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第8回「一方、編集者・デザイナー側では?」

ここまで、カラーマネジメントの基礎、入口と出口のワークフローについてお話してきました。DTPワークフローでは、川上から川下まで、スムーズなデータの受け渡しが重要となることは言うまでもありません。
しかし、カラーの扱いに関しては、まだまだ人為的なフォローに頼っているのが現状です。
そのなかでも、一番遅れているのが編集・デザインの分野と言われています。これは、その状況が良い悪いということではなく、入力側と出力側の環境の変革から必要に迫られ、急速にシステム導入してきた背景があるからです。
第7回で入力側の現状に触れた通り、デジタルカメラの技術革新とともに、プロラボ・カメラマンは、ノウハウを積み上げてきています。
第6回では、昨年のトヨタの動きとして「経費削減につながる本誌校正不要論」がクライアントの要望であったことに触れました。ご周知の方も多いかもしれませんが、これは「トヨタショック」と呼ばれ、今までの広告代理店や印刷会社任せという制作フローに対して、自社内で調査・実践し、クライアント側から制作フローへ踏み込んだ変革的な事例として、業界でも話題になりました。
その中でも注目されたのは「色の統一化」で、出版社の編集部と印刷会社を巻き込んで、クライアント主導で雑誌広告におけるカラーマネジメントが行われました。
経費削減の為に本紙校正を省く=途中の視覚的確認を省き、完全デジタルで色を管理することが、クライアント主導型で行われた事は大きな事件でした。
しかし、広告費削減のニーズはトヨタに限ったことではなく、広告主であるクライアント企業のニーズは共通しており、この事例を通して、カラーマネジメントに対する意識が、出力側において、以前にも増して高まってきています。

ある意味、編集・デザインの分野は取り残された感もあります。これは、カラーマネジメントに関する情報が、適切に、またタイムリー供給されて来なかったとも言えるでしょう。
元々、旧来のワークフローから、一部を除いてデジタル画像の実データを直接扱う場合は少なく、RGBからCMYKにモード変換を行っている方もあまり多くないと思います。
しかし、デジタルカメラのデータ入稿が多くなるこれからは、編集・デザインの分野でも、カラーモード変換の作業を含めた、カラーマネジメントの環境作りは避けて通れない現実があるのです。

このことを踏まえながら、この章では、まず、編集・デザインの視点から、一般的な「CMYKワークフロー」の流れと各々の設定、また最大の課題である「どのタイミングでカラーモードの変換を行うか?」について考えてみます。
また、今回で、入力から出力までの基本的な学習も終わりを迎えましたので、最後に、カラーマネジメントのチェックポイントの総括と、簡単ですが、具体的にカラーマネジメントに取り組んだ実際の事例を紹介します。
今後、検討される際の参考にしてみて下さい。

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