カラーマネジメントインターネット教室

第9回「PDF入稿、そしてCTPワークフロー」

制作側と出力側の橋渡し/標準化データへの期待

DTPワークフローにおいて、常に悩まされる出力トラブルは永遠の課題だと、半ば諦めている方々も少なくありません。アプリケーションでは、ネイティブなデータは扱いやすく、修正しやすいのがメリットです。しかしその反面、出力信頼度は低いものがあります。これは作成されたデータの善し悪しではなく、データが様々な状況の中を行き来し、最終的に出力するまでに、環境が変わってしまうということがあげられます。アプリケーションのバージョン、フォントのフォーマット、画像のカラーモード、RIPの仕様の違いなど、思いつくことをあげればキリがありません。
そのような状況を打開するために、制作側と出力側双方で共通の規格に則った、データフォーマットの開発が進められてきました。それがアドビ システムズが提供する「PDF」です。
ひとくちに「PDF」といってもいくつかの種類があります。正確にはバージョンといっても良いでしょう。

作成ツール バージョン
Acrobat3.0 PDF 1.2
Acrobat4.0 PDF 1.3
Acrobat5.0 PDF 1.4
Acrobat6.0 PDF 1.5
Illustrator 8 PDF 1.3
Illustrator 9 PDF 1.4
Illustrator 10 PDF 1.5
Photoshop 6 PDF 1.3
Photoshop 7 PDF 1.3
InDesign 1.0 PDF 1.3
InDesign 2.0 PDF 1.4
InDesign CS PDF 1.4

※Mac OS XによるネイティブなPDFはバージョン1.3

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カラーマネジメントツール紹介

※RIP(リップ)
Raster Image Processorの略で、グラフィックアプリケーションで作成した線画データを印刷用のフィルムやPS版に、ビットマップデータとして点描展開するプログラム。ハードウェアとソフトウェアがあるが、概ねアドビ システムズのPostScript(ページ記述言語)に準拠ており、早くて正確な出力環境を提供している。

※PDF(ピーディーエフ)
Portable Document Formatの略で、米アドビ システムズ社によって開発された、電子文書のためのフォーマット。コンピュータの機種や環境に依存せず、オリジナルのイメージを正確に表示することができる。閲覧にはAcrobat Readerというソフトウェアが必要。