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トップクリエイターが解説するアニマル・モデリング-片桐裕司氏出版記念イベント(1)

2017.05.25
 

片桐裕司氏 初監督作品 上映イベント開催!

5月13日、株式会社Too主催による〝片桐裕司氏×『アニマル・モデリング 動物造形解剖学』出版記念イベント〟が開催された。『アニマル・モデリング 動物造形解剖学』は、人体造形・彫刻のテクニックブックである『ANATOMY SCULPTING(アナトミー・スカルプティング)』に次ぐシリーズ第2弾だ。
ここでは、イベントに先立って行なった片桐裕司氏のインタビューの前半をお届けする。

片桐裕司氏:ハリウッドの映画、テレビのキャラクターデザイナー、特殊メイクアップアーティストとして活躍。代表作に『パシフィック・リム』、『ウルヴァリン X-Men Zero』、『パイレーツオブカリビアン 生命の泉』などがある。初監督作品『GEHENNA~死の生ける場所』のクオリティーが認められ、2017年はすでにアメリカで2本の監督作品が決まっている。

プロフェッショナルのための『アニマル・モデリング』

──本日はよろしくお願いいたします。今回出版される『アニマル・モデリング 動物造形解剖学』の概要を教えてください。

片桐氏「動物の身体の仕組み、その構造をどう読み取るかのヒントになる本です。動物だけでなくドラゴンも制作しており、架空の生き物についても、動物の解剖学や構造から応用することができます」

──対象となるのはどんな方ですか。

片桐氏「アートを志す人全般ですが、主に仕事として動物を描く、作るといった機会がある人が一番役立つと思います」

──今回の題材を選ばれた経緯を教えていただけますか。

片桐氏「頼まれてです(笑)。自分では絶対やりません! 大変過ぎて」

──ということは、一冊目の『ANATOMY SCULPTING(アナトミー・スカルプティング)』も依頼されたテーマなのでしょうか。

片桐氏「元々セットで企画があったんです、人物編と動物編ということで。その人物編でものすごく大変だったので、動物編は断わる画策をしていました。でも、言ったことはやらんといかんと思いまして。

やるからにはものすごいいいものにしたいということで、分かってはいましたが制作作業は目茶苦茶大変でした」

プロフェッショナルを目指す人へのアドバイス

──「夢を追うためには焦らないこと、諦めないこと」とおっしゃっていますが、そのためのヒントのようなものがあれば、教えてください。

片桐氏「どんな状況に陥っても常に、『じゃあどうするか』という発想をすることですね。失敗したり、人にネガティブなことを言われたりしたら、そこで止めるのではなく、『だったらどうするか』という発想を常に持ち続ける。そうすれば、解決策が出てくると思います」

──ご自身は、スクリーミング・マッド・ジョージ氏の工房で働いた経験がひとつのステップになったと思います。これを勝ち取ったポイントは、どこにあるのでしょうか。やる気が認められたと書いていらっしゃいましたが、やはりポートフォリオの力も大きかったのではないでしょうか。

片桐氏「そうですね。『やる気はあります、やります』と口で言う人はすごく多いんですけれども、それが行動に表れているか、ということですね。ポートフォリオは行動の結果なので、〝やりたかったらやっているべき〟ものです、〝やりたい〟ではなく。行動しなければ何も起きないということは、確信しています」

──ちなみにその時のポートフォリオは、どういったものと量だったのですか。

片桐氏「主に粘土彫刻の写真、粘土彫刻に直接色を塗ったもの、描いた絵です。あとは人の顔にメイクしてキャラクターにしたものなど、いろいろな種類がありました」

──自ら作られる作業と、セミナーや書籍で広く伝える作業、どちらも精力的にこなしていらっしゃいますが、そのパッションはどこからくるのでしょうか。

片桐氏「僕自身、根本がエンターテイナーだと思っています。人を励ましたり、喜ばせたりするのが好きなので。作るものも、やはり面白いものを作りたいんですよ、人が見て喜ぶような。人を元気づけたい、励ましたい、そういう気持ちがコアな部分ではないでしょうか」

(2に続く)