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トップクリエイターが解説するアニマル・モデリング-片桐裕司氏出版記念イベント(2)

2017.05.25
 

『アニマル・モデリング 動物造形解剖学』

『アニマル・モデリング 動物造形解剖学』

5月13日、株式会社Too主催による〝片桐裕司氏×『アニマル・モデリング 動物造形解剖学』出版記念イベント〟が開催された。『アニマル・モデリング 動物造形解剖学』は、人体造形・彫刻のテクニックブックである『ANATOMY SCULPTING(アナトミー・スカルプティング)』に次ぐシリーズ第2弾だ。
ここでは、イベントに先立って行なった片桐裕司氏のインタビューの後半をお届けする。

デジタルアーティストも粘土での造形を

──デジタルアーティストの方に学んでほしいことをお聞かせください。

片桐氏「造形です。僕のセミナーには、デジタルでかなりいい作品を作っている人が来ますが、実際に粘土で作らせてみると驚くほどできないんです。本人もそれでショックを受けるんですけど。CG、特に『ZBrush』では引っ張ったり押したりしているうちに、何となくしっくりくる形が出来て、それで何とかやって行ける人が大勢います。

一方、粘土は最初に形を決めます。デジタルとは順序が逆で、最初に頭に入っているものが100%出てくるんですね。本当にできる人になりたいのであれば、実際に粘土での造形をやったほうがいいと思います」

──観察の重要性についても、説いていらっしゃいます。今はネットである程度調べることも可能ですが、やはり実物を見たほうがいいのでしょうか。

片桐氏「〝立体を知る〟ことは、立体を見なければ絶対にできません。できるだけ実物を見る機会を設けることが大事です」

映画監督と創作への想い

──これから、ご自身で力を注ぎたいお仕事を教えてください。

片桐氏「僕は映画が大好きで、映画の何かに携わりたいのでこの仕事を選びましたが、もともとは監督になりたかった。映画を監督して、それで生活していきたいですね」

──好評を博した一作目の監督作品『GEHENNA~死の生ける場所』は、非常に長い期間をかけて制作されました。こちらは、とても強い想いを持って完成させたのではないでしょうか。

片桐氏「はい、映画にはこうやったら出来るというマニュアルがありません。だから本当に、試行錯誤しながら、じわじわと進んでいったという感じですね」

──彫刻セミナーで多くの方に教えていらっしゃいますが、こちらはどのような方に来ていただきたいとお考えですか。

片桐氏「ありとあらゆる方に(笑)。セミナーでは、造形というよりも根本の部分、〝何でできないのか〟、〝何が分かっていないのか〟、〝どうやったらできるようになるのか〟を教えています。

造形を通していろいろなことができるようになる、その能力を付けるためのものなので、制作のジャンルを問わず来てほしいですね。実際に、セミナーではできない人ができるようになっています」

──最後に、皆さんにお伝えしたいことがあればお聞かせください。

片桐氏「何事も一歩進んでみてほしい、行動してみてほしいということです。ネガティブな意見を言われることは美術界でもよくありますが、本当は何事もやらないと分からない。僕自身、セミナーで才能などは関係なく、どんな人でも上手くなれるという確信を持ちました。好きなものであれば、是非ともやってみてください」

──本日はありがとうございました。この後のイベント、講演でもいろいろなことを吸収させていただきたいと思います。

『アニマル・モデリング 動物造形解剖学』は5月26日より発売開始。モデリングの題材として動物を考えている人、既に取り組んで悩んでいる人は、是非手にとってみてほしい。
イベントの模様についても、引き続きお届けする。

 

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