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【3ds Max 2018 & Pencil+4 ローンチイベント】レポート1

2017.07.31
 

2017年6月19日、株式会社Too主催による「3ds Max 2018 & Pencil+4 ローンチイベント」が東京・秋葉原コンベンションホールにて開催された。本イベントはエンターテインメントおよびデザイン、建築、製造、広告業界の人たち、そして、3ds Maxユーザー向けておこなわれたものだ。

当日は第一部と第二部に分けてセッションが繰り広げられた。第一部では、オートデスク株式会社、株式会社Tooのほか、NVIDIA、株式会社アスクの各担当者が登壇。3ds Max 2018やPencil+4 for 3ds Max、Mental Ray for 3ds Maxそれぞれの最新情報についての解説がおこなわれた。

また第二部は、ユーザーセッションとして、株式会社 画龍、株式会社アニマ、漫画家の浅野いにお、スタジオカラーが登壇。3ds Max活用事例の紹介がなされた。

VRにも対応し始めた3ds Max 2018

本イベントの冒頭に登壇したのは、オートデスク株式会社の門口洋一郎氏。25年以上の歴史を持つ3ds Maxの開発手法の変化から紹介していった。

「3ds Maxリリース当初は、プロダクトマネージャー主導で開発をおこなっていく形をとっていました。しかし、エンターテイメント業界やアニメーション業界、さらに製造業界や建築業界といった3ds Maxユーザーが数多く存在する業界のニーズを汲みとる必要がありました。そこで今では、3ds Maxの開発へそれぞれの業界のトップの方々に加わっていただくという手法を採っています。また当然ながらユーザーからのフィードバックも開発の参考にしています。実際にユーザーの声を聞くためにカナダ・モントリオールの開発拠点に代表的なユーザーを招き、その声を開発へと生かしています」

さらに世界中に存在する3ds Maxユーザーの声を聞くため、インターネット上のフォーラムに投票機能を搭載。投票数により新機能を実装することもあるという。

「次に開発スタイルです。私たちは5年ほど前からウォーターフォール型に代えてアジャイル型で開発をおこなっています。この開発スタイルは、非常に短いサイクルでおこなうところに特徴があります。このスタイルを採用することにより、途中でなにか問題が発生した場合でもすぐに修正ができ、最適な解へと導きやすいという特徴があります」

なお、3ds Max 2018ではVRへの対応を進めている。2017年6月9日からサブスクリプションを持っているユーザーにも提供しているため、3ds MaxユーザーであればVRの制作環境であるが自動的に入手できるという。

「オートデスクでは『AREA JAPAN』というサイトを運営しており、3ds Maxをはじめとしたオートデスク製品の最新情報を提供しています。今後もこういった形で引き続き、様々な研究、開発、業界への追随を実行していこうと考えています」

 

3ds Max 2018で追加された数々の新機能

続いて、オートデスク株式会社の渡辺揮之氏が登壇。3ds Max 2018で追加された新機能について解説がスタートした。

「3ds Max 2018はすでにアップデートして、3ds Max 2018.1となっています。これは3ds Max 2018のバグフィックスバージョンとなります。新機能の目玉としては先ほどもお話ししましたリアルタイムエンジンの利用が可能となったことと、余計な線を出さずに理想的な形でモデリングができる描画モード『モデルアシスト』が搭載されたことでしょう」

また、3ds Max 2018で新たに搭載した機能としてモーションパスも挙げられる。これまでアニメーションを編集するには、Fカーブエディタを開いてカーブの角度などを調整していくワークフローだったが、モーションパスを使うことで3ds Max 2018ではモーションパス3Dビューポート上でオブジェクトの動きをカーブとして表示ができるようになっている。これなら、Fカーブエディタを開かずにビューポート上でアニメーションの動きを調整できるため、非常に感覚的に作業ができるという。

そのほか、これまでのバージョンでも搭載されていたステートセットの機能が改善され、理想的な形で面取りができるようになった。また、3ds Max 2017から搭載されているデータチャネルモディファイアは、モディファイア内にサブモディファイア的なプロシージャル処理を実装。手の込んだ操作を自動化することや、様々なエフェクト処理を実現することができる。

「次に3ds Max 2018で統合されたArnoldの話をしましょう。Arnoldは非常に魅力的なレンダラーなんですが、その魅力はなんなのかというと、『安定性』『使い方が簡単』『パラメータの調整がわかりやすい』ということが挙げられます。また、CPUレンダラーですので処理速度が速いといった特徴もあります。そのほか、なんらかのトラブルが生じた際でもデバックしやすいといったメリットもあります」

なお、3ds Max 2018には標準でArnoldが搭載されているが、コマンドラインやネットワークでレンダーする場合には、別途Arnoldのライセンスを購入する必要があるという。

「それ以外にも、スタンダードサーフェスシェーダー機能を使うことによって、物理的に正しいシェーディング、レンダリングが実現できます。パラメータの調整によって多彩なレンダリングができるのはArnoldの魅力ですね。また、オートデスク製品には建築系のREVITというソフトウェアがありますが、このソフトウェアで作成した建築のデータを3ds Max 2018に読み込むと簡単にきれいな絵がレンダリングできるというワークフローも提供しています」

 

(2へ続く)