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さまざまな情報を得られた第4回「Fusion 360×ふゅ~じょん」

2017.09.25
 

8月2日、株式会社Tooの無料セミナー&交流会「Fusion 360×ふゅ~じょん」が開催された。第4回の開催となる今回は、〝~新しいクラウド技術をビジネスで活用しよう~【プロダクト編】〟と題して、最新アップデート情報や、実際にFusion 360を制作現場で使用しているユーザーの取り組みなどが紹介された。

 

Fusion 360最新情報

最初にオートデスク株式会社の技術営業本部関屋多門氏が、8/8更新予定の新機能と改善点を解説した。

新しく実装されたのは、シートメタル機能。Fusion 360のシンプルなUIで機能を利用することができ、フランジツールひとつで、コンターフランジでスケッチからフランジ面を立ち上げる、マイタフランジでのマイタ処理を自動化する、といった作業が行なえる。
加えて、ベンドルールはオーバーライド対応、アンフォールド/リフォールドにより展開形状と行き来しながら編集可能であることも説明された。

 

システム関連では、データまたはプロジェクト単位でオフラインのキャッシュを残す選択が可能になっている。これによって、必要なものはオフラインで使うよう設定できるようになった。

スケッチ機能では円弧スロット搭載、モデリングでは接線接続によるロフトの改善、ガイドレール追加によるスイープの改善が行なわれている。
2D図面では、寸法のグループ移動、寸法線の分割表示に対応した。

また、最後にMFG OnlineでFusion 360の〝Quick Tips集〟が公開されていることも紹介された。

 

Fusion 360を活用するユーザー事例

続いて、デジタルデザインスタジオ株式会社のCG制作室長宮崎克彦氏と、LUNA Planning & DesignのPresident/Design Consultant望月公哉氏が登壇した。

両氏はFusion 360について、設計からNC加工まで持っていける、「速い安い上手い」の三拍子揃ったソフトだと評価。また、Aliasのモデリングは変更しにくい部分があるが、Fusion 360は感覚的に作れる=デザイナーが自らアイデアを立体にできるとした。

商業デザインでは、データがクラウド保存されることが取引先企業との関係でNGとされることも多いが、ここは「クウラドと切り離して作業できる」環境を構築し、OKを貰っているという。

活用事例として、自動車のインテリアのインパネとドアトリムのモデルを使ったデモ再生も行なわれた。なお、製品のモデルはNDAに触れるため、今回のために新規作成されたモデルだという。

 

大きな形を作ってから作り込んでいくモノだが、この部分を選択したのは「CGでエクステリアをやる人は多いが、インテリアではメーカーではなかなか取り組まれていないため」とのこと。
デモでもスムーズな作業の模様が見てとれたが、Fusion 360は1、2時間単位で進められ、修正も容易になっている。
このため、〝絵の見える化〟のような製造工程の上流では、Fusion 360でコミュニケーションを含めスピーディーに進められるという。

説明後に質問で出たのは、「スカルプトで作り込んでいくこともできるが、どこまでFusion 360を使うか」というもの。

これに対しては、「Aliasにいくのは、モノに落とした後。スケールモデルでも1/1でも、何か実在のモデルからあとはAliasだと思っている」とした。

 

最後に登壇したのは、株式会社マクロスの白手隆雄氏。白手氏は、Fusion 360のCAM機能について解説した。

まず説明されたのは、AutodeskのCAMへの取り組みだ。Autodeskは成長を続けるCAM市場に参入するべく、シェアを拡大していたHSMworksを買収。
HSMworksは世界初の負荷制御加工エンジンを開発しており、ここからInventorHSMやFusion 360のCAM機能が生まれている。

2017年、これらCAM機能はAutodesk HSMに統合された。Autodesk HSMは操作が容易で、完全統合型CAD/CAMを提供できる。負荷制御加工により高速な切削が可能で、コストパフォーマンスも良好だ。

Autodesk HSMは、精密加工においてもアドバンテージを持つ。10000分台の精度でのカッターパスを素早く生成することができるのは、初期から64bitに最適化された製品だからだ。
計算時間は、64bitのCPUで多数のスレッドを動かすことで大幅に短縮されている。

また、完全統合型CAD/CAMなので、CADデータ作成後のデータのエクスポート、インポートも不要。さらに、フィードバックを受けて穴の位置を変更すればパスも自動で変更される、といったメリットもある。

最後に、実際の切削作業のデモが行なわれた。

作成済のデータを読み込み、z方向を変更する。

作成済のデータを読み込み、z方向を変更する。

 

表面を安定して削れるよう裏面から切削。左右と底にマージンを設定する。

表面を安定して削れるよう裏面から切削。左右と底にマージンを設定する。

 

ライブラリから刃を選択。

ライブラリから刃を選択。

 

速度や切削範囲、ピッチを指定する。

速度や切削範囲、ピッチを指定する。

 

パスを自動計算。

パスを自動計算。

 

切削シミュレーションで動作を確認。

切削シミュレーションで動作を確認。

 

ポスト処理を実行、パスを切削機の言語であるNCコードに変換して転送する。

ポスト処理を実行、パスを切削機の言語であるNCコードに変換して転送する。

 

ローランド ディー.ジー.株式会社『SRM-20』で実際に切削する様子を見ることができた。

ローランド ディー.ジー.株式会社『SRM-20』で実際に切削する様子を見ることができた。

 

 

セミナー終了後、懇親会が開催された。また、3Dマウスで軽快に操作できるFusion 360など製品展示も行なわれた。

セミナー終了後、懇親会が開催された。また、3Dマウスで軽快に操作できるFusion 360など製品展示も行なわれた。