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SOLIDWORKS の維持費用を削減する Fusion 360の使い方セミナー Vol.2(1)

2017.09.22
 

7月28日、オートデスク株式会社が主催するセミナー『SOLIDWORKS の維持費用を削減する Fusion 360の使い方セミナー Vol.2』が開催された。このセミナーは、Fusion 360を使ってSOLIDWORKSの 3Dデータを活用するというテーマで開催されているもので、好評につき第2回が開催された。

 

ものづくりの未来とFusion 360

スタートは、オートデスク株式会社の溝口氏による講演『The Future of Making Things : ものづくりの未来』。
最初のスライドは、6月21~23日に開催された設計・製造ソリューション展の写真。ここでの来場者アンケートでは、多くの人がFusion 360に興味があるという結果だったという。
この会場ではどうかということで挙手してもらうと、Fusion 360とSOLIDWORKSそれぞれのユーザーが多く来場していることが分かった。溝口氏はSOLIDWORKSユーザーに対しては、「Fusion 360と共存の体制にしてほしい」とアピールした。

破壊的イノベーションによる、生産方法・需要・製品の変化。オートデスクはそこに向けて製品を提供している。Fusion 360もその製品のひとつだ。
溝口氏はFusion 360をオフィススイートに例えた。オフィススイート同様、CADやレンダリング、CAMなどを行なえるプラットフォームであり、必要なものを必要なときに使うことができる「最も安く、最もフレキシブル、最もスピーディな開発環境」であるとした。

 

Fusion 360ライブデモ

続いて、オートデスク株式会社技術営業本部の関屋氏が登壇。Fusion 360の概要の説明と、ライブデモを行なった。

関屋氏はFusion 360について、コンセプトデザイン、設計、ビジュアライゼーションだけでなくシミュレーションやCAMにも対応しており、データ共有やコミュニケーションのツールとしても使えると説明。
3次元の次世代製品開発ツールの〝オールインワンパッケージ〟であるとした。

3Dモデル機能については、SOLIDWORKSで使えるソリッドモデル(モデルモード)とサーフェスモデル(パッチモード)に加えて、ポリゴンモデル(スカルプトモード)とメッシュモデルを扱えることを解説。
これら4つを行き来、連携して3Dモデルを作成できるというメリットを紹介した。

ライブデモでは、Fusion 360でのSOLIDWORKSデータの読み込みが行なわれた。読み込み後、モデルモードで形状を変える、フィレットを検索する、構造解析するといった作業がFusion 360単体で行なえることが示された。
続いて、CATIAのデータをSTEP形式で出力し、Fusion 360で読み込むことができたという実験結果も紹介された。

 

具体的な事例として紹介されたのが、株式会社フォトシンス。Fusion 360で製品だけでなく、スペーサー、製品パッケージなどをすべて設計したという。
最期に、Fusion 360について

  • MacとWindows対応
  • アップデートは6~8週に1度
  • ユーザーの声から新機能や機能強化を実行
  • 年額3万6000円のサブスクリプション
  • 50種類以上のファイルフォーマットに対応

といった特徴も示された。

 

Fusion 360って実際どうなの? ~プロダクトデザインの現場より~

続いて、ユーザー講演が行なわれた。
オークス株式会社のプロダクトデザイナー小坂井里美氏は、『Fusion 360って実際どうなの? ~プロダクトデザインの現場より~』と題して、現場での取り組みについて語った。小坂井氏は、現在Fusion 360歴2年ほどだという。

オークス株式会社は「金属加工の街」新潟県燕三条にある、キッチンツールの企画・販売会社。
小坂井氏は同社で、ハチミツを切るための『くるりとハチミツスプーン』や手のひらサイズで調理用の『ゆびさきトング』などを手がけている。

小坂井氏は以前、2D図面から模型を作成し、そこからのフィードバックでまた2D図面を作成して模型へ、という「アナログな手法」でデザインをしていた。
これは時間がかかってしまうため、時間短縮を目的にモデリングソフトを探した。

当時、共有パソコンにはSOLIDWORKSがインストールされていた。しかし、自分のパソコンにはインストールされておらず、時間をかけた習得が難しかった。それではと自分のパソコンへの導入を検討したが、SOLIDWORKSは価格的に難しく、SOLIDWORKSより安価なRhinocerosでも難しい。

小坂井氏は「もう少し手の届く価格でソリッドだけでなくポリゴンも使えるもの」を探したところ、Fusion 360を発見。そこから具体的な検討が行なわれた。
まず、プロダクトデザインに必要なアセンブリ、レンダリング、解析といった機能があることは確認できた。
残る心配は、

  1. 機能はあるが、制限の有無や使い心地は?
  2. 自分が使いこなせるのか
  3. SOLIDWORKSとの互換性

といった点だった。

 

 

2へ続く)