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SOLIDWORKS の維持費用を削減する Fusion 360の使い方セミナー Vol.2(2)

2017.09.22
 

そこで、小坂井氏はセミナーを受講した。リーズナブルな受講料で、

  1. 機能制限はなし、SOLIDWORKSとほぼ同じ操作感
  2. 使いこなせるかは実際に使ってみなければわからない
  3. SOLIDWORKSと互換性あり

ということが確認できた。
セミナーでは、使いやすい履歴機能と関連数値の自動変更機能で「形状変更がサクサクできる」こともわかったという。

小坂井氏は「SOLIDWORKSと比べてどうなの?」と訊かれた場合、「ほぼ遜色ない」と答えるという。
費用的にはアドバンテージがあり、ソリッド、サーフェス、ポリゴン、メッシュという4つのモデリングから〝できる手段〟を選んで切り替えられる。

 

Fusion 360での事例としては、ロフトによるソリッドモデル、3Dスケッチによるサーフェスモデル、模型を元にしたスカルプトモデル、レンダリングのサンプルが紹介された。
それまで苦労していた形状が、スカルプトモデルでは簡単に再現できたという。ただし、最後は検品のためソリッドで作ることになるそうだ。
また、データがSOLIDWORKSで開けないときは「モデリングエラーを全部なくす」というTIPSも解説された。

小坂井氏はSOLIDWORKSとほぼ同等の機能で安価なので、「部下が欲しがっていたら是非買ってあげてほしい」と結んだ。

 

業界歴31年という、エイチ・ゼット・エス長野株式会社の代表取締役太田満氏は、『Fusion 360のCAM機能を実際に使ってみて』というテーマで、木型の作成についての報告を行なった。
太田氏はFusion 360歴2~3カ月だという。Fusion 360では等高線や走査線でどれくらいの精度が出るか、実際の映像を交えた解説が行なわれた。

 

パネルディスカッション~ものづくりの活性化と、3D CAD の選び方~

続いて、パネラーとして日置電機株式会社の技術4部技術10課長水出博司氏、Material工房・テクノフレキス代表の藤崎淳子氏、有限会社ニコラデザイン・アンド・テクノロジー代表取締役社長水野操氏を迎えて、パネルディスカッションが行なわれた。
モデレーターはオートデスク株式会社の加藤氏が務めた。

左から水出氏、藤崎氏、水野氏

左から水出氏、藤崎氏、水野氏

 

水出氏は、日置電機株式会社の3次元の取り組みをスライドで紹介。同社は電気計測器の開発、生産、販売・サービスを手がけており、今年で82年を迎える。社員数は900名以上、設計部門には300名以上が在籍している。
日置電機は98年からSOLIDWORKSを使用。現在100人インストール、35ライセンス(フローティング)であると紹介。価格で見れば差があり、自社でのCADの利用目的等をきちんと消化し「Fusion 360でいい部分をそうでない部分を切り分ける」ことが必要だと指摘した。

藤崎氏は、個人で電子部品メーカーの生産現場をサポートする治具や装置の設計・製作を手がけている。打ち合わせから納品まで行なう〝ひとりファブレス〟体制だ。
自分のところで3D CADを使うかどうか決められる状況だったが、使い始めたのは数年前だという。3D CADは高い、難しいという印象で敬遠していたが、意匠性の高い外装部品を手がけるにあたって、SOLIDWORKSを試用したのち購入に踏み切った。

その頃Fusion 360の存在を知り、CADCAMへの憧れもあって試用。しかし表示が英語で、英語アレルギーのため「そっと閉じた」という。日本語化により使用を開始し、現在に至るとのことだ。
現状はCADに関しては、考えれば身体が反応するSOLIDWORKSがメイン。3D CADを持っている外注業者には、そのままデータを送っている。
今後はFusion 360を入れてもらって、生データだけで加工依頼ができれば合理的だと考えているところだという。

水野氏は多方面で活躍しているが、メインとなるのはメーカーである有限会社ニコラデザイン・アンド・テクノロジー。製品のモデリング、加工、設計、CAEを行なっている。そこで付き合う人は、大体3D CADを使っているそうだ。
最近の構成としてはFusion 360そこそこ、InventorとSOLIDWORKSがメインとなっている。ものによってはFusion 360のほうがやり易く、モデリング、データ共有等のコミュニケーションに重宝しているという。

 

 

3へ続く)