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report

AUJ-建築業界でのVR/MR活用の海外最新状況(後編)

2017.10.18
 

フォトリアルなVRを実現するNVIDIAのテクノロジー

ライリー氏は続いて、NVIDIAのテクノロジーを解説した。
最初に取り上げたのは、インタラクティブにデータを生成できるレンダリングエンジンIray。写真とレンダリング画像を並べたスライドで「どっちが写真か?」と会場に質問して回答が割れる程、フォトリアルな画像が生成できることが紹介された。

 

左が写真、右がIrayによるレンダリング画像。

左が写真、右がIrayによるレンダリング画像。

こういったVRコンテンツの作成、再生に適したハードウェアが、〝VR Ready〟ソリューションだ。デスクトップではQuadroのP4000、P5000、P6000、GP100、モバイルではP4000、P5000がラインアップされている。

 

Project Holodeck

Project Holodeck

NVIDIAは今年、VR環境〝Project Holodeck〟を発表している。Project Holodeckの3つのキーポイントはフォトリアルなモデル、複数でのコラボレーション、インタラクティブ性だ。
会場ではここで、動画が再生された。VR空間に配置されているのは、フォトリアルなグラフィックの自動車。その空間に複数の人が入ると、それぞれのアバターが表示される。自動車のハンドルを動かすことができ、触感のフィードバックもある。ペンでVR空間内に落書きするというシーンもあった。
なお、12月にGTC Japanが開催され、そこでProject Holodeckのデモが行なわれることもアナウンスされた。

続いて紹介されたのは、フェイシャルアニメーション、アンチエイリアス、ノイズ除去などAIを使用したテクノロジーだ。
その中から、AIを使ったレンダリングでのノイズ除去の画像がいくつか示された。こちらも、通常のレンダリングとAIを活用したレンダリングが左右並べて表示され、AIを活用すると150倍高速にフォトリアルなレンダリングが可能だと解説された。
このようなAIを組み込んだSDK、OPTIX 5.0は11月に提供予定となっている。

こういった作業は、VR ReadyのGPUを利用することで高速なパフォーマンスを実現できる。ライリー氏は「VR ReadyのGPUは、HPのワークステーションにも搭載可能」とコメントした。
QuadroのGPUラインアップとそれぞれに適した業務を説明した後、QuadroとGeForceの比較表が表示された。どちらも高速ではあるが、安定性に差がある。
長時間使用してもGPUのパフォーマンスが落ちず安定稼働するので、「プロユースにはQuadro」だとした。

最後に紹介されたのはHP、NVIDIA、オートデスクなどが実施する国際的なキャンペーン〝Project MARS〟。
このプロジェクトは、火星での人類の生活をVRで体験しようというもの。SIGGRAPHで発表されたもので、現在最初のフェーズが進行中。必要な建物や乗り物など、インフラをデザインする参加者を募集している。

 

Project MARS - Education League JP-

Project MARS – Education League JP-

ここでライリー氏から大橋氏にバトンタッチ。Project MARSの日本での取り組み、〝JP Education League〟について説明した。
海外では建築家や企業などがエントリーしているが、日本では高校生や専門学校生、大学生を対象としてアイデアを募集。日本代表を選出し、グローバルコンペティションへ応募するという流れになっている。また、JAXAも協力しており、宇宙、火星に関するレクチャーを行なっている。
日本代表として選出されたチームはその後、モデリングフェーズとレンダリングフェーズに進む。完成したコンテンツをVR体験できる日を楽しみに待ちたい。