HP ワークステーション Z800 vs xw8600

HP製 最新ワークステーションZ800と、従来の高速ワークステーションxw8600のレンダリング速度を比較するテストを実施いたしました。 3ds Max 2009でmental rayとV-Rayによるレンダリング速度を比較します。

※尚、このテストは株式会社Too内にて独自で行ったものです。メーカーの公式見解ではございませんのでご了承下さい。

新しいアーキテクチャを搭載したZ800

HP製 最新ワークステーションZ800と、従来の高速ワークステーションxw8600のレンダリング速度を比較するテストを実施いたしました。 3ds Max 2009でmental rayとV-Rayによるレンダリング速度を比較します。

※尚、このテストは株式会社Too内にて独自で行ったものです。メーカーの公式見解ではございませんのでご了承下さい。

新しいアーキテクチャを搭載したZ800

HP製ワークステーション Z800 は、Intel社の新しいアーキテクチャNehalem-EPによるXeon 5500番台CPUを搭載しています。クアッドコアCPUをデュアル搭載が可能で、ハイパースレッディングを有効にすることにより、オペレーティングシステムが最大16スレッドを実行することが可能です。

メモリにECC DDR3を採用したことにより、従来のFB-DIMM搭載ワークステーションよりも低価格に大容量のメモリを搭載しやすくなっています。メモリスロットも12基搭載し、64bitオペレーティングシステムと合わせ、近年3DCG制作に要求される大容量メモリにも対応可能です。

グラフィックスはnVidia Quadro FX 4800などの新世代カードをラインナップ、2つのPCI ExpressによりnVIDIA SLIにも対応しております。

BMW Group designworksUSAとのコラボレートにより新しくデザインされたスタイリッシュな筐体を採用しています。外観だけでなく内部構造も新しく生まれ変わり、優れたエアフロー特性とメンテナンス性を両立させました。各部がユニット化され、ドライブやメモリなどの増設もツールレスで簡単に行えます。

ボディと一体感のあるハンドルにより可搬性が高く、別売キットによるラックマウントにも対応。高級感のあるヘアライン仕上げのアルミニウムサイドパネルを採用していますが、形状と厚みによりアルミ筐体にありがちな不快な振動を防止、ハイスペックにもかかわらず非常に静かなマシンに仕上がっています。

今回はこのHP Workstation Z800クアッドコア×2モデルを使用して、Autodesk 3ds Max 2009でのレンダリングパフォーマンスを計測いたしました。

テスト機のスペック

テスト機のスペック

今回のテスト機は、Z800に搭載可能な最高スペックCPU(2009年5月現在)のIntel Xeon W5580 3.20GHzをデュアル搭載したモデルです。ハイパースレッディングが有効なクアッドコアCPUを2基搭載していますので、最大で16スレッドを同時に処理できます。

比較用として、Intel社の前アーキテクチャCore microarchitecture (Harpertown) 搭載ワークステーションHP xw8600を用意しました。こちらはIntel Xeon X5470 3.33GHzをデュアル搭載したモデルで、Zシリーズが登場するまでは最速のHPワークステーションだったものです。

Nehalem-EPはCore i7(第1世代)、Core microarchitectureはCore 2 Quadと、それぞれ同じ世代のアーキテクチャです。


Z800/CT xw8600/CT
外観
CPU Intel Xeon W5580 3.20GHz ×2
 - クアッドコア ×2
 - ハイパースレッディングON
 - 8コア/16スレッド
Intel Xeon X5470 3.33GHz ×2
 - クアッドコア ×2
 - ハイパースレッディング機能無
 - 8コア/8スレッド
メモリ 8GB (ECC DDR3-SDRAM 1,333MHz) 4GB (ECC DDR2-FBDIMM 667MHz)
チップセット Intel 5520 Intel 5400
グラフィックス nVIDIA Quadro FX 4800 nVIDIA Quadro CX
OS Windows Vista Business 64bit

テストアプリケーション

テストには Autodesk 3ds Max 2009 (64bit版) を用いました。

レンダラーには、3ds Max に標準搭載されている mental ray レンダラーと、サードパーティ製品として多くのユーザに使われている V-Ray レンダラーを使用しています。

アプリケーション Autodesk 3ds Max 2009 日本語版 Service Pack 1 (64bit版)
レンダラー mental ray
V-Ray 1.5 SP3a

V-Ray テストシーン

V-Ray用テストシーンとして、Evermotion社の高品質素材集 Archinteriors Vol.1 からバスルームのシーンを用いました。

  • 1,200×800pixel
  • Irradiance map preset:High
  • Light cache Subdivs:2,000

mental ray テストシーン

mental ray用テストシーンとして、3ds Max 2009サンプルディスクに収録されているシーンを用いました。これは、上記Evermotion製素材集のシーンをmental ray用にリメイク、3ds Max 2009サンプルディスクに収録したものです。

  • 1,200×800pixel
  • FG精度プリセット:中
  • ライト毎の平均GIフォトン:50,000

テスト結果

用意したシーンでは、mental rayで約1.47倍、V-Rayで約1.7倍、Z800の方が高速にレンダリングを完了する結果となりました。

また、mental ray、V-Ray共に、スタンドアロンでのレンダリングではCPUリソースをほぼ100%、フルに活用しています。Z800は全く新しいアーキテクチャのマシンであるにもかかわらず、アプリケーションのマルチスレッド対応が有効に機能していることが分かります。


Z800/CT xw8600/CT 速度差
mental ray 20分3秒 29分34秒 約1.47倍
V-Ray 9分14秒 15分42秒 約1.7倍
【注】今回テストしたシーンは同じジオメトリが元になっていますが、マテリアルやライティング、
レンダリング設定などがレンダラーごとに個別に設定されています。土台となる要件が両者で全く
異なりますので、上記結果によっても V-Ray が mental ray より高速であるということにはなり
ませんのでご注意ください。このグラフで読み取れることは、Z800 は xw8600 よりも高速に
レンダリングを実行できた、ということです。

mental rayやV-Rayはレンダリングに際し、新しいアーキテクチャのZ800のCPUパワーを余すところなく発揮できます。建築、設計・製造、映像、アニメーションなど、Z800を導入いただくことにより様々な業界のユーザ様が恩恵を受けられるでしょう。Autodesk Backburnerによるレンダリングも有効ですので、作業用マシンとしてのみならず、レンダリング専用端末(レンダーファーム)として導入いただくメリットも大きいでしょう。

今回のテストでは明らかになっておりませんが、Z800はnVIDIAの新世代グラフィックスであるQuadro FX 4800などを搭載できることも大きなポイントです。膨大なオブジェクト数、ポリゴン数、テクスチャを多数使用したシーンでも、パワフルなグラフィックスによって効率的な作業を維持できるでしょう。

また、Z800でもWindows XP Professionalへのダウングレードモデルが用意されています。従来の環境を大きく変えずに、新しいアーキテクチャの速度を得ることが可能です。

≪追加テスト≫ 比較マシンに xw6200 を追加 UpDate!

さらに追加テストとして、xw8600に用いられているCoreマイクロアーキテクチャ よりも1つ前の世代、NetBurstマイクロアーキテクチャ が採用されているxw6200を対象に加えました。

xw6200および上位機種のxw8200は、当時非常に高速だったXeon CPUを2基搭載可能で、高い信頼性も相まって人気のある機種でした。今回のテスト機は、その中でも最速のXeon 3.60GHzをデュアル搭載したモデルです。今でも現役で活躍している往年の名機を、最新アーキテクチャのマシンと比較するとどのような結果になるでしょうか。

※NetBurstマイクロアーキテクチャ は、Pentium 4と同じ世代のアーキテクチャです。


xw6200/CT
外観
CPU Intel Xeon 3.60GHz ×2
 - ハイパースレッディングON
 - 2CPU(2コア)/4スレッド
メモリ 3GB (PC-2 3200 ECC DDR-2 SDRAM)
チップセット Intel E7525
グラフィックス nVIDIA Quadro FX 1400
OS Windows XP Professional SP3 (32bit)

Z800およびxw8600と同じシーン・同じアプリケーションを用いて、xw6200でのレンダリング時間を計測いたしました。(xw6200で用いた3ds Maxは32bit版です)


Z800/CT xw8600/CT xw6200/CT
mental ray 20分3秒 29分34秒 3時間15分36秒
レンダリング時間比率 1.0 1.47 9.75

Z800/CT xw8600/CT xw6200/CT
V-Ray 9分14秒 15分42秒 1時間13分59秒
レンダリング時間比率 1.0 1.7 8.0

Z800とxw6200を比較した場合、驚いたことに今回のレンダリングテストにおいては8倍〜9倍以上の差がついてしまいました。

xw8200、xw6200、xw4200、および同等世代のマシンで3ds Maxをお使いの方は、最新マシンHP Z800の導入を是非ご検討ください。建築パース、CADビジュアライズ、高品位な映像制作やアニメーション制作など、特にレンダリングを行う局面で作業効率を大幅に上昇させることが可能でしょう。

更なる高速化や3ds Max作業端末をレンダリングジョブから開放することが可能な、レンダーファームの導入も強力なソリューションです。

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Z800とxw6200を比較した場合、驚いたことに今回のレンダリングテストにおいては8倍〜9倍以上の差がついてしまいました。

xw8200、xw6200、xw4200、および同等世代のマシンで3ds Maxをお使いの方は、最新マシンHP Z800の導入を是非ご検討ください。建築パース、CADビジュアライズ、高品位な映像制作やアニメーション制作など、特にレンダリングを行う局面で作業効率を大幅に上昇させることが可能でしょう。

更なる高速化や3ds Max作業端末をレンダリングジョブから開放することが可能な、レンダーファームの導入も強力なソリューションです。

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