(2022年12月23日掲載)
Appleより、macOS Ventura 13.1 がリリースされました。
アップデート内容は以下の項目に関するものとなっています。以下、リリースノートから引用します。
macOS Ventura 13.1
2022 年 12 月 13 日リリースAccounts
対象 OS:macOS Ventura
影響:ユーザが、重要なユーザ情報を閲覧できる可能性がある。
説明:この問題は、データ保護を強化することで解決されました。
CVE-2022-42843:Mickey Jin 氏 (@patch1t)
AMD
対象 OS:macOS Ventura
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外書き込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2022-42847:ABC Research s.r.o.
AppleMobileFileIntegrity
対象 OS:macOS Ventura
影響:App がプライバシーの環境設定を回避する可能性がある。
説明:Hardened Runtime を有効にして、この問題に対処しました。
CVE-2022-42865:SecuRing の Wojciech Reguła 氏 (@_r3ggi)
Bluetooth
対象 OS:macOS Ventura
影響:App がカーネルメモリを漏洩させる可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-42854:STAR Labs SG Pte. Ltd. (@starlabs_sg) の Pan ZhenPeng 氏 (@Peterpan0927)
Boot Camp
対象 OS:macOS Ventura
影響:ファイルシステムの保護された部分を App に変更されるおそれがある。
説明:アクセス制限を改善し、アクセス関連の脆弱性に対処しました。
CVE-2022-42853:Trend Micro の Mickey Jin 氏 (@patch1t)
CoreServices
対象 OS:macOS Ventura
影響:App がプライバシーの環境設定を回避する可能性がある。
説明:脆弱なコードを削除することで、複数の問題に対処しました。
CVE-2022-42859:Mickey Jin 氏 (@patch1t)、Offensive Security の Csaba Fitzl 氏 (@theevilbit)
DriverKit
対象 OS:macOS Ventura
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-32942:Pinauten GmbH (pinauten.de) の Linus Henze 氏
ImageIO
対象 OS:macOS Ventura
影響:悪意を持って作成されたファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外書き込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2022-46693:Mickey Jin 氏 (@patch1t)
IOHIDFamily
対象 OS:macOS Ventura
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:ステート処理を強化することで、競合状態の脆弱性に対処しました。
CVE-2022-42864:Tommy Muir 氏 (@Muirey03)
IOMobileFrameBuffer
対象 OS:macOS Ventura
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外書き込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2022-46690:John Aakerblom 氏 (@jaakerblom)
IOMobileFrameBuffer
対象 OS:macOS Ventura
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外アクセスの脆弱性に対処しました。
CVE-2022-46697:John Aakerblom 氏 (@jaakerblom) および Antonio Zekic 氏 (@antoniozekic)
iTunes Store
対象 OS:macOS Ventura
影響:リモートユーザによって、App が突然終了されたり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。
説明: URL の解析に脆弱性が存在します。入力検証を強化し、この脆弱性に対処しました。
CVE-2022-42837:Momo Security の Weijia Dai 氏 (@dwj1210)
Kernel
対象 OS:macOS Ventura
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:検証を追加することで、競合状態に対処しました。
CVE-2022-46689:Google Project Zero の Ian Beer 氏
Kernel
対象 OS:macOS Ventura
影響:悪意のある NFS サーバに接続すると、カーネル権限で任意のコードが実行される可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-46701:Felix Poulin-Belanger 氏
Kernel
対象 OS:macOS Ventura
影響:リモートユーザによってカーネルコードが実行される可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-42842:Ant Security Light-Year Lab の pattern-f 氏 (@pattern_F_)
Kernel
対象 OS:macOS Ventura
影響:App がサンドボックスを破って外部で実行される可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2022-42861:Ant Security Light-Year Lab の pattern-f 氏 (@pattern_F_)
Kernel
対象 OS:macOS Ventura
影響:ルート権限を持つ App が、カーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-42845:ASU SEFCOM の Adam Doupé 氏
Photos
対象 OS:macOS Ventura
影響:「シェイクで取り消し」で、削除された写真を認証なしで再表示できる場合がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-32943:匿名の研究者
ppp
対象 OS:macOS Ventura
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-42840:匿名の研究者
Preferences
対象 OS:macOS Ventura
影響:App が任意のエンタイトルメントを使用できる可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2022-42855:Google Project Zero の Ivan Fratric 氏
Printing
対象 OS:macOS Ventura
影響:App がプライバシーの環境設定を回避する可能性がある。
説明:この問題は、脆弱なコードを削除することで解決されました。
CVE-2022-42862:Mickey Jin 氏 (@patch1t)
Ruby
対象 OS:macOS Ventura
影響:リモートユーザによって、App が突然終了されたり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2022-24836
CVE-2022-29181
Safari
対象 OS:macOS Ventura
影響:悪意のあるコンテンツが含まれる Web サイトを表示すると、UI が偽装される可能性があります。
説明:URL の処理に、偽装の脆弱性がありました。入力検証を強化し、この脆弱性に対処しました。
CVE-2022-46695:KirtiKumar Anandrao Ramchandani 氏
Weather
対象 OS:macOS Ventura
影響:App が重要な位置情報を読み取れる可能性がある。
説明:キャッシュの処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-42866:匿名の研究者
WebKit
対象 OS:macOS Ventura
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:メモリ管理を強化し、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性に対処しました。
WebKit Bugzilla:245521
CVE-2022-42867:Google Project Zero の Maddie Stone 氏WebKit
対象 OS:macOS Ventura
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:メモリ処理を強化し、メモリ消費の脆弱性に対処しました。
WebKit Bugzilla:245466
CVE-2022-46691:匿名の研究者WebKit
対象 OS:macOS Ventura
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、同一生成元ポリシーを回避される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
WebKit Bugzilla:246783
CVE-2022-46692:KirtiKumar Anandrao Ramchandani 氏WebKit
対象 OS:macOS Ventura
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、プロセスメモリが漏洩する可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-42852:Trend Micro Zero Day Initiative に協力する hazbinhotel 氏
WebKit
対象 OS:macOS Ventura
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:入力検証を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
WebKit Bugzilla:246942
CVE-2022-46696:Google V8 Security の Samuel Groß 氏WebKit Bugzilla:247562
CVE-2022-46700:Google V8 Security の Samuel Groß 氏WebKit
対象 OS:macOS Ventura
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、重要なユーザ情報が漏洩する可能性がある。
説明:チェックを強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2022-46698:高麗大学校 (Korea Univ.) SSD Secure Disclosure Labs & DNSLab の Dohyun Lee 氏 (@l33d0hyun)
WebKit
対象 OS:macOS Ventura
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
WebKit Bugzilla:247420
CVE-2022-46699:Google V8 Security の Samuel Groß 氏WebKit Bugzilla:244622
CVE-2022-42863:匿名の研究者WebKit
対象:macOS Ventura
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。Apple では、iOS 15.1 より前にリリースされたバージョンの iOS で、この脆弱性が悪用された可能性があるという報告を把握しています。
説明:ステート処理を強化し、型の取り違え (type confusion) の脆弱性に対処しました。
WebKit Bugzilla:247562
CVE-2022-42856:Google の Threat Analysis Group の Clément Lecigne 氏xar
対象 OS:macOS Ventura
影響:悪意を持って作成されたパッケージを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:チェックを強化し、型の取り違え (type confusion) の脆弱性に対処しました。
CVE-2022-42841:Computest Sector 7 の Thijs Alkemade 氏 (@xnyhps)
ご協力いただいたその他の方々
Kernel
Kunlun Lab の Zweig 氏のご協力に感謝いたします。
Lock Screen
Kevin Mann 氏のご協力に感謝いたします。
Safari Extensions
1Password の Oliver Dunk 氏および Christian R. 氏のご協力に感謝いたします。
WebKit
匿名の研究者および scarlet 氏のご協力に感謝いたします。
このアップデートのセキュリティコンテンツについて詳しくは、次のWebサイトをご覧ください
https://support.apple.com/ja-jp/HT201222