(2022年12月23日掲載)
Appleより、macOS Big Sur 11.7.2 がリリースされました。
アップデート内容は以下の項目に関するものとなっています。以下、リリースノートから引用します。
macOS Big Sur 11.7.2
2022 年 12 月 13 日リリースBOM
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App に Gatekeeper のチェックを回避される可能性がある。
説明:チェックを強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2022-42821:Microsoft の Jonathan Bar Or 氏
DriverKit
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-32942:Pinauten GmbH (pinauten.de) の Linus Henze 氏
IOHIDFamily
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:ステート処理を強化することで、競合状態の脆弱性に対処しました。
CVE-2022-42864:Tommy Muir 氏 (@Muirey03)
Kernel
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:検証を追加することで、競合状態に対処しました。
CVE-2022-46689:Google Project Zero の Ian Beer 氏
Kernel
対象 OS:macOS Big Sur
影響:ルート権限を持つ App が、カーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-42845:ASU SEFCOM の Adam Doupé 氏
Kernel
対象 OS:macOS Big Sur
影響:リモートユーザによってカーネルコードが実行される可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-42842:Ant Security Light-Year Lab の pattern-f 氏 (@pattern_F_)
libxml2
対象 OS:macOS Big Sur
影響:リモートユーザによって、App が突然終了されたり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、整数オーバーフローに対処しました。
CVE-2022-40303:Google Project Zero の Maddie Stone 氏
libxml2
対象 OS:macOS Big Sur
影響:リモートユーザによって、App が突然終了されたり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2022-40304:Google Project Zero の Ned Williamson 氏および Nathan Wachholz 氏
PackageKit
対象 OS:macOS Big Sur
影響:ファイルシステムの保護された部分を App に変更されるおそれがある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2022-46704:Mickey Jin 氏 (@patch1t)、Offensive Security の Csaba Fitzl 氏 (@theevilbit)
2022 年 12 月 22 日に追加
ppp
対象 OS:macOS Big Sur
影響:App がカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2022-42840:匿名の研究者
xar
対象 OS:macOS Big Sur
影響:悪意を持って作成されたパッケージを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:チェックを強化し、型の取り違え (type confusion) の脆弱性に対処しました。
CVE-2022-42841:Computest Sector 7 の Thijs Alkemade 氏 (@xnyhps)
このアップデートのセキュリティコンテンツについて詳しくは、次のWebサイトをご覧ください
https://support.apple.com/ja-jp/HT201222