IllustratorCS6以降で特色の設定が異なる

IllustratorCS5以前と、CS6以降では特色の初期設定が異なっており、同じ特色を使用しても色味が変わってしまう可能性があります。この件についてご案内します。

まず、スウォッチパネルのオプションメニューをクリックし、「特色」を選択し、「特色オプション」を表示します。

【Mac】

165_1.png165_2.png【Windows】

161025_9.png
<CS5以前>
「製造元が推奨する特色のカラー変換」が初期状態で「プロセスブックのCMYK値を使用」になってます。

165_3.png<CS6以降>
「製造元が推奨する特色のカラー変換」が初期状態で「指定されたブックのLab値を使用」になってます。

【Mac】

165_4.png【Windows】

161025_10.png

この設定によりどのような違いが出るのかを検証します。

まず、CS5以前(「プロセスブックのCMYK値を使用」)で新規書類を作成します。特色(ここでは「DIC 79s*」)のオブジェクトを2つ作成し、片方を「編集」メニュー>カラーを編集>「CMYKに変換」でプロセスカラーに変換します。

165_8.png


<書類1>(CS5以前で新規作成)

165_5.png
続いて、CS6以降(「指定されたブックのLab値を使用」)で同じ手順で新規作成します。


<書類2>(CS6以降で新規作成)

165_6_2.png
<書類1>と<書類2>を比べると、同じ特色を使用してもIllustrator上の色味が異なることが分かると思います。これは「製造元が推奨する特色のカラー変換」の設定値が異なるからです。ただし特色自体は同じなので、特色版で印刷した場合は同じ色になります。プロセスカラーに変換した方はCMYK値が異なるので印刷時の色味も異なります


続いて、<書類1>をCS6以降で開いてみます。


<書類3>(CS5以前で作成しCS6以降で開く)

165_5_2.png
<書類1>と<書類3>を比べると、Illustrator上の色味は変わりません。これはCS6以降で開いた場合でも、この書類自体の「製造元が推奨する特色のカラー変換」の設定値は「プロセスブックのCMYK値を使用」のまま変わらないからです(設定は書類ごとに保存されます)。


続いて、<書類3>のオブジェクトを双方コピーして、CS6以降の新規書類にペーストします。


<書類4>(CS5以前で作成しCS6以降で開いた上で新規書類にコピペ)

165_9_2.png
<書類3>と<書類4>を比べると、特色オブジェクトのみIllustrator上の色味が異なります。これは<書類3>と比べて「製造元が推奨する特色のカラー変換」の設定値が異なるからです。ただしプロセスカラーに変換した方はそのままです。この特色オブジェクトをプロセスカラーに変換すると、<書類2>と同じ結果になります。


例えば、CS5以前に特色をプロセスカラーに変換して出力をしていた場合、同じ作業をCS6以降で行うと見た目も印刷結果も異なります。CS5以前の書類をCS6以降で開いても色味は変わりませんが、新規書類に特色オブジェクトをコピー&ペーストしてプロセスカラーに変換すると、同じく見た目も印刷結果も異なります。


原則として、最終的にプロセスカラーで印刷をするのであれば、トラブルの要因になるので特色を使用されないことをお勧めします。


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