Adobeアプリケーション 掲載日:2019年6月14日
Illustrator に PDF を配置する際に「読み込みオプションを表示」にチェックが入っている場合は、「PDF を配置」ダイアログが表示され、「トリミング」を行う方法を指定する項目があります。
指定した「トリミング」オプションにより、PDFから配置される領域が決まります。
それぞれの設定については以下のようになります。
バウンディングボックス
PDF ページのバウンディングボックス、つまり、ページマークも含めて、ページ上の全オブジェクトを囲む最小限の領域を配置します。
アート
クリップアートなど、PDF ファイルの作成者が配置可能なアートワークとして作成した長方形の領域だけを配置します。
トリミング(切り抜き)
Adobe Acrobat によって表示または印刷される領域だけを配置します。
仕上がり(刈り込み)
トリムマークが存在する場合、印刷工程で実際にカットされる最終的なページの領域だけを配置します。
裁ち落とし
裁ち落とし範囲が存在する場合、すべてのページ内容をクリップする領域だけを配置します。ページを印刷物の製造環境で出力する場合に便利な設定です。プリントされたページでは、裁ち落としの外側にページマークが表示される場合があることに注意してください。
メディア
ページマークも含んだ、元の PDF ドキュメントの物理的な用紙サイズ(たとえば A4 の用紙サイズ)の領域を配置します。
一例として、Illustrator でアートボードの上部3/4ほどに黄色いオブジェクトを配置し、裁ち落とし部分に青いオブジェクトを配置した書類を作成して、トンボ付きの PDF として保存しました(下の図)。
この PDF 書類を Illustrator に配置した場合に、選択した方法により以下のようにトリミングされます(いずれも拡大率は変わりません)。
トンボも含めた全体。
トンボなしの裁ち落としサイズ。
トンボ、裁ち落としなしのアートボードサイズ。
トンボ、裁ち落としなしのアートボード内のオブジェクトのみのサイズ。
別の例として、Illustrator でアートボード上に2つのオブジェクトを配置した書類を作成して、トンボなしの PDF として保存しました(下の図)。
この PDF 書類を Illustrator に配置した場合に、選択した方法により以下のようにトリミングされます(いずれも拡大率は変わりません)。
2つのオブジェクトを囲んだ領域より少し大きいサイズ。
2つのオブジェクトを囲んだ領域と同じサイズ。
アートボードと同じサイズ。
詳細については下記のリンク先をご参照ください。
参考「Adobe PDF ファイルの読み込み(Adobe サポート)」
「サポート FAQ(よくある質問)」はデザイン・クリエイティブ製品全般を取り扱う総合商社の株式会社 Too が運営しています。
弊社保守契約をご契約いただきますと、その他のご相談も承れます。是非ご検討ください。
本記事で提供する情報の正確性・妥当性につきましては細心の注意を払っておりますが、その保証をするものではありません。また、本記事やリンク先の情報の利用によって不具合や不都合、損害が生じた場合について、当社は一切の責任を負うものではありません。
本記事の内容は掲載時における情報であり、時間の経過により実際と一致しなくなる場合があります。