Illustrator 掲載日:2020年3月19日
Illustrator で手書きのイラストやロゴ画像をパスのオブジェクトにしたいです。
Illustrator には「画像トレース」という機能があります(以前は「ライブトレース」という名称でした)。Illustrator に配置した画像をトレースする(画像をなぞる)ことで、画像を Illustrator のパスのオブジェクトに変換できる機能です。
画像の場合はそのまま Illustrator へ配置しますが、手書きのイラストの場合は、スキャナーで画像として読み込むか、デジタルカメラやスマートフォンなどで撮影した画像を用意しておきましょう。今回は、手書きのイラストを画像で用意したものを使用してみます。
1. Illustrator で新規ドキュメントを作成し、トレースしたい画像を「ファイル」メニュー>「配置」でドキュメント上に配置します。
2.「ウインドウ」メニュー>「画像トレース」を選択し、画像トレースパネルを表示します。配置した画像が選択された状態で、画像トレースパネル右下の「トレース」ボタンをクリックすると画像トレースが実行されます。
※ CC2018 以降のバージョンの方はプロパティパネル上の「画像トレース」ボタンをクリック、CC2017 以前のバージョンの方はコントロールパネルの「画像トレース」ボタンをクリックします。
3. 画像トレースパネルでは、画像によって「プリセット」を変更したり、「詳細」の三角マークをクリックして「パス」「コーナー」「ノイズ」などの微調整を行います。パネル左下の「プレビュー」にチェックしておくと、画面で確認しながら操作できます。
※各設定のマウスカーソルをスライダーの上に乗せることで詳細情報を表示させることもできます。
※画像トレースは背景の部分までトレースされてしまうため、白い背景で不要な場合は「オプション:ホワイトを無視」にチェックを入れることで、背景が無視されて透明の扱いになります。
4. トレースが完了したら、プロパティパネル上の「拡張」ボタンをクリックするか、オブジェクトメニュー>画像トレース>拡張で、パスのオブジェクトに変換されます。
※ CC2017 以前のバージョンの方は、コントロールパネルの「拡張」ボタンをクリックします。
【画像トレースしやすくなるポイント】
手書きのイラストの場合:白い用紙に黒いペンではっきりと描きコントラストの差をつけます。そして、なるべくシンプルな線で描きます。
ロゴ画像の場合:出来る限り解像度が高く境界線がはっきりしたものを選びます。画質の低いものではうまくトレースできません。
関連:「Illustrator でアンカーポイントの数を減らして、パスを簡単にすることはできますか? 【パスの単純化】」
参考:「画像トレース」( Adobe サポート)
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