Adobe Fireflyとは？
Adobe Fireflyはアドビの生成AIです。100を超える言語に対応したシンプルなテキスト入力で、画像の生成、オブジェクトの追加や削除、テキストの変形などを行うことができます。これらの機能はAdobe Firefly Web版やCreative Cloudのアプリ上（Photoshop、Illustrator)、Adobe Express、Adobe Stockでご利用いただけます。
また「Adobe Firefly Image 2モデル」では、よりリアルで写真のような画像生成が可能になりました。現在Adobe Firefly Web版で利用でき、特に肌、髪、目、そして多様性が向上しています。
Adobe Fireflyの特長
商用利用可能
ベータ版以外の機能は、Fireflyで生成されたデータを商用利用することができます。なお、ベータ版の機能であっても、製品内で特に明記がされていない場合は商用利用をすることができます。
健全なコンテンツから学習
ロイヤリティフリーのAdobe Stockの画像もしくは、著作権が失効しているパブリックドメインコンテンツを対象にして画像生成されるため、著作権や知的財産権を侵害しない安全性に考慮したコンテンツを作ることができます。
コンテンツ認証情報 ベータ版
生成AIにおける説明責任、社会的責任、透明性の実現に向けて、デジタルコンテンツの出所を明示しするコンテンツ認証イニシアチブ（Content Authenticity Initiative）を構築しています。
機能詳細
テキストから画像生成
テキストによる具体的な指示から画像を生成します。
構成・スタイルの参照
既存の画像を参照テンプレートとして使用し、その画像の構成やスタイルに近い画像を生成します。
生成塗りつぶし
ブラシや、選択範囲を作成し、オブジェクトの削除や新しいオブジェクトの描画ができます。
生成拡張
画像のサイズ変更に伴い、足りない部分を補完し拡張をすることができます。
テキスト効果
テキスト自体にスタイルやテクスチャを加え、より人目につく見た目を作ることができます。
テキストからテンプレート生成
テキストによる指示からAdobe Express上で使用可能なテンプレートを生成することができます。（英語のみ）
テキストからベクター生成
テキストによる指示からベクターデータを生成することができ、生成したデータをIllustrator上で編集することも可能です。
生成再配色
ベクターアートワークの他のカラーバリエーションを簡単に作成することができます。
動画の生成拡張
画像のサイズ変更や、動画の足りない部分を補完し拡張をすることができます。
テキストから動画生成
テキストによる具体的な指示から動画を生成します。
画像から動画生成
画像から素早く動画を生成することが可能です。
動画を翻訳
動画をアップロードして別の言語に翻訳します。
生成クレジットについて
生成クレジット単体のプラン
生成クレジットを多く利用したい、動画を生成したい場合
Adobe Fireflyを多く利用したい場合は、「Adobe Firefly Standard」と「Adobe Firefly Pro」の2つのプランがおすすめです。このプランを利用することでスタンダード機能は無制限に、そして動画を多く生成することができます。
スタンダード生成機能
イメージモデル、ベクターモデル、デザインモデルといったモデルを使った生成AIの機能。テキストから画像生成/ベクター生成、構成・スタイルの参照、生成塗りつぶし、生成拡張などが該当します。
プレミアム生成機能
ビデオモデル、オーディオモデル、3Dモデルといったモデルを使った生成AIの機能。2月に新しく発表された、テキストからビデオ生成、イメージからビデオ生成、動画を翻訳などが該当します。スタンダード生成機能も内包します。
| 製品 | Adobe Firefly Standard | Adobe Firefly Pro |
|---|---|---|
| 料金 | 13,800円（税別） | 43,164円（税別） |
| 生成クレジット数/月 | 2,000クレジット | 7,000クレジット |
| 動画生成（5秒単位） | 最大20本 | 最大70本 |
| 音声・動画翻訳 | 最大6分 | 最大23分 |
| 画像・ベクター生成 | 無制限 | 無制限 |
おすすめのプラン
Adobe Firefly Standard
画像生成をメインとし、動画や音声翻訳はたまに使う程度の個人や小規模チームに最適です。ブログ、EC、SNSなどのビジュアルコンテンツ制作を効率化したい方におすすめです。
Adobe Firefly Pro
映像制作やマルチリンガル対応が必要なプロジェクトを多く抱える方に向いています。動画広告、マニュアル動画、翻訳ナレーション付き映像の制作など、より高度な制作環境を求める現場に適しています。
どちらのプランも、Adobe Fireflyで生成したコンテンツは著作権に配慮された学習データに基づいており商用利用が可能です。また、PhotoshopやIllustrator、Premiere ProなどAdobe Creative Cloud製品との連携により、作成したコンテンツの編集や再利用もスムーズです。
既存の製品についているプラン
「テキストから画像生成」や「生成塗りつぶし」など、Fireflyの技術を利用している生成AI機能を使用する際に、生成クレジットが消費されます。生成クレジット数は毎月リセットされ、使用可能な月間クレジット数はご契約プランによって異なります。※生成クレジットについて、法人版ご利用のお客様は、現在無制限でご利用いただけます。
生成クレジットが消費されるタイミングにつきましては、アドビのヘルプページをご覧ください。
| プラン | ユーザーあたりの月間生成クレジット | |
|---|---|---|
| グループ版プラン | Creative Cloud Proエディション コンプリートプラン | 3,000 |
| Creative Cloud コンプリートプラン | 1,000 | |
| Creative Cloud Pro 単体プラン：Photoshop、Illustrator、Premiere Pro、 InDesign、After Effects、Audition、Lightroom、Dreamweaver、Animate、InCopy |
700 | |
| Creative Cloud 単体プラン：Photoshop、Illustrator、Premiere Pro、 InDesign、After Effects、Audition、Lightroom、Dreamweaver、Animate、InCopy |
500 | |
| Adobe Express | 250 | |
| Acrobat Pro、Adobe Substance 3D Collection | 25 | |
| エンタープライズ版プラン | Creative Cloud エディション4 コンプリートプラン | 3,000 |
| Creative Cloud エディション4 単体プラン | 700 | |
無料版（Adobe IDをお持ちの方）は月間10クレジットをご利用いただけます
補償について
Adobe Fireflyは安全に商用利用ができるよう設計されております。ただし一部のプランでは、Fireflyから生成されたものに対して権利侵害の主張があった場合、アドビから補償を受けることができます。ここで補償対象となるFireflyの機能については一部制限があります。
| プラン | IP補償 | |
|---|---|---|
| グループ版プラン | Creative Cloud | なし |
| Creative Cloud Proエディション | あり | |
| エンタープライズ版プラン | Creative Cloud Proエディション | あり |
| Adobe Stock | クレジットパック | あり |
| サブスクリプション | ||
トレーニングも充実
株式会社Tooではアドビ製品のトレーニングも承っております。
お客様のご要望に合わせて、カリキュラムをカスタムしながら講習を行います。
●Fireflyの機能が使用できるようになってはいるものの具体的な活用方法が分からない
●Adobe Expressの導入に際してFirefly機能も含めレクチャーをしてほしい
などのお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。