2018年2月17日(土)、『超絶造形作品集&スカルプトテクニック』の出版を記念した造形デモ&トークイベント「スカルプターズ・セミナー vol.1」が、株式会社Tooのイベントスペース「The Gallery Too」(東京都港区虎ノ門)にて開催されました。


本の先行販売も行われた受付の様子


90名近くの方にお集まりいただき、いつも以上の熱気でした

4人の自己紹介&トークショー

フィギュアの原型制作などで活躍する、大山竜さん、高木アキノリさん、塚田貴士さん、タナベシンさんの4人が一堂に会したイベントは、『超絶造形作品集&スカルプトテクニック』の本が作られたいきさつの紹介あと、それぞれが自己紹介として造形家となったきっかけを話しました。


関西在住のため、東京で揃うことはめずらしいという4人


大山竜さんの原点は映画「ゴジラvsビオランテ」


塚田貴士さんは食玩の「チョコエッグ」がきっかけとのこと


最年少の高木アキノリさんは友達に誘われての「ガンプラ」がきっかけ


タナベシンさんは「ガンプラ」と「ホラー映画ブーム」が原点でした

各人のきっかけや経歴の話のあとは、これから造形をやりたい人のためのアドバイスを中心に、ざっくばらんとしたトークが繰り広げられました。

大山さんからは「いろいろなものをいっぱい見る」「見て感動したものを作ってみる」「作ったものを人に見せる」を意識して、それらを「長く続ける」ことが大事だという話が。それを受けつつ「そのものがカッコ良く見える原因に気付くと作れるようになる」(髙木さん)、「意識的に自己分析することが大事」(塚田さん)などのアドバイスがありました。

4人それぞれの個性が見られた造形デモンストレーション

トークセッションのあとは、お待ちかねの造形の実演です。まずは、大山さん、塚田さんの2人が実演し、残りの2人は質問したり解説を入れたりの実況担当となりました。


実演の様子はカメラでスクリーンにも映し出されます


この状態からスタートして約40分でどこまでできるのか?


実演が始まり写真を撮る人も増えてきました

大山 竜さんの実演

事前にどういうものを作るかを描いてきた大山さん、約40分という短い時間でイメージ画通りに作り上げました。このイベントでは司会のような役回りをしていただきましたが、さすがに作業に熱中しているときには無口になっていました。

塚田貴士さんの実演

アドリブ的にイメージをふくらませながら作った塚田さん。「塚田さんの作るものは牛になりがち」と言われていましたが、牛がモチーフに見えるかっこいい作品が出来上がりました。

続いて、高木さん、タナベさんの実演で、自分の番が終わりほっとした二人が実況役に回りました。


大山さんは二人の作業を解説しつつ無茶振りもしていました


二人はだいたいこの状態からスタート、タナベさんの頭は事前に用意したものです

タナベシンさんの実演

人物の頭部を作ったタナベさん。作り始めの段階では男性か女性かを意識していないようです。大山さんからの無茶振りに応えて、後から片目をつぶらせました。輪っかに親指をはめて、爪に粘土をのせている姿は「(経験を重ねていった結果そこに)行き着いた感がすごい」と言われていました。

高木アキノリさんの実演

高木さんは緑の粘土でドラゴンを作りました。大山さんと高木さんとのドラゴン談義も興味深いものでした。かっこいい中にかわいらしさも感じられるドラゴンは、漫画家の鳥山明の描くドラゴンにも影響を受けてるとのことです。

最後のサイン会も大盛況

4人のデモンストレーションが終わり、最後に書籍「超絶造形作品集&スカルプトテクニック」購入者へのサイン会が開催されました。

来場者の方と楽しく談笑している4人の姿が印象的でした。たくさんの方に参加いただきありがとうございます。


4人と直接話ができる貴重な機会でもありました


ほとんどの方がサイン会にも参加いただきました


実演コーナーで作られた作品は近くで見ていただけるよう展示されました


みんな思い思いに写真を撮っていました


3Dプリンタ「Form 2」の展示、紹介も行いました

大勢のお客様にご来場いただき、ありがとうございました。
スカルプターズセミナーは、Too、玄光社、アトリコチの主催で今後も継続していく予定です。お楽しみに!


Twitterアカウント

page top