「第1回「Fusion 360×ふゅ~じょん」」セミナーレポート | イベント・キャンペーン | 株式会社Too

オートデスクが提供する「Autodesk Fusion 360」は、業界初のクラウドベースの3D CAD/CAMツールとして注目を集めています。

CADソフトウェアを使っている人や興味のある方を中心に、Fusion 360について知ってもらう機会として、2015年12月22日(火)に第1回「Fusion 360×ふゅ~じょん」と題した無料セミナー&交流会を、Too本社の「The Gallery Too」(東京都港区虎ノ門)で開催しました。

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仕事帰りにリラックスして参加いただけるよう、19時スタートで軽食やお飲み物も自由に召し上がっていただける会でしたが、来場者の皆さんは真剣にセミナーに集中していただき、良い緊張感のあるイベントとなりました。

製品設計にまつわる全てがワンパッケージで提供されるFusion 360

第1部では、オートデスク株式会社のFusion 360エバンジェリストである藤村祐爾氏が、Fusion 360の製品概要を紹介しました。

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工業デザイナーの過去を持つ、Fusion 360エバンジェリストの藤村祐爾氏

3Dプリンタ、レーザーカッターが身近になるなどハード面が進化する中で、新しいものづくりの中で必要とされるソフトウェアとして開発されたのがFusion 360です。CADとクラウドテクノロジーを組み合わせた、オートデスクが考える未来のCAD像として進化を続けており、力の入ったプロダクトだということが感じられました。

Fusion 360は、コンセプトデザインから詳細設計、ビジュアライゼーション(レンダリング)、シミュレーション、製造技術といったワークフロー全てに使え、データ管理やコミュニケーション管理、プロセス管理も含めた製品設計にまつわる全てのものがワンパッケージで提供されます。

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あらゆるシーンで利用できるFusion 360の概要を解説

データはクラウドに保存されるので、仮にパソコンが壊れてもデータを失う心配はありませんし、レンダリングをクラウドで行うことで時間短縮につながります。

Webブラウザが動く環境ならデータを見られ、モバイル端末からアプリを使ってのデータ閲覧も可能です。遠隔地の人と同じデータを動かしながら打合せできる機能もあり、今の時代に合ったリアルタイムなコミュニケーションを実現しています。

Mac & Windowsに対応しており、日本語UIなのもユーザーにとってはうれしいところです。通常は1ヵ月半に一度アップデート、これからの12月、1月は2週間に1回アップデートを予定しており、どんどん進化を続けていきます。アップデートは強制的に行われるため、バージョン違いを気にせずデータをやり取りできるのもメリットです。

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Facebookページや公式のギャラリー/フォーラムなどコミュニティーに力を入れている

コミュニティに力を入れているのも、今の時代に合わせたアプローチで、困ったときにはまずフォーラムに質問して欲しいとのことでした。

柔軟性の高いFusion 360のT-Splineモデリング

第2部は、引き続きオートデスク株式会社の藤村祐爾氏による、Fusion 360の特徴説明です。

Fusion 360のT-Splineモデリングはポリゴンモデルに近いもので、従来は難しかったポリゴンのソリッド化とサーフェス化が簡単なのが特徴です。ポリゴンだと形状修正が早いので、3Dデータの中でデザインを模索していくことに優れています。

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列車のモデリングの例

T-Splineによるポリゴンモデリングとサーフェス系、ソリッド系とを組み合わせたハイブリッドモデリングの実例として、列車をモデリングする作業の紹介が行われ、来場者の方々も興味深い様子で画面に注目していました。

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実際のモデリング作業の紹介に、スマホで撮影する来場者も見受けられました

続いて、藤村さんがゲストに呼んだ圓田さんが登場しました。カスタムミニ四駆の大会で優勝して3Dプリンタを入手したものの、3D CADを使ったことがなかったため、藤村さんがFusion 360の使い方を講習したという繋がりの方でした。

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初心者とは思えない作品を次々生み出したという圓田さん

初めてCADを触ったにも関わらず、T-Splineを教えただけですぐに作品を作れるようになったそうで、T-Splineモデリングの敷居が低いことが実感できる事例でした。

「紙と鉛筆のような感覚で直感的に使えた」「粘土のようなものなので、面の整え方が難しい」と感想を述べていた圓田さんは、Fusion 360でオリジナルミニ四駆ボディを設計しており、作品のクオリティもどんどん上がっていると藤村さんも感心していました。

テクニックも惜しげもなく披露したユーザー講演

第3部は、株式会社日南 クリエイティブスタジオのデザインダイレクター・猿渡義市氏によるユーザー講演です。

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日産自動車でカーデザイナーとして活動後、日南でデザインダイレクターとして活躍中の猿渡義市氏

日南は「開発総合支援企業」を謳い、デザインプロセスからデザイン、金型、成形まで行える会社で、猿渡さんは主に自動車や家電のデザイン、モデリングを行っています。

1997年にAutodesk Aliasを使い始め、2012年くらいからMAYAでポリゴンモデリングをスタート、自動車をスケッチから自由な形でモデリングするノウハウがネットでも見つからない中、独学でワークフローを構築していったとのことです。

ポリゴンだと素早くモデリングができ、画面の中で純粋にデザインを考えられるので、偶然新しい気づきに出会える「ハッピーサプライズ」のチャンスがあるという話も印象的でした。

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椅子のモデリングの例

T-Splineの紹介として、5分くらいでできる椅子のモデリングや、30分くらいで作ったという飛行機のモデリングを紹介していただきました。

きれいにモデリングするために、「スタートの線の規則性をくずさない」「修正するときも点を1つ1つ掴むのではなく、ボリュームのゾーンで2、3本つかんで動かしていく」などのテクニックを惜しげもなく披露してくれました。

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四角に丸をきれいに接続するテクニック

また、Autodeskの社長に会う機会があり、Fusion 360にかける情熱を感じたことや、自分でツールを使える社長が先頭に立って作っているツールであることに好感を持ったという興味深いエピソードも話していただきました。

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Fusion 360で作って3Dプリンタでプリントした作例を披露

終了後は3Dプリンタの展示に人だかり

最後にTooからFusion 360のライセンスおよびAutodesk製品のライセンスに関する紹介を行いました。

そのあとは、飲食しながらの交流会でしたが、終了後すぐは3Dプリンターの展示に人が大勢集まり、スタッフと来場者の方々との活発なやりとりが行われていました。

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Tooのスタッフによる3Dプリンターの説明に聞き入る来場者

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AFINIA H800 3Dプリンター

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3Dプリンター monoFab ARM-10と、3D切削加工器 monoFab SRM-20

しばらくすると、徐々に飲み物や食べ物を手にする人も増え、あちらこちらで歓談する輪ができていました。遅い時間まで参加いただいた方もたくさんいて、最後まで良い雰囲気のイベントとなりました。

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食事を手に歓談するイベント来場者の皆さんとTooのスタッフ

Tooでは、今後もFusion 360に関するセミナーの開催やトレーニングの開始も予定していますので、ご期待ください。

大勢のお客様にご来場いただき、ありがとうございました。

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