Adobe Stock 導入事例
株式会社 ザ・ナイン

従来のストック画像の概念を覆すAdobe Stock。
Creative Cloudの一部の機能として制作業務に活用

株式会社 ザ・ナイン 様

東京都渋谷区にオフィスを構える株式会社 ザ・ナインは、企業の広告や販促物などのデザインを手がける制作プロダクションです。印刷、Web、映像などのメディアを問わず、企画からデザイン、イラスト、ライティング、編集、コーディングまですべて内製で行っています。主なクライアントは、アドビ システムズ、ASUS JAPAN、オートデスク、モリサワ、ワコムなど。

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印刷、Web、映像など多種多様なコンテンツのデザインを手がけている株式会社 ザ・ナインでは、Adobe Creative Cloudグループ版を2012年のリリースと同時に導入し、以来アップデートを重ね、常に最新の環境で制作業務を行ってきました。同社では、2015年6月のアップデートを機に、アドビが提供するロイヤリティフリーのストックフォトサービスであるAdobe Stockを導入。これまで抱えていたストック画像の購入や管理に関する課題を解決するとともに、制作業務の効率化にもつなげています。Adobe Stock導入の経緯と効果について、同社クリエイティブディレクターの井筒氏と、アートディレクターの丸山氏にお話を伺いました。

代表取締役/
クリエイティブディレクター
井筒 章夫 氏

アートディレクター
丸山 香代子 氏

約50点の画像が使用されたビジュアルデザイン。それらすべてをAdobe Stockから検索、購入することで、制作時間を大幅に短縮することができました。

Photoshopで加工した画像を、Illustratorでレイアウト。アプリケーション間の画像のやり取りは、ライブラリパネルを使ってシームレスに行われました。

高まるストック画像のニーズ

写真やイラストなどの画像素材は、デザインには欠かすことのできない要素です。そうした画像をインターネットを使って手軽に検索、購入することができるストック画像サービスは、プロのデザイナーだけでなく、様々な分野の様々な業種で利用されています。ザ・ナインにおけるストック画像の利用について、井筒氏は次のように話します。

「イメージ通りの画像を得るには、撮影をするに越したことはありません。しかし、制作のスケジュールがどんどん短くなり、予算も大幅に削られていくなかで、撮影の回数は激減し、代わりにストック画像に頼るケースが圧倒的に増えました。とは言え、求めている画像が必ずしもすぐに見つかるわけではありません。数あるストック画像サービスを探し回るのに時間と手間がかかりますし、クオリティの高い画像だとそれなりにコストもかかります。また、一度購入した画像を何度も使い回していると、デザインがマンネリ化してきます」

予想以上の使いやすさと圧倒的な画像点数

そうした中、ザ・ナインは2015年6月にリリースされたAdobe Stockを即時に購入しました。

「Creative Cloudとの連携に優れているということで、ひとまず試してみようと思い購入しました。初めはそれほど期待はしていなかったのですが、使ってみると予想以上に便利で、何より画像点数の多さに驚きました」(井筒氏)

Adobe Stockの10点/月プランを購入したザ・ナインですが、ひと月も経たないうちに750点/月プランを再購入することになります。その理由について、井筒氏は次のように話します。

「あるイベントのビジュアルデザインを手がけることになり、いくつかのアイデアを考えました。その中の1つに、ジオメトリックなパターンに様々な画像を配置するというものがありました。

“Adobe Stockの画像を使おう”という考えが初めから頭の中にあったのですが、この時すでにひと月の利用限度10点を超えていました。バラでの追加購入も考えたのですが、今後の利用頻度も考えたうえで、750点/月プランの購入に踏み切りました。約50点ほどの画像を使ったのですが、Adobe Stockからすべて調達することができました。結果、この案が採用されたのですが、今思うと、Adobe Stockがあったからこそ浮かんだアイデアで、容易に実現できた作品と言えます」

画像管理の課題をクリア

Creative Cloudグループ版のメンバーであれば、1つのアカウントでグループ全員がAdobe Stockを利用することができます。1人が購入した画像をグループ全員で共有することも可能です。アートディレクターで、Creative Cloudグループ版の管理者である丸山氏は、画像管理の面でAdobe Stockをこう評価します。

「今まではデザイナーが個々に画像を購入、管理していたため、知らずに同じ画像を購入していたということもありました。Adobe Stockの場合、誰かが購入した画像には「ライセンス認証済」マークが表示されるので、重複して購入する心配がありません。また、購入済みの画像をリスト表示できるので、いつ、どのような画像が購入されたかをチェックすることができます」

さらに丸山氏は、ストック画像の購入方法についても高く評価しています。

「ストック画像サービスで画像を購入する際に、会社のクレジットカードが必要になる場合もあります。クレジットカードを持っている責任者が不在の場合は、画像を購入できないというジレンマがありました。Adobe Stockなら、そうした手続きなしで画像をいつでもダウンロードして使用することができます。休日に自宅のパソコンで作業している時などにも便利です」

制作ワークフローの効率化に貢献

Adobe Stockが他のストック画像サービスと大きく異なる点は、Creative Cloudと密接に連携することです。それは、ザ・ナインの制作ワークフローを大きく進化させたと、丸山氏は話します。

「Adobe Stockの場合、Photoshopから直接アクセスできるだけでなく、使いたい画像をCreative Cloud Librariesに保存すると、Photoshopのライブラリパネルにその画像が自動的に追加されます。ドラッグ&ドロップで簡単に取り出して、すぐ作業に入れるところが気に入ってます。画像をいったんデスクトップに保存し、それからPhotoshopで開くといった手間もなくなり、Photoshopの機能の一部のように使えます。もっとすごいのは、IllustratorやInDesignのライブラリパネルからも同じ画像を取り出せることです」

また、Creative Cloud Librariesに共有フォルダーを設定することで、個々の作業だけでなく、社内または外部関係者との間で効率的に画像を共有できる点も、大きなメリットだと話します。

「特にイベントのビジュアルデザインは、パンフレットやWebページ、会場装飾など様々なアイテムに展開しなければなりません。画像を共有フォルダーに保存しておくだけで、社内のグラフィックデザイナーやWebデザイナー、あるいは外部のイベント会社が、それぞれ使用しているアプリケーションからその画像をすぐに取り出して作業を始めることができる。これはかなりの時間短縮になります」(丸山氏)

商用利用としての信頼性

今後、Adobe StockおよびCreative Cloudをどのように業務に活用していくか、井筒氏にお聞きしました。

「今、モバイルアプリのAdobe Compを使いこなしてみようかと思っています。僕の場合、デザイナーにレイアウトの構成などを伝えるための指示書を作成しています。まあ、簡単なカンプのようなものです。通常はIllustratorやInDesignで作成しているのですが、これからは出張帰りの電車の中や喫茶店でも、iPadを使って作成できるようになる。Adobe Stockから画像を配置できたりもするので、よりイメージが伝わりやすくなると思います」

最後に井筒氏は、Adobe Stockのメリットについて、こう締めくくりました。

「今やネット上には様々な画像があふれていて、安易に手に入るようになっています。しかし、出所のわからない画像をデザインに使用して、後から人物の肖像権や建物の著作権などの問題が発生するといったことをよく耳にします。それは自分たちだけででなく、クライアントにも迷惑をかけることになります。Adobe Stockの画像はそのあたりのことがすべてクリアになっているので、商用利用でも安心して使うことができる。こうした信頼性の部分が、プロのクリエイターにとって実は一番大事なことかもしれません」