Creative Cloudエンタープライズ版とは?導入メリットを解説

アドビの法人向けプランには、グループ版とエンタープライズ版の2種類があります。現在契約しているプランが適切か気になっているお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事ではエンタープライズ版を導入するメリットや、グループ版との違いについて解説していきます。

※この記事は2023年11月24日現在の内容です。

目次

  1. Creative Cloudエンタープライズ版とは?
  2. セキュリティ強化
  3. ライセンス管理の効率化
  4. 自由度の高いサポート活用
  5. 広がる効率的なデザイン共有

1. Creative Cloudエンタープライズ版とは?

アドビの法人向けプランには、グループ版とエンタープライズ版の2つのライセンスタイプがあります。エンタープライズ版は、グループ版の機能に加え、セキュリティやライセンス管理、サポート面が強化されたプランとなります。
テレワークの導入・内製化の進展・コンテンツ市場規模の増加傾向など、時代の変化によりデザイン部門のライセンス管理は非常に難易度が高くなっています。エンタープライズ版を導入することで、管理者の悩みを解決し、社員の生産性を向上させることができます。それでは、具体的なメリットについて説明します。

2. セキュリティ強化

エンタープライズ版を導入する大きなメリットとして、まず一つ目にセキュリティ面です。
エンタープライズ版は、シングルサインオンに対応するユーザーID「Federated ID」を利用できます。Microsoft Azure AD、Google 、その他の SAML ベースの IdP に対応しています。
シングルサインオンを導入することで、社員はパスワードを1つ管理するだけで良くなるため、パスワード管理を厳格にできます。これにより、不正アクセスや情報漏洩のリスク軽減が見込め、社員の負担も減らすことも可能です。

また、業務の都合により社外からアドビのアプリケーションを利用させたくないといったケースもあるのではないでしょうか。 Federated IDの場合、IdPが提供しているセキュリティ機能をシングルサインオンのプロセスとして適用できるため「社外でのアドビ製品の利用を制御する」ということも可能です。

もう一つのメリットとして、コンテンツの共有制限が可能です。
アドビのCreative Cloudは標準機能として、Creative Cloudストレージにアップロードしたコンテンツに他のユーザーを招待したり、共同作業を行う機能があります。コラボレーションを加速させ、業務の効率化を進める便利な機能である一方で、誰にでもコンテンツを共有できてしまう面も持ち合わせているため、利用には十分気をつける必要があります。

エンタープライズ版の場合、コンテンツを管理者が認めたドメインユーザーにしか共有させない設定をすることができます。 ここまででご紹介したシングルサインオンやコンテンツの共有設定をすることで、セキュアなデザイン環境の構築ができるのではないでしょうか。

3.ライセンス管理の効率化

次にエンタープライズ版を導入する大きなメリットとして、ライセンス管理機能が強化されています。
一つ目に、管理権限の階層化が可能です。
最高レベルの「システム管理者」だけでなく、ユーザーグループを管理する「ユーザーグループ管理者」やサポートのみを利用できる「サポート管理者」などが設定できます。これにより、部門ごとにライセンスの管理を行ったり、不具合にあった時のサポートを各部門に任せるなど、システム管理者の負荷を軽減することが可能です。

二つ目に、利用できるオンラインサービスを制御することができます。
例えば「Adobe Express」や「Adobe Fonts」といったサービスの利用を無効にすることができます。

無効にできるサービスの詳細はこちら(アドビサイト):https://helpx.adobe.com/jp/enterprise/using/enable-disable-services.html

管理者設定とオンラインサービス制限をすることで、負荷分散と安全性を両立することができます。

4.自由度の高いサポート活用

エンタープライズ版はサポート機能も強化されています。
まず一つ目に、「サポートケース」というサービスを利用できます。お問い合わせいただくと、ケースが作成され、アドビのサポートスタッフが解決まで個別で対応します。
次に「エキスパートセッション」です。電話やWeb 会議で、アドビのサポートスタッフと直接通話できます。ライセンス管理⽅法やシングルサインオンの設定方法などシステム管理者向けのものから、専門業界のワークフローや新機能のデモなど現場向けのセッションも受けることができます。
すべて回数無制限でいつでも利用可能なため、スピード感を持って課題を解決することができます。

5.広がる効率的なデザイン共有

エンタープライズ版を契約すると、「無償メンバーシップ」というサービスを受けることができます。これは、組織内のライセンスを利用していない社員も無償でCreative Cloudの一部機能が利用になるものです。具体的に以下の機能が利用できます。

・Creative Cloudライブラリの利用
・Adobe Fontsの利用
・Acrobatのオンラインサービスの利用
・InDesignやXDファイルの閲覧、レビューまたはコメント 等

無償メンバーシップの詳細はこちら(アドビサイト):https://helpx.adobe.com/jp/enterprise/using/cce-free-overview.html

この機能により、ライセンスを利用しているデザイナーがCreative Cloudライブラリを通して、ライセンスを利用していないノンデザイナーにコンテンツを共有することができます。
例えばテンプレートを共有した場合、ノンデザイナーも簡単にブランディングを維持したまま、クオリティの高いコンテンツを作れます。



今回は「Creative Cloudエンタープライズ版」の導入メリットについて解説しました。本ブログで紹介したエンタープライズ版の機能はグループ版にはないものとなります。
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記事は2023年11月 6日現在の内容です。

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