アメリカ ロサンゼルスで開催された世界最大級のクリエイティビティカンファレンス「Adobe MAX 2025」に、弊社スタッフが参加してきました。 2025年10月28日から30日の3日間にわたり、世界中から10,000名以上のクリエイターが集まり、約200のセッションが行われました。 会場内外で熱気に包まれたイベントの様子をお伝えします。
Adobe MAX 2025は、ロサンゼルスの中心地で開催され、街全体がイベント一色に染まっていました。 会場内には「Creative Park」と呼ばれる展示エリアが設けられ、スポンサー企業やアドビによる最新技術や製品の展示が行われていました。 会場周辺にはアドビの液晶広告やウォールアートが至る所に掲示され、街全体がクリエイティビティを祝う雰囲気に包まれていました。
イベントの目玉であるKeynoteでは、アドビが提供する最新の生成AI技術が紹介されました。 特に注目されたのは以下のポイントです。
Adobe Firefly Image Modelの進化
生成画像の品質向上に加え、プロンプトを使用して生成結果を部分的に編集可能に。 例えば、背景の紅葉を桜並木や芝生に変更するなど、クリエイターがより細かく生成物をコントロールできるようになりました。
Firefly Partner Model
GoogleやOpenAIなどのパートナー企業が提供する生成AIモデルをFirefly上で選択可能に。 これにより、クリエイターは生成したい内容や分野に応じて最適なモデルを選べるようになりました。
Firefly Custom ModelsとFirefly Foundry
自社のアセットを学習させたカスタムモデルを構築できる機能が強化され、さらに高度なパーソナライズが可能に。 企業とアドビが連携して独自の生成AIモデルを共同構築する新たな取り組みも発表されました。
※現在はアドビ製品最上位プランの「エンタープライズタームライセンス契約（ETLA）」（アドビサイトに飛びます）のみでの販売
対話型AIアシスタントの導入
PhotoshopやAdobe Expressに対話型インターフェース搭載（ベータ版）を発表。 会話形式で指示を出すことで、制作の効率化が図れるようになります。 デモでは、レイヤー名の自動リネーム機能が披露され、会場は大いに盛り上がりました。
「Sneaks」では、製品実装前の新技術が紹介され、クリエイターの制作フローを変える可能性を秘めた実用的なアイデアが多く発表されました。 また、プロのクリエイターや企業による講演・ワークショップも充実しており、コスメメーカー「Too Faced」がFireflyを活用して短期間でプロモーション動画を制作した事例など、実践的な内容が共有されました。
今回のAdobe MAX 2025を通じて、生成AIがクリエイティブ業務において一般的かつ不可欠な存在となりつつあることを実感しました。同時に生成AIはあくまで支援ツールであり、最終的な判断は人間の感性や美意識に委ねられるべきというメッセージが多くのセッションで語られていました。 これからのクリエイティブ業界では、生成AIを活用するかどうか、またどのように活用するかを選択することが重要な課題となるでしょう。
Adobe MAX 2025は、クリエイティビティの未来を体感できる貴重な機会でした。 Tooでは、今後も最新技術や業界動向を発信し、クリエイターの皆様の選択の一助となる情報をお届けしていきます。
Adobe MAX 2025で発表された各アプリケーションの新機能については、11月に開催されたTooオンラインセミナー「Adobe Creative Cloud 2026 最新機能を深掘り！」で解説しています。オンデマンド動画も公開中ですので、ぜひチェックしてみてください。
オンデマンド動画：「Adobe Creative Cloud 2026 最新機能を深掘り！」
いかがだったでしょうか？
アドビ製品に関してご質問やお困りごとがございましたら、アドビ製品取り扱い30年以上・経験豊富なスタッフの多いTooにご相談ください。
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ありがとうございました。
今後も最新情報やTIPSなど配信していきますので、ぜひご覧ください！
記事は2025年12月11日現在の内容です。
