多様な働き方やコミュニケーションのスタイルが生まれているいま、「新しい働き方って、結局どうすればいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。チームワークを醸成して、相互にコラボレーションできる環境をつくりたいと思っていても、何から始めればいいのか分からない…といった声をよく耳にします。
大きく変えるのは難しいけれど、何かを少しずつ変えていきたい。そんな“変化のきっかけ”を探している方々に向けて「働き方をアップデート!共創ツールで小さく始める新しい時代の仕事術」と題したイベントを、2025年5月23日(金)に、株式会社Tooと株式会社コンセント様が共同で開催しました。
会場はTooの大阪オフィスです。オンラインホワイトボードの「Miro」を使い、コンセント様が開発したMiroのテンプレート「プレイフルボックス」を活用したチームビルディングを体験してもらいました。当日の熱気とともに、イベントの様子をレポートします。


本イベントのプログラム

  • オープニング
  • 体験ワーク1:Miro体験ワーク
  • 体験ワーク2:プレイフルボックス体験ワーク
  • 仕事でのMiro活用例
  • エンディング
  • 懇親会

今回一緒にイベントを組み立ててくださった株式会社コンセント様は、「デザインでひらく、デザインをひらく」をミッションに、企業等の組織と伴走しその活動をデザインで支援されています。講師を務めたのは、同社でクリエイティブディレクターを務める中條隆彰様と、コミュニケーションデザイナー/アートディレクターを務める白川桃子様、そしてTooの藤永が進行役として参加しました。

ご参加いただいた皆様は、メーカーに所属されている方や広告制作に携わっている方が多く、デザイナー、管理職、営業、社長など、職種や立場は多岐にわたっていました。Tooの社員も一緒に体験ワークに参加させていただき、日頃の関係や立場を超えて、共通のテーマについてディスカッションしました。



チームで仕事の成果を出す鍵は「共創」

「働き方のアップデート」とは?

まずはコンセントの中條様から、そもそも「働き方のアップデート」とは何を指すのか説明がありました。今回のイベントではAIなどの活用によって業務を効率化することではなく、「共に新しい価値を生み出していく“共創”」がテーマになると語ります。

現代は、技術の進化が速く課題も複雑化しています。さらに、労働人口の減少によってチーム内での相互補完が求められる上に、働く人の価値観も多様化しています。こうした背景を踏まえて、個人で成果を出す時代から、チームで成果を出す時代にシフトしていると述べました。

とはいえ、チームで成果を出すことはそう簡単なことではありません。認識や目的のずれによる誤解、心理的安全性が欠けてしまい本音を言いづらい空気感、そして多忙な業務によって新しいアイデアが生まれる余裕がなくなってしまったり、さまざまな課題が存在します。

これらすべてを一度に解決していくことは難しいですが、まずは「小さく始めること」が大切だと中條様は語ります。チームの中で、共通の前提や目的、空気感を少しずつ整えて、積み重ねていくことが共創のベースとなるのです。

チームの目線を合わせる羅針盤として、コンセント様ではMiroを活用しています。Miroはオンライン上で使えるビジュアルコラボレーションツールです。アイデアの創出から実行計画までを、ひとつのキャンバス上でつなぐことができ、情報共有やコミュニケーションを活性化するのに役立ちます。

チームの土台づくりにつながるポイント

Miroを活用することで、チームの土台づくりにつながるポイントが挙げられました。

  • 見える化:個人の考え・悩み・意図を簡単に可視化し伝え整理できる
  • 地図:チーム全員が俯瞰的に同じ目線に立つことができ、いつでも振り返られる
  • 対話と共創:相互の触発やコラボレーションが生まれる場づくりができる


こうしたポイントをMiroの活用によって丁寧に積み重ねていくことで、小さく・ゆるく始めることが可能になるとまとめました。


直感的な操作で共同作業が捗るMiro


続いてTooの藤永から、Miroの基本的操作のレクチャーがありました。意見を書き込んで好きな場所に貼ることができる付箋機能、図形や付箋をつなぐ矢印機能、手書きができるペン機能など、アイデアを自由に書き込める機能が豊富に揃っています。また、よく使うショートカットキーはWindows PCやMacと同じであるため、迷わず操作ができます。

他にも、自分の感情を表現できるリアクションスタンプや、広いボードの中で迷子になってしまったときにメンバーの元に集まることができる方法など、チームで仕事を進めていくにあたって欠かせない機能が紹介されました。



プレイフルボックスでチームの創造性を引き出す

いよいよ今日のメインである「プレイフルボックス」の体験に移ります。コンセントの白川様から、プレイフルボックスの概要について説明がありました。

プレイフルボックスは、働く上で、心理的にガチガチになっている認識や関係性を気軽にほぐし、チームの創造性を引き出すためのコミュニケーションツールです。名前の通り「遊び心」を仕事の中に取り込もうというコンセプトのもと、Miroを使ってワーク形式で取り組むことができます。



プレイフルボックスは、プロジェクトの過程に合わせて「はじまり、なかば、おわり」の3つのパートに分かれ、自己紹介やモヤモヤの共有といったワークを通じて、メンバー間の相互理解を深めることができます。また、アイスブレイクに活用できる「ドリル」というワークシートが豊富に用意されており、関係性をほぐしたい場面で活用できます。

「見える化」や「対話と共創」といった要素を、日々の仕事のなかでもっと身近に感じてもらい、気軽に取り入れてもらいたいという思いから、工夫を重ねて開発を進めたそうです。


初対面同士でも自発的に話したくなるような場が生まれる

今回のイベントでは、4人ずつのチームに分かれ、2つのワークを体験してもらいました。1つ目は「自己紹介シート」です。名前や仕事内容、得意・不得意といった基本的な項目に加えて、朝型か夜型か、仕事とプライベートは切り分けて活動しているか、などのユニークな質問にも答えていきます。さらに、Miroの付箋機能をブロックのように使って、今の自分の気持ちを絵で表現するコーナーも設けられており、参加者はさまざまな方法で自己表現に取り組んでいました。



書き込みを終えたら、チーム内で順番に発表していきます。初対面同士のメンバーで組まれたチームですが、参加者の皆様の笑顔がだんだんと増えていき、発表の終盤にはあちこちで笑い声が聞こえるようになっていました。

場がほぐれてきたところで、2つ目のワーク「もやもやの置き処」シートに取り組みました。このワークでは、仕事を進める中で感じる「もやもや」を各自が付箋に書き出していきます。

「仕事とプライベートの両立に悩んでいる」「プロジェクトのメンバーから思うように意見が出てこない」などのリアルなもやもやに、他のメンバーが「あるある」と深く頷く場面も。共感する意見にスタンプ機能を使って反応できるのも、Miroならではの魅力です。



こうして場がすっかり温まったところで、プレイフルボックスの体験パートは終了です。今回はプレイフルボックスのほんの一部を体験していただきましたが、短い時間でも、参加者同士が話し足りなくなるぐらい関係性がほぐれていたのが印象的でした。何気ないコミュニケーションもツールを使って可視化することで、関係性を育む土壌がつくられることを実感できました。


コンセント様のMiro活用術のご紹介

最後に、コンセント様がMiroを仕事の中でどのように活用されているのか、具体的な事例が紹介されました。

例えば、あるパッケージデザインのプロジェクトでは、デザインの提案から議論、アイデアの発散、そして収束までを、すべてMiro上で完結させたそうです。情報を一元管理することで、プロジェクトの進行状況を振り返る際にも過去の経緯をすぐに確認でき、さらには未来に向けたアクションを検討する上でも大きな助けになったといいます。

さらに、アイデアをビジュアルで可視化することで、複数のデザイン案が挙がった際に、クライアントを含めた関係者全員で「どのアイデアのどの部分が良いと感じたか」を具体的に話し合うことができたとのこと。このような共創のプロセスを通じて、クライアント自身にもプロジェクトの一員として主体的に関わってもらえたと語られました。


ミートアップで気づきや悩みを気軽に共有

ワークショップの後には懇親会としてミートアップが開かれ、飲み物を片手に、異なる企業に所属されている方同士、今日の学びや気づきをシェアしていました。中條様と白川様にもご参加いただき、自社の働き方や取り組みについての情報交換が行われるなど、参加者の皆様にとって、新たな視点や刺激を得られる時間となったようです。



今回のイベントは、「小さく始める」ことで生まれるチームの変化や、共創のきっかけとなるコミュニケーションの重要性を、Miroを通じて体験いただける場となりました。関係性をゆるやかに整えることが、働き方をアップデートする第一歩につながることを、改めて実感できる機会になったのではないでしょうか。






イノベーションワークスペース「Miro」

アイデアから成果までのプロセスを加速するAI搭載の統合型コラボレーションプラットフォームです。はやく、わかりやすく、リアルタイムでメンバー間の情報共有・コミュニケーションを活性化します。アイデアの創出から実行までを、ひとつのキャンバス上でつなぐことができるのがMiroです。クリエイティビティを最大限に発揮しながら、課題解決など生産性の高い業務を遂行できます。

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