
株式会社メンバーズ様は、「“MEMBERSHIP”で、心豊かな社会を創る」をミッションに掲げ、Web制作/UIUX、デジタルマーケティング、デジタルサービス開発、データ活用支援、脱炭素DXの事業領域において、高い専門スキルを持つデジタル人材が、企業の現場での内製によるDX推進を伴走支援しています。
同社では、社員が業務で使用するデバイスをWindows PCからMacへ切り替えを進められています。社員のパフォーマンスの向上やセキュリティの強化にどのような効果をもたらしたのか、そして環境への配慮という観点からの期待を、専務執行役員CSV本部 本部長 兼 脱炭素DXカンパニー社長 西澤直樹様、デジタル戦略室 IT戦略/セキュリティグループ グループ長 兼 マネージャー 黒島志歩様に伺いました。
デジタル人材の力で企業に寄り添って支援をする

西澤様(以下、敬称略):
脱炭素DX事業の責任者を務めるとともに、グループ全体の執行役員を担当しています。株式会社メンバーズ 脱炭素DXカンパニーは2023年4月に設立された会社で、炭素生産性の高いビジネスモデルの構築やサステナビリティ関連データの収集・効率化、マーケティング成果向上などの支援を通じて企業のサステナビリティ活動の支援をしています。
2020年に策定したメンバーズのミッションを実現するための姿勢を示す「VISION2030」では、地球規模の課題である気候変動の解決に、当社のデジタル人材の力を通じて貢献することを目指しています。私は2022年に、COP27(国連気候変動枠組条約締約国会議)に参加する機会があり、環境問題は国や行政だけではなく企業にとっても重要なテーマだと肌で感じ、翌年すぐに脱炭素DXカンパニーを立ち上げました。
黒島様(以下、敬称略):
IT戦略/セキュリティグループのグループ長として、マネジメントを担当しています。当グループでは、社員が快適にインフラを利用できる状態の維持をミッションに2つの領域を担っています。1つは情報システムの担当として、PCやネットワーク、クラウドツールなどを、導入から運用までサポートしています。もう1つはセキュリティ担当として、社員からのセキュリティに関する問い合わせ対応や、セキュリティに関する教育やイベントの企画運営をおこなっています。
社員の声や環境配慮の観点からMacの切り替えは必然的だった
黒島:
当社の社員が業務で使用するデバイス構成の比率は、これまでWindows PCが7割、Macが3割ほどでした。しかし近年、クラウドツールの普及につれてデバイスのOSへの依存が減ってきたこともあり、社員からMacを望む声が増えてきました。また我々管理者の視点としては、現時点では、Macがサイバー攻撃の標的になるケースも比較的少ないと考えており、セキュリティの向上にも期待をしていました。
西澤:
経営陣の中では、デジタル人材が最大限に力を発揮できる環境を整えることを目指しており、「Macを使いたい」という声に応えたい思いがありました。また、Macは従来導入していたデバイスと比較し電力消費量が少ないという評判を聞いており、サステナビリティにも貢献できるのではないかと考えていました。当社が目指している脱炭素社会実現への貢献という観点からも、Macへの切り替えは必然的な選択となりました。
黒島:
全社員への導入を見据えて、業務用のデバイスをMacへ切り替えていくことを決定しました。2024年4月に入社した新卒社員約400名には全員にMacを貸与し、今後は古いデバイスを使っている社員を優先しつつ、段階的に切り替えを進めていく予定です。
Macの耐久性の高さによってビジネスや脱炭素社会への貢献にも期待
西澤:
Macへの切り替えは始まったばかりですが、社員からの反応は好評です。企業のDX推進を支援するなかで、デジタルでの開発やデザインに関する業務も多いため、使い勝手が良いのでしょうね。また、バッテリーの持ちが良くなり、ソフトウエアもスムーズに起動するため、作業効率が向上しているとの声もあがっています。当社では稼働時間に応じてお客様から対価をいただくため、常駐先でデバイスが故障したりバッテリー切れが発生すると、その間の価値提供ができなくなってしまいます。デバイスの耐久性は事業収益に直結する重要な要素であることから、Macはメンバーズのビジネスに非常に適していると感じます。
現状、Macが環境性能の高いデバイスだと認識している社員は多くはないかもしれませんが、当社では社員が日々の業務を通じて脱炭素につながる行動をする「脱炭素アクション」などにも取り組んでいます。Macの導入も、会社が脱炭素への取り組みに注力していることを社員がさらに実感するきっかけになればと考えています。

黒島:
社内研修の一環として、脱炭素に関するテーマを課題に意見を交換する勉強会を開きました。トピックの一つとして、Appleが環境配慮にどれだけ注力しているかを話したことがあります。こうした活動を通じて、当社でMacの導入を進めている背景や、会社として環境活動にどれだけ注力しているのかを、草の根的に伝えています。
セキュリティの高さとユーザーの利便性を両立
黒島:
Macには標準で、T2セキュリティチップや、セキュアブートによるデバイス起動時のセキュリティの担保、データを暗号化するFileVault、信頼されたソフトウェアのみ動作することを保証するGatekeeperなど、セキュリティの機能が充実しています。
今回Mac専用のMDMであるJamf ProもTooから導入しました。当社ではこれまで、セキュリティ対策としてデバイスをシンクライアント化するほか、ソフトをインストールしたり、デバイスの設定を変えても再起動すれば元に戻る設定を施した上で持ち運びを許可していました。セキュアではありますが、従業員の利便性は低く、ネットワークへの高負荷によってトラブルも発生するような状況でした。
その後、Jamf Proの導入でデバイスを紛失した際に、リモートロックやリモートワイプが可能となる環境を整えました。現在は万が一の時の対策ができることをもって持ち運びを許可しており、都度初期化されることのないデバイスをユーザーに渡すことができているため、利便性が圧倒的に向上したと考えています。

故障率の低減とユーザーサポートの工数削減を実現
黒島:
すでにMacを使用している社員からは、アドビ製品を使用する際や、ウェブ会議を常時接続しているときなども、安定して動作するという声が多く寄せられています。また、体感ではありますが、Macの故障率は圧倒的に低く、ハードウェアの不具合やソフトウェアのフリーズも少ないと感じています。
使いやすさと親しみやすさもMacの大きな特徴だと感じています。先日、バックオフィスの社員自らMacに切り替えると挙手してくれたのですが、スムーズに使いこなしています。その社員が問題なく使用できているなら、全員が使えるだろうと確信しました。結果的に、Macを初めて使う社員に特別なサポートせずとも切り替えがスムーズに進んでいます。
Macの全社導入を見据える中で、故障やフリーズの少なさ、操作のわかりやすさにより、デバイスに関する社員からの問い合わせが大幅に減るだろうと期待しています。これはIT戦略としても大きなメリットです。
Tooオリジナルサービスによってコストやキッティングの工数を削減
黒島:
導入に際し、Tooが提供するMacのアウトソーシングサービス「UTORITO」を付帯したことで、デバイスの調達から返却までのライフサイクルマネジメントを、ワンストップで任せられるようになりました。
コスト面に関しては、デバイス単体の価格では以前の方が安価でしたが、UTORITOを活用して、残価設定型のリースであるAFS(Apple Financial Services)とTooオリジナルの修理保証を組み合わせた結果、結果的にコストを低く抑えることができました。
また、キッティングは従来他のベンダーに依頼していましたが、UTORITOによって工数が大幅に削減され、体感では2カ月かかっていたものが1カ月になったぐらいの効果が出ています。過去には納品時期に間に合わず、社内で数十台をキッティングしたこともありましたが、2024年度入社の新卒社員のMac約400台は滞りなく納品されました。今後Macの導入が進めば、工数削減をさらに実感できると考えています。
Macに関する豊富な知識をもったTooからのサポートに期待

黒島:
Apple製品に関する知見や経験が、Tooは圧倒的に豊富です。特に担当営業のレスポンスの速さや、きめ細かい対応には大変助けられています。今後はセキュリティと利便性を両立させた上で、全社的なMac導入を見据えた計画を立てていくことが目標です。また現在、社内の情報にアクセスする際、各種ツールのアカウントとMacのアカウントが別々になっているため、これらの統一も検討していきたいです。
これまでWindows PC主体で運用をしていたため、Macに関して知らないことも多い状況です。TooにはMacのスペシャリストが揃っているので、さまざまな相談事に乗ってもらえるとありがたいです。
西澤:
環境価値を重視する企業は今後さらに増えていくと思います。モノを使い捨てる社会から、循環型のサーキュラー社会への移行は必ず進んでいきます。その中で、Tooのような企業の価値や役割は重要性を増すだろうと考えているため、その立ち位置はとても魅力的だと感じています。
さらに当社では、企業のサステナビリティ活動の支援や脱炭素アクションなど、脱炭素社会の実現への貢献を全社で強く推進しています。Mac導入もその一環であり、社員とのエンゲージメントを高めるきっかけになっています。単なるコストやセキュリティの観点だけでなく、経営層からのメッセージングによって、環境価値というMac導入の付加価値を社員に浸透させていくことができればと考えています。
TooではMacと環境問題の関わりについてブログを公開しています
Appleの環境への取り組みやMacが環境に良い理由を説明しているブログを公開しています。
あわせてご覧ください。
Macって環境に配慮しているの? 3つの理由を徹底解説します!
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※記載の内容は2025年3月現在のものです。内容は予告無く変更になる場合がございます。