株式会社エトヴォス様は、「スキンケア第一主義」を掲げ、敏感肌に寄り添うトータルビューティブランドです。今回、年に200〜300件進行するパッケージ校正を、自社の運用ルールに則したかたちで効率化するため、パッケージ表記のチェックに特化したセミオーダー型のクラウド校正システム「sowaos」を導入されました。導入の経緯や効果を、パッケージ開発を手がける甲斐未紗様に伺いました。
ブランドを伝え、パッケージ制作を安定した品質で実現し続ける
商品戦略本部では、敏感肌かつ美容への熱量が高いお客様に向けて、ブランドの軸である「やさしさと実感」を高いレベルで両立させた商品開発に注力しています。
その中でもパッケージ開発グループは、ブランドの哲学を体現し、マーケットで差別化を図ることができるパッケージを、安定した品質で実現し続けることがミッションです。商品企画に基づくパッケージ設計やデザインの加飾再現、パッケージと中身の品質確認、版下管理、完成品の製造確認などを担当しています。
目視による長時間の校正作業とヒューマンエラーの発生が課題だった
高品質な開発を迅速に実現するために、業務プロセスの抜本的な見直しを全社的に推進していました。特にパッケージ開発では、版下の校正にかかる時間の長さや煩雑なコミュニケーション、ヒューマンエラーの発生が大きな課題でした。
版下の制作は、まず版下指示書を作成し、その内容を商品企画、製剤開発の2グループが校正します。校正結果を受けて版下を制作し、パッケージ開発グループ内で校正後、2つのグループがダブルチェックをします。社内の薬事、社外の薬事やOEMでのチェックを経て、最後に社内のメンバーで声に出して読み合わせします。表記ミスがあった場合や、デザインを一部修正した時にも、同じ流れで校正します。
化粧品パッケージは薬事法や景品表示法などの法規制を遵守する必要があり、絶対に間違いが許されません。一方で、製品数はSKUで数えると500アイテムを超え、繁忙期には常に70〜80アイテムほどの開発が同時に進行します。また、エトヴォスの製品は多くの成分を配合しており、聞き慣れない単語を1つずつ目視で確認する作業は心理的負担が大きく、相当な時間を費やしていました。
11社に問い合わせてデジタル校正ツールを比較した結果、校正業務の半自動化や、自社のフローに合わせた業務の簡素化、差異発見の精度向上を実現できるsowaosに辿り着きました。
丁寧なコンサルティングによって運用定着までのロードマップを描くことができた
校正フローや課題を詳細にヒアリングしてもらい、当社が求める効果をsowaosがどのように生み出すかを具体的に説明してもらいました。また、当社の運用ルールに合わせたカスタマイズ開発も提案してもらいました。システム開発の依頼は初めてで、1人で進める不安もありましたが、丁寧なコンサルティングを通じて、機能の理解だけでなく、運用定着までを見据えたロードマップを描けたことが非常に心強く、大きな決め手になりました。自社の運用に合わせられる柔軟さを持つsowaosは、開発期間やコスト、質、すべてが理想通りの製品だと考えています。
版下指示書の原稿部分を自動認識できる機能を追加
エトヴォスのほぼすべての製品パッケージ、資材の版下校正にsowaosを活用しています。基本機能を使い、版下データと修正した版下データを比較校正しています。カスタマイズ開発したのは、Excelの版下指示書と版下データの比較校正機能です。独自に運用している版下指示書には、版下の原稿と、申し送りなどの指示が含まれています。追加の開発によって、版下指示書の中の原稿部分を自動で認識し、版下データと照らし合わせることが可能になりました。
また、ダブルチェックはsowaosと人のハイブリッド体制にしたことにより、単純計算で各校正フェーズで1名分の工数削減につながりました。
パッケージの校正時間が半減。月に3回ほど発生していたヒューマンエラーが0に。
sowaosを導入してから校正時間が約半分に減少しました。また、月平均3回発生していたヒューマンエラーが、導入後1ヶ月時点の効果検証では0回という結果でした。人の目では見落としがちな差異も確実に検出され、精度の高さを感じています。
実際、修正後の版下データから全成分表示の一部が抜けていたのをsowaosが検出してくれて「良かった!」と安堵したことがあります。特に全成分表示は目視での校正が大変だったので、心理的負担が軽減されました。
操作感は、シンプルで使いやすいです。削減できた時間を、人にしかできないクリエイティブな業務である商品の企画や処方開発、パッケージ設計に充てられるようになりました。
クリエイティブ業界における長年の実績や知見が運用の安心感につながっている
導入後は、操作指導だけでなく、エラー発生時にもTooに迅速に対応してもらっています。盤石なフォロー体制のおかげで、安心してデジタル校正へ移行でき、早期に効果を実感しています。クリエイティブ業界における長年の実績や知見があり、ツールの提供にとどまらない手厚いサポートが運用の安心感につながっています。
自社の運用フェーズに合わせてシステムを一緒に育てていきたい
システムが部門内に完全に定着することで、校正のリードタイムがさらに削減され、商品開発サイクル全体の生産性の向上につながると期待しています。sowaosは追加開発が可能なので、当社の文字のレギュレーションを組み込むなど、システムを一緒に育てていきたいです。また、sowaosを他のドキュメントチェックや業務プロセスに活用していくことも視野に入れています。
引き続き、専門知識に基づいたコンサルティングのもと、さらなるカスタマイズや新たな活用を検討し、sowaosが当社の競争力の向上に貢献してくれることを大いに期待しています。


※記載の内容は2026年1月現在のものです。内容は予告無く変更になる場合がございます。