
皆さんこんにちは!
株式会社Tooのアドビスクール「Desi(デジ)」講師です。
昨今、アドビ製品のアップデート頻繁が高くなり今まで以上に最新情報が追いかけにくくなっています。そのような状況を踏まえ、株式会社Tooでは2025年2月から3ヶ月に1度のペースで「アドビ製品の最新情報をまとめたウェビナー」を開催してきました。
本記事は、全4回のウェビナーに登壇した「Desi講師 前田」との対談記事です。
ウェビナーでお伝えしきれなかったポイントや、イチオシの機能、さらには生成AIとの向き合い方など...弊社スタッフが深掘りしました。
前田 勝規
株式会社Too ソリューションサービス部 Too Training Center Desi(デジ)講師
前職の印刷会社での現場経験、Tooでの多数のDTPシステム構築などサポート実績を元に、セミナーを聞いたお客様がすぐに自分の環境で試してみたくなるような内容をお届けできるように日々研鑽中。声の大きさには自信あり。
Adobe Fireflyの現在と未来 -日常の作業に組み込むコツと最新情報-(2/27)
「そもそもFireflyとは何か?」「基本的な使い方」「商用利用と著作権」という基礎的な部分から、最近追加やアップデートされた機能、実装が予定されていた機能までご紹介しました。(アーカイブはこちら)
Adobe Creative Cloud 仕事で使える新機能を深掘り!(5/9)
IllustratorやPhotoshopの最新機能だけではなく、前から搭載されていて案外見落とされている、でも仕事で使える機能もご紹介。Illustratorのテキスト互換性についてもあらためて振り返りました。(アーカイブはこちら)
アドビ最新生成AI機能まるわかりセミナー(8/7)
「Firefly」に関する情報が凝縮されたセミナー。最新情報から著作権や補償について、動画生成AIや生成AI機能でパワーアップしたIllustratorやPhotoshopの従来機能についてもご紹介。契約ごとに使える機能の違いもご紹介しました。(アーカイブはこちら)
Adobe Creative Cloud 2026 最新機能を深掘り!(11/13)
最新Ver.2026の機能について深掘りしたセミナー。発展がめざましいAdobe Firefly(生成AI)のご紹介から、PhotoshopやIllustratorの見逃せない新機能、さらにAdobe Fireflyと密接に連携するAdobe Expressの最新情報をご紹介しました。(アーカイブはこちら)
スタッフ:全4回にわたる「アドビ最新情報ウェビナー」を振り返って、今年の最新機能やアップデートにはどのような傾向があったと感じましたか?
前田:やっぱり注目はアドビの生成AIである「Firefly」ですよね。この1年だけ見てもかなりできることが追加され、精度もアップしました。11月のセミナーではパートナーモデルも使用できるようになりますます目が離せません。またFireflyはモデルと呼ばれるインターネット上のサーバーで処理されていますので機能アップも年に1回などではなく、こまめに実施されるのも今までと違うところなので、そういう意味でも頻繁に情報を発信していきたいです。
スタッフ:確かに、アドビのさまざまな製品に「Firefly」の機能やツールが搭載されていきましたね。そもそも「Firefly」とはどういった生成AIなのでしょうか?
前田:「Firefly」とは、アドビの生成AIの名称です。基本的にプロンプトで指示して画像を生成し、IllustratorやPhotoshop、公式ホームページなどから使うことができます。モデルと呼ばれる処理エンジンはインターネット上に存在するためネット接続は必須です。現在もものすごい勢いで進化しており、プレビュー(開発途中)版としてFirefly Web版ではImage 5が利用可能です。(2025年12月現在)

前田:「Firefly」の特徴としては「著作権侵害のリスクが限りなく低いこと」が挙げられます。Fireflyの学習に使われるコンテンツはAdobe Stock、その中でも学習が許可されているものが中心です。また画像処理に使用した自分のコンテンツが勝手に学習されてしまうことはありません。さらにポリティカルコレクトネス(Political Correctness)にも対応していますので、意図せず他者を傷つけるような指定や表現を除外してくれます。
スタッフ:昨今さまざまな生成AIが登場してきていますが、「著作権に配慮した安全性の高い生成AI」という特徴は他社モデルとの差別化ポイントになりそうですね。
「Firefly」の基本や概要については、8月に開催されたウェビナーの中で詳しくご紹介しています。ご興味のある方はこちらからアーカイブをご覧ください。
◆ Photoshop
スタッフ:生成AIを使って解像度が変更できる「生成アップスケール」の紹介がありました。今まで解像度を変更するときは、イメージメニューの「画像解像度」から操作していましたが、今後は生成アップスケールを使うだけで良くなるんでしょうか?
前田:おっしゃる通り、Photoshopの2026で「生成アップスケール」が使えるようになりました。これは従来の解像度アップ作業に代わるものになると期待されています。しかし現状では画像サイズは「2x(2倍)」か「4x(4倍)」しか選べませんので特定の画像サイズにする場合は従来の「画像解像度」で微調整が必要です。

スタッフ:なるほど、状況によって使い分ける必要がありそうですね。「生成アップスケール」ではモデルの選択ができますが、それぞれどのようなシーンで活用できそうでしょうか?
前田:「生成アップスケール」の処理モデルは標準では「Firefly Upscaler」ですが、パートナーモデルが使える環境では、より処理精度が高い「Topaz Gigapixel」や、さらに生成AIで積極的にディティールを補完していく「Topaz Bloom」を選ぶことができます。
私はパートナーモデルが使える環境ですので「Topaz Gigapixel」を中心に使っています。画像の質感をかなり保った上でディテールアップしてくれます。極端に情報量が少ない画像には「Topaz Bloom」を使うこともありますが、人の顔などに予想外の影響が出てしまうこともありますので注意が必要ですね。
「Firefly Upscaler」は極端な特記事項はないものの、従来の解像度アップの手法からは明らかに発展していますのでまずここから使ってみるのも良いのではないでしょうか?
◆ Illustrator
スタッフ:Illustratorでも「生成拡張」が使えるようになったのは驚きました。生成されたオブジェクトのレイヤー構造はどのようになっていますか?
前田:拡張で作られた部分は基本的にそのオブジェクトの上に別レイヤーとして作られます。また拡張元のオブジェクトが複数のレイヤーにまたがって作られている場合、処理がうまくいかないこともあるようです。ご注意ください。

◆ Firefly Web版
スタッフ:Firefly Web版で「Image 5」が新しく選べるようになりましたが、「Image 4」や「Image 3」と何が違うのでしょうか?
前田:「Image 3」や「Image 4」が使える様になるたびに、それまでの表現力を超えてきて驚かされますが、「Image 5」もかなりパワーアップしています。私はFireflyが使えるようになってからモデルがアップデートされるたびに同じプロンプトを試すのですが、風景の詳細さや破綻の無さだけではなく、人の表情などもかなり「使える」ものになっていると感じています。

スタッフ:確かに、最新のモデルは精度が向上していますね。ちなみに、Photoshopにも「画像を生成」の機能がありますが、Web版とPhotoshopどちらで生成するのが良いのでしょうか?
前田:Web版では先ほどの質問にも出た「Image 5(プレビュー)」が使えますので、いち早く新しい環境を試すことができます。PhotoshopではモデルはまだImage 3(2025年12月現在)ですが、画像を生成してそのままPhotoshopのレイヤーや色調補正が使えるのはやはり魅力的ですよね。私は精度が欲しいものはWeb版、通常の作業で使うものはPhotoshopで直接生成することが多いです。
◆ InDesign
スタッフ:「フレックスレイアウト」について簡単に触れていましたが、どんなことができるか詳細が知りたかったです!
前田:詳細は弊社のDesi講師が書いたブログをご参照ください。正直申し上げて、使い方にちょっとクセがある、まだ荒削りな部分が残る機能と言えるかもしれませんが、カタログのレイアウトをやられる方などには便利に使っていただけるかもしれません。
今回は対談記事の前編をお届けしました。後編では、お客様から聞かれることも多いFireflyについて掘り下げていくほか、セミナーの裏話もご紹介予定です。
後編もぜひお楽しみに!
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ありがとうございました。
今後も最新情報やTIPSなど配信していきますので、ぜひご覧ください!
記事は2025年12月26日現在の内容です。