「それでは始めましょう」のダイアログに「サインイン」が表示されない

Autodesk ライセンス

Autodesk製品を始めて起動すると、[それでは始めましょう (Let's Get Started)] ウィンドウが表示されライセンスオプションを選択します。[シングルユーザー] または [サインイン] オプションが見つからず、ただしくライセンス アクティベーションを行うことができない場合があります。

2017/2018 バージョン製品

正しく表示された場合
サインイン オプションが表示されない場合

2019 バージョン製品

正しく表示された場合
シングルユーザー オプションが表示されない場合

2020 バージョン以降の製品

正しく表示された場合
サインイン オプションが表示されない場合

原因

次のような原因が考えられます。

  • システムがインターネットに接続されていないことによるもの。
  • インターネットトラフィックをフィルタリングするプロキシ/ファイアウォールによるもの。
  • 証明書サイトはブロックされており、証明書をダウンロードできないことによるもの。
  • インターネットプロキシサーバhttpsによる検証により、*.clic.autodesk.comとの通信の妨げられていることによるもの。
  • ウイルス対策ソフトによるもの。
  • オートデスクプログラムによって使用されるフォルダへのアクセス許可が正しく設定されていないことによるもの。
  • PC端末の日付と時間が正確に設定されていないことによるもの。

対策

インターネット接続の確認

システムがインターネットに接続されていることを確認します。インターネットに接続しているシステムで、以下の解決策を試してください。

プロキシの設定

  • プロキシに対してオートデスクのドメインを許可する(ライセンスのためのホワイトリストを参照)。
  • 例外として下記URLのHTTPSインスペクションを無効に設定します。
     ・access.clic.autodesk.com
     ・access.click.autodesk.com
     ・ipm-aem.autodesk.com
  • rb.symcd.com / rb.symcb.com のプロキシ通過を許可する必要があります。
  • プロキシ検出を有効にします。プロキシサーバを使用しないネットワークでは、自動検出によってパフォーマンスが低下する可能性があるため、オートデスクライセンスコンポーネントではWPADプロキシ検出が無効になります。

ファイアウォールまたはウイルス対策ソフトウェア

ファイアウォールまたはウイルス対策のセキュリティプログラムが実行されている場合は、プログラムの実行を無効にするか、除外を追加します。これにより、オートデスクソフトウェアの安定性とパフォーマンスが向上します。

  • ウイルス対策の設定で次の Autodesk フォルダを除外すると効果的な場合があります。

    C:\Program Files\Autodesk
    C:\Program Files (x86)\common Files\Autodesk Shared
    C:\Program Files (x86)\Autodesk
    C:\Program Files (x86)\common Files\Autodesk
    C:\ProgramData\Flexnet
    C:\ProgramData\Autodesk
    C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Autodesk\
    C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Autodesk
    C:\temp\AutoDeskViewer

  • また、オートデスク製品で使用される各種ファイルタイプの例外を作成しておくと効果がある場合があります。

    3ds、ac$、apj、bak、ctb、cui、cuix、dcl、dst、dwf、dwg、dwl、dwl2、dwt、fbx、ipt、iam、idw、ipn、ipj、lin、ma、mat、max、mb、mns、mnu、pat、pgp、rfa、rft、rte、rvt、rws、dat、slog、shp、shx、stb、sv$

    必要に応じて以下も追加します。

    .sq* (sqlite)、.wdp、.ldb、.mdb、.mui、.aux、.chm、revit*.xml.zip

  • ウィルス対策プログラムで例外設定をしなければならない可能性のあるライセンス コンポーネントは次のとおりです。

    2020 以降のバージョンのオートデスク ソフトウェアの場合:

    C:\Program Files (x86)\Common Files\Autodesk Shared\AdskLicensing\Current\AdskLicensingAgent\AdskLicensingAgent.exe
    C:\Program Files (x86)\Common Files\Autodesk Shared\AdskLicensing\Current\AdskLicensingService\AdskLicensingService.exe
    C:\Program Files (x86)\Common Files\Autodesk Shared\AdskLicensing\Current\helper\AdskLicensingInstHelper.exe

    2019 以前のバージョンのオートデスク ソフトウェア、および保守プラン契約の 2020 以降のバージョンのオートデスク ソフトウェア:

    C:\Program Files\Common Files\Macrovision Shared\FlexNet Publisher\FNPLicensingService64.exe
    C:\Program Files\Common Files\Autodesk Shared\AdLM\R14\LMU.exe
     (フォルダの「R14」の部分はインストールされている製品のバージョンによって「R12」、「R10」のように変わります)
    C:\Program Files\Autodesk\Autodesk AutoCAD 201x\acad.exe
     (または実行中の Autodesk プログラムの .exe ファイル)

    注: AutoCAD Electrical を使用している場合は、次の場所に例外を追加する必要があります:

    C:\Users\\Documents\Acade<バージョン>

ルート証明書を再設定する

これは以下のようなメッセージが表示される場合の対処法と同じものとなります。

  • バージョン2016以前の製品である場合、Transport Layer Security (TLS) のアップデート を行います。
  • Windowsの検索欄に「certmgr.msc」と入力し、証明書マネージャを開きます。
    [信頼されたルート証明機関] > [証明書]の順に進みます。


    以下の証明書を削除します。

    発行先 発行元
    Go Daddy Class 2 Certification Authority Go Daddy Class 2 Certification Authority
    DigiCert Global Root CA DigiCert Global Root CA
    DigiCert High Assurance EV Root CA DigiCert High Assurance EV Root CA
    GlobalSign GlobalSign
    GlobalSign Root CA GlobalSign Root CA
    Starfield Class 2 Certification Authority Starfield Class 2 Certification Authority
    Thawte Timestamping CA Thawte Timestamping CA
    VeriSign Universal Root Certification Authority VeriSign Universal Root Certification Authority
  • Microsoft Edge または Google Chrome を使用して、次の Web サイトにアクセスします。
    ・https://www.autodesk.co.jp
    ・https://accounts.autodesk.com (ページが読み込まれたら、[サインイン]をクリック)
    ・https://cur.autodesk.com
  • [証明書マネージャ]に戻り、[信頼されたルート証明機関] > [証明書]の順に進みます。
    [操作]メニューから[更新]を選択します。
    アクセスした Web サイトに対応する証明書が追加されたことを確認します。
  • Windowsの検索欄に「gpedit.msc」と入力し、ローカル グループ ポリシー エディター を開きます。
    [ローカル コンピューター ポリシー] -> [コンピューターの構成] -> [Windowsの設定] -> [セキュリティの設定] -> [公開キーのポリシー] を選択し [証明書パス検証の設定] をダブルクリックします。
  • サードパーティのルートCA と エンタープライズのルート CA (推奨) を選択し適用します。
  • [ローカル コンピューター ポリシー] -> [ユーザーの構成] -> [Windowsの設定] -> [セキュリティの設定] -> [公開キーのポリシー] を選択します。各証明書サービスクライアントのプロパティを開き、設定モデルが無効になっていないことを確認します。
  • コンピューターを再起動します。
  • [コントロール パネル] -> [プログラム] -> [プログラムと機能] の順に開き、対象製品を右クリックして [アンインストール/変更] を選択します。[修復] または [再インストール] を選択し、プログラム構成ウィザードを続行してソフトウェアを修復します。

Autodesk社によるドキュメントはこちらをご参照ください。
https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autocad/troubleshooting/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/No-Let-s-Get-Started-Window-or-System-Error-Repair.html

https://knowledge.autodesk.com/ja/search-result/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/Let-s-Get-Started-window-doesn-t-display-Single-user-licensing-option.html

https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autocad/troubleshooting/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/How-to-regenerate-Root-Certificates-for-SN-based-Single-User-Subscription-client-computer.html

https://knowledge.autodesk.com/ja/search-result/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/kA93g0000000IzD.html?st=establish%20an%20internet%20connection

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