Too主催、アドビ システムズ 株式会社協賛の「[Too curateセミナー] 新登場!Document Cloud & Acrobat DCセミナー」が、2015年5月14日に新宿住友ホール(東京都新宿区)で開催されました。

セミナー概要

Adobeが掲げる3つめの「Cloud」として“Adobe Document Cloud”が登場し、Acrobatも“Acrobat DC”として生まれ変わりました。

本セミナーでは、アドビ システムズの永田敦子氏を講師に迎え、Acrobat DCの新機能紹介や、PDFの基礎と誤解されがちなポイント、PDFのセキュリティ対策の重要性などの解説を行いました。


アドビ システムズ株式会社プロダクトスペシャリストの永田敦子氏

また、TooによるPDF関連ソリューションの紹介に加え、会場外にも関連ソフトウェアをご覧いただけるブースを用意しました。

PDFとAcrobatのよくある誤解について

今やビジネスのインフラとなっているAcrobatとPDFですが、正しく理解されてないことも多いということで、以下の4つの誤解されやすいポイントについて解説しました。

  • PDFは編集ができない最終フォーマット「ではありません」
  • AcrobatはPDF作成ソフト「ではありません」
  • PDFになっていればどのソフトで作成しても同じ「ではありません」
  • Microsoft Officeに搭載されているPDF作成機能で十分「ではありません」


PDFとAcrobatのよくある誤解を詳しく解説

OfficeのPDF書き出し機能はAcrobatよりも限定的なものになっており、利用目的に叶う品質のPDFの作成が困難な場合があります。PowerPointの場合セキュリティ機能がないというのも注意すべきポイントです。そのため、印刷できないようにする、テキストをコピーできなくするといった設定が行えないので、重要文書の取り扱いには向いていません。

スキャンしたPDFの文字編集が可能な「ドキュメントマジック」

Acrobat DCは、タッチデバイスに最適化したシンプルで直感的なユーザーインターフェイスに刷新されました。


どのデバイスでも一貫した操作性を実現した新インターフェイス

また、クラウドを利用してどのデバイスからでも最新ファイルにアクセス可能となり、場所や環境にとらわれない作業が容易にできるようになったことは、現在のビジネス環境によりマッチした進化と言えるでしょう。

新機能のデモンストレーションで、特に来場者を驚かせたのは、スキャンした文書を簡単に編集できる「ドキュメントマジック」でした。

紙をスキャンして生成されたPDFのレイアウトを自動で認識し、画像を差し替えたり文字を編集することが可能となりました。文字はOCR認識してテキストに変換されています。


スキャンした文書の画像や文字を自動認識して編集可能に

また、PDFを編集可能なPowerPointファイルに書き出す機能も強化されました。

モバイル端末から署名できるe-sign

e-signと呼ばれる電子署名もAcrobat DCの特筆すべき機能です。

デモンストレーションでは、紙の契約書をカメラで撮影したものを傾き補正してPDF化し、署名フィールドを追加して送信、受け取った側がiPadでPDFにアクセスして署名するという一連のワークフローを紹介しました。



署名の依頼はメールで送信。署名はキーボードでの入力と手書きとを選ぶことが可能

e-signによる電子署名はアドビシステムズ社内でも採用しており、大きなコスト削減につながっています。

PDFのセキュリティ対策

セキュリティに関しては、PDFファイルを閲覧する立場と共有・送信する立場の両方で、不正な攻撃の被害者にならないための対策と、加害者にならないための対策が必要なことがポイントです。

閲覧する側の対策としては、Acrobat Reader/Acrobatを常に最新の状態に保つことが大切です。また、Windows環境では、隔離された環境下でPDFを表示し、不正プログラムがシステム上の重要な領域にアクセスできないようにしてマルウェアなどの悪影響を防止するサンドボックス技術も用意されています。

PDFファイルを共有・送信する立場としては、改ざん・悪用や情報漏洩を防ぐため、適切な文書の保護を行うことがポイントとなります。


Acrobatでは用途に応じた文書の保護が設定可能

Acrobatでは文書の保護として、パスワードをかける、文書の変更をできなくする、重要情報や非表示情報を削除するといったことが設定できます。

Acrobat DC Proのアクションウィザード機能を使うと、こうした文書の保護に関する一連の操作を設定ファイルとして保存・書き出しでき、Officeからボタンひとつで実行できるようになります。社内のメンバーが同じセキュリティ設定のPDFファイルを作成でき、セキュリティ品質を統制できるようになります。


アクションウィザードの活用で組織の文書品質を統制


最後に、本日紹介したAcrobat DCで解決できることのまとめ

PDF校正のProof Checker ProなどTooからの案内

Tooからは、Acrobat関連のソリューションとして、PDF校正ソフトウェアのProof Checker PROと、企業向けの機能が充実したファイル共有とコラボレーションのためのクラウドサービス・Boxをご案内しました。


マニュアルやパンフレットなど様々な分野で活用できる、デジタル校正ソフトProof Checker PROの紹介


法人向けコンテンツ管理・共有クラウドサービスBoxについてもご案内


展示ブースではProof Checker PRO、Box、Enfocus PitStopを紹介

大勢のお客様にご来場いただき、ありがとうございました。

Acrobat DC/Document Cloudの詳細や製品ラインアップ・プランに関しては以下の製品紹介ページをご覧ください。

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Acrobat DC/Document Cloudの製品情報へ

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