Googleが提供しているホワイトボード「Jamboard」ですが、2024 年12月31日以降は利用できなくなることがアナウンスされました。この記事ではJamboardを業務に活用されている方が、引き続きオンラインホワイトボードを利用するためには、どのような代替ツールを選択すれば良いかを解説します。
Jamboardが終了する理由
Jamboardよりも他社製の方が多機能に
なぜGoogleはJamboard の提供を終了することにしたのでしょうか?オフィシャルサイトでは以下のように説明されています。
ここ数年、お客様から、Figma の FigJam、Lucid の Lucidspark、Miro などのホワイトボード ツールを組み合わせて使用することで、業務をより効果的な進められるというフィードバックをいただいています。無限のキャンバス、ユースケース テンプレート、投票などの高度な機能を提供するこれらのツールの性能が向上したため、Google は、ドキュメント、スプレッドシート、スライドを横断したコア コンテンツ コラボレーションに重点を置いていきます。
要するに競合製品の方が多機能で便利なのでそちらを利用して欲しい、ということですね。
ただ、今までJamboardを業務で活用していたお客様からすれば、突然のお話だと思います。すでに業務にホワイトボードの活用が浸透されている方は、Jamboard内のデータも引き継げて、なおかつこれまでと同じように利用できるツールを早急に探す必要がありそうです。
ではオンラインホワイトボードを引き続き利用したい場合、代替ツールはどのようなものを選択したら良いのでしょうか?
Jamboardの代替ツールを導入する際のポイント
それでは、これまでと同様に使えるオンラインホワイトボードに求められる条件をピックアップしてみましょう。
ホワイトボードとして同等以上の機能を持っている
図形やコメント、ダイヤグラムなどがこれまでと同じ体験で利用できることが、必須条件です。さらに作成できるボードの数や広さに制限がなくなれば、より便利に使えるでしょう。またAIが活用できるか否かもポイントです。
まずは、自身がどのように利用しているかを棚卸してみてください。例えば、以下のようなものが挙げられます。
- 業務改善でダイヤグラムを多用している
- アイディアだしで、付箋を多用している
- Webデザインのプロトタイピングに活用している
- 新規事業や製品開発などで、各種フレームワークを使うことが多い。
利用者が多い、機能を使いこなしているなど、移行後のツールで機能の不足が生じると、スタッフの業務遂行に大きく影響が出るような場合は、機能の対応表を作成して見える化すると良いでしょう。
企業向けのプランがあり、セキュリティ対策の機能がしっかりしている
ビジネス利用では情報漏洩があってはなりません。ほとんどのツールはセキュリティホールからの情報漏洩はないかと思いますが、重要なのは運用面です。
例えば、利用する人数が増えるとアカウントの管理が必須になってきます。アカウント管理システムがすでに導入されている場合は、連携して運用する方が効率化されますし、セキュリティ上も安全です。
ボードの閲覧や書き込みでは、社外の人はもちろん、社内でもチームやプロジェクト単位で細かな制限をかけたりする必要が出てきます。
また、トラブル時などには、その原因を探るための監査ログ機能も必要でしょう。
国内に正規代理店があり、素早くサポートしてくれる窓口がある
個人利用ならば、オンラインで決済までして利用するといことでも問題はないでしょう。しかし、ビジネス利用では、導入時に課題の相談や見積もり依頼が必要であったり、支払い方法を請求書にしたい、円で支払いたい、などの要件が求められると思います。
そのため、国内にしっかりと対話してくれる営業の存在や、サポート窓口が用意されている正規代理店があるツールを選択することが重要です。
Jamboardからの移行はMiroがおすすめ
こういった条件に当てはまるツールの一つとして、イノベーションワークスペース「Miro」をおすすめします。
Miroとは?
Miroは「イノベーションワークスペース」と銘打ったクラウドツールです。国内法人があり、ミロ・ジャパン合同会社として活動されています。
いわゆるオンラインホワイトボードと同じカテゴリーの製品なのですが、ビジネスにおいて製品やサービスの開発はもちろん、あらゆる業務にイノベーションをもたらせるようなツールとして提供されています。
ホワイトボードとして必要なツールに加え、目的に応じたさまざまなテンプレートやフレームワークが用意されており、無限に広がるボードで書き込みやコミュニケーションが可能です。クリエイティビティを最大限に発揮しながら、課題解決など生産性の高い業務を遂行できます。
Miroの特長
Miroの特長を簡単に紹介します。
- ボードの広さが無制限
- 連携できるアプリが多い(130以上)
- ビジネスフレームワークなど、目的に応じたテンプレートが豊富
- 挿入できる図形が多い
- 会議やミーティングの進行に便利なファシリテーション機能(タイマーや投票機能、Talktrack)
- ペンツールもあり、タブレットにも対応
- AI機能が活用されたMiroアシスト
Jamboardと比べてここが違う!Miroの便利ポイントをご紹介
Miroには、ご紹介したいさまざまな機能がありますが、ここでは5つに絞ってご紹介します。
ボードの広さが無制限
Jamboardは特定のフレームが埋まったら次のフレームを作成する構造が基本だと思いますが、Miroはボードの広さを気にする必要はありません。どこまでも無限に書き込めます。
ファシリテーション機能
リアルタイムで集まるミーティングの効率を上げたい、わざわざミーティングを開催するまでもないけどメンバーから意見を募集したい、など、さまざまなシーンにフィットするのもMiroの特長です。書き込みなどの時間を区切るタイマーや、意見を集約しやすい投票機能がとても便利です。
さらに、あらかじめボード上で説明を録画して、スタッフ個々のタイミングで使用できるTalktrack機能も実装されました。これにより会議時間を削減し、コミュニケーションを効率化できます。
AI機能
付箋の自動分類や議事録の自動作成、画像生成やフローチャート/マインドマップなどのダイアグラムの自動生成など、仕事のための仕事の時間をなくし、本業に専念できる機能が豊富です。
大規模な導入でも安心なEnterpriseプランが用意されている
Miroにはビジネスで安心して利用できる、Enterprise向けのプランが用意されています。Enterpriseプランはビジネスプランに加え、管理・運用面で便利な機能が実装されていますので一部をご紹介します。IT管理者の方には刺さる機能ではないでしょうか?
- シングルサインオン(OKTA, OneLogin, Auth0,他)
- 高度なセキュリティ機能と監査ログ
- 高度なユーザー権限管理
- SCIMユーザープロビジョニング
- Flexible Licensing Program
- 専任のカスタマーサクセスマネージャー
- Azure DevOpsとCA Rallyの統合
Jamboardのボードの移行がスムーズ
Jamboardでせっかく作成したボードを1からMiroで作り直すのは非現実的ですが、簡単な4ステップでボードデータをJamboardからMiroにスムーズに移行できます。
冒頭で説明した通り、MiroはGoogleと協力して、Jamboardのボードを移行できる仕組みが用意されていますので安心して移行できます。
JamboardからMiroへの具体的な移行方法
4ステップで、ボードデータをJamboardからMiroにスムーズに移行可能
Jamboardからの移行の方法を具体的に説明します。
- Miro ダッシュボードの右上にある「新規作成」>「インポート」をクリック
- 複数の選択肢から「Jamboardからインポート」を選択
- Google Accountを紐づけたのち、Jamboardにあるデータを選択
- Miroボードに、編集できる形でインポート完了!
Miroのビジネス導入はTooにお任せください
株式会社Tooはミロ・ジャパン合同会社の最上位パートナーである「Premier Partner」です。製品のご紹介からトライアル支援、導入後の活用まで一貫してサポートできます。
Miroの最上位プランであるEnterpriseプランのフリートライアルも可能です。実際にご利用になって、Jamboardからの移行がスムーズにできそうかなどの検証にお役立てください。
Miro導入に関する無料個別相談会も随時受付中ですので、ぜひお申し込みください。
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Miro初心者からMiroを既に使ったことがある方まで、さまざまなご要望にお応えします。実際にMiroボードに入って機能を体験、仕事での具体的な活用場面をイメージしていただけます。(オンライン)