Adobe Creative Cloud導入事例 青山学院初等部

小学3〜6年生と全教員へのAdobe Creative Cloud導入を小中高ユーザー指定ライセンスによって実現。プロツールの活用で将来につながる学びを推進

青山学院初等部様は、キリスト教信仰に基づく教育と、幼・初・中・高・大の一貫連携教育を通じ、すべての人と社会のために未来を拓く「サーバント・リーダー」の育成を目指しています。同校では、小学3〜6年生の児童と全教員を対象に、Adobe Creative Cloudの教育機関向けライセンス「小中高ユーザー指定ライセンス」を導入されました。導入の経緯や効果について、校内のICT教育を推進する井村裕先生と古川武治先生に伺いました。

担当業務

大人になっても使い続けられるツールを選び「発表する力」を身につける

古川先生(以下、敬称略):
私はコンピューターや情報の授業を担当しています。情報主任として、校内で使用するアプリやマシンに関する質問、トラブル対応なども担当し、学校全体と連携して業務を進めています。近年は学年ごとに身につけたい力がより明確になっていることから、それに応えられる授業を設計しています。

井村先生(以下、敬称略):
私は主にプログラミングの授業を担当し、4〜6年生を対象にScratchやMinecraftなどを活用しながら、プログラミング的思考の育成に取り組んでいます。情報の授業は2人体制で行い、機器等のトラブルや児童からの質問にスムーズに対応することで、学習を止めない環境づくりを心がけています。

古川:
本学では「発表する力」を大切にしており、どうしたら相手に伝わるかを学べるよう、学習発表会など保護者やクラスメイトの前で発表する機会を多く設けています。表現の幅を広げるためには、小学生向けにアレンジされたものではなく、大人になっても使えるツールの活用方法を学ぶことも重視しています。

導入経緯

1ライセンス約500円の低コストで3〜6年生と全教員の導入が可能に

井村:
本校ではWindowsのタブレットを児童が1人1台使っているため、これまでは標準搭載されたアプリで動画編集を教えていました。しかしメーカーのサポート終了をきっかけに、世の中に広く浸透し社会に出た後も活用できるアドビ製品を検討しました。

以前から一部の教員用PCにアドビ製品が入っていましたが、当時は他社からデバイスライセンスを導入しており、それなりのコストがかかっていました。その中で、Tooさんから小中高ユーザー指定ライセンスを提案してもらいました。

小中高ユーザー指定ライセンスは、一定数以上の導入によって1ライセンスあたり年間約500円で利用できます。3〜6年生と全教員分を導入しても従来よりコストが下がることがわかり、導入の後押しとなりました。

導入効果

Adobe Expressによる動画作成や生成AI活用で児童の表現の幅が広がった

古川:
授業ではAdobe Expressを中心に使用しています。3〜4年生は動画編集、5〜6年生は生成AIを活用してポスターやロゴ制作などにも取り組んでいます。制作活動では必ず「目的のために制作する」と示し、保護者に贈るクリスマスカードを作ったこともあります。デジタル作品を画面上だけで完結させずに印刷して形にすることで、児童と保護者の双方から好評を得ることができました。

児童が作成したクリスマスカード

Adobe Expressの活用によって、児童の表現の幅は確実に広がっています。企画資料を作る際にも、これまでは企画名を書くだけだった表紙に生成AIで作成したロゴや装飾を加えるなど、自発的に工夫する姿が日常的に見られるようになりました。従来は時間をかけてイラストを描くか、インターネットから画像を引用することが多かったのですが、限られた時間内でテーマに合った表現に挑戦できるようになりました。

井村:
委員会活動にあたるプロジェクト活動でもAdobe Expressを使用しています。保健プロジェクトでは、月間の保健目標の動画を、撮影・編集・テロップ挿入まで児童が担当したうえで全校に放送しています。

古川:
Adobe Expressは直感的に操作できる一方で、テンプレートや豊富なエフェクト、音声の重ね合わせなど基本的な機能が揃っています。授業で操作方法をある程度教えると、児童は自分からいろいろな機能を発見してくれます。また、ブラウザベースで動くため、自動保存されて作業を再開しやすい点、デバイスのスペックに左右されにくい点、アップデートが不要なことから授業中のトラブルも起こりにくい点が大きなメリットです。

4年生の児童たちが「私の宝物」をテーマに動画を作成している授業の様子。
宿題として撮影してきた3本の動画を使い、テロップや音声の挿入などをおこないました。

Acrobat Proの活用で資料はすべてPDFに。資料のアップデートも効率化された

井村:
全教員がAcrobat Proを活用し、資料をすべてPDF化して配布や保管しています。修正が必要な場合もExcelやWordに変換して文字を直したり、ページを増やしたりと柔軟に編集できます。

古川:
児童が作成した作品をスキャンしてPDF化し、クラウドに保管することも多いです。データで保存することで紛失のリスクを減らし、学習の過程を積み重ねていくことができます。

井村:
Adobe IllustratorやAdobe Photoshopを活用する教員も多く、プリント作成や画像編集、人によっては名刺作成などにも利用しています。制作のハードルが下がったことで、これまで手間を理由に避けていたことにチャレンジする教員が増え、アウトプットの幅が広がりました。これまでは既製の教材をスキャンして使用することがほとんどでしたが、アドビ製品を活用してイラストを加えている様子を見ることもあり、授業づくりに良い変化が生まれています。

教員向けに使い方の指導はしていませんが、アドビ製品に触りながら自発的に覚えてくれています。デジタルツールに苦手意識のある人もいますが、YouTubeにあがっている豊富な動画で調べたりAIに聞いたりしながら学ぶ教員も多く、お互いにフォローし合いながらスキルアップしています。

これから

児童の好奇心に応えるためにアドビ製品をさらに活用していきたい

井村:
ICT教育支援に携わる中で、Tooさんの名前は以前から知っていました。教育機関へのAppleデバイス導入に強い企業という印象がありましたが、アドビ製品についてもとても丁寧に対応してもらいました。他社と契約していたライセンス期限が残っている状況でも、年度はじまりの4月1日に合わせて円滑に切り替えられ、授業でスムーズに使うことができました。今後は学校向けのアドビ製品に関するイベントなど、さまざまな角度からの情報発信にも期待しています。

古川:
私が担当している授業では、宿題として児童に動画を撮影してもらっていますが、Adobe Stockの素材を活用できたら嬉しいです。素材の種類が豊富なので、活用できれば事前準備の負担を減らしてスムーズに授業に入ることができそうです。

井村:
現在は児童がタブレット端末を使用していることから、Adobe Expressを中心に使用していますが、中にはAdobe Premiereなど本格的なツールへの関心が高い児童もいます。ハイスペックマシンの導入も検討しながら、アドビ製品の活用の幅を広げ、児童の好奇心を育てていきたいと考えています。

青山学院初等部

青山学院初等部は、キリスト教信仰に基づいた教育を重視しています。幼稚園から大学まで続く青山学院の一貫教育の中で、基礎学力の定着に加え、礼拝や行事を通じて他者を思いやる心や主体性を育成。児童の個性と創造性を伸ばす教育を行っています。
住所:〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
ウェブサイト

※記載の内容は2026年3月現在のものです。内容は予告無く変更になる場合がございます。