
学校法人アミークス国際学園様は、「自分で考え、学び、行動し、自分の将来を自分で切り開く『自立した子ども』を育てる」を教育理念に掲げ、英語で会話し英語で学ぶ、イマージョン教育を基盤とした幼稚園・小学校・中学校を運営されています。
同校では、教員が校務で使用するデバイスをWindows PCからMacへ切り替え、教員と生徒用デバイスをApple製品に統一しました。管理者の視点から、Macを導入した背景や効果について、法人本部事務局 事務局長 玉城貴行様、小学校教諭 ジェラミーメンドーザ様に伺いました。
子どもたちの問題解決力を育む基盤としてICT環境を整備

玉城様(以下、敬称略):
校内のICT環境の管理を担当しています。当校は、ICTを有効かつ正しく活用することで、自ら問題を解決できる自立した子どもを育てることを目指しています。その基盤づくりが私のミッションです。
メンドーザ様(以下、敬称略):
日本語を母国語としない子どもたちの日本語習得をサポートしています。また、教員のICTリーダーとして、日々の校務で使用するデバイスやシステムのトラブルを取りまとめ、教員目線でICTの利活用を推進しています。
多種多様なデバイスやソリューションが混在し、問い合わせ対応に追われていた
玉城:
当校では、開校当初から授業でiPadを使用しており、2020年頃からは生徒・教員ともに1人1台のiPadを配布しています。また、各教室にApple TVを設置するなど、Apple製品を活用して授業を展開しています。一方、教員用のPCにはWindows PCを採用しており、メーカーやモデル、導入年度が異なるデバイスが800台ほど混在している状況でした。
また、授業で使うクラウドツールや学内サーバーなど、多くのシステムを1人で管理していました。多様なデバイスやツール、システムが乱立していた分、生徒・保護者・教員からは、多岐にわたる問い合わせが1日に何件も寄せられていました。対応方法も異なるため、1人で対応するには負担が大きくなっていました。

ICTの利活用支援に注力すべく、校務・生徒用デバイスをApple製品に一本化
玉城:
問い合わせ対応に追われるのではなく、ICTの運用や利活用に注力できる体制を目指すべく、管理工数やトラブルの種類を減らす必要があると考えました。そこで、校務用PCをMacに切り替え、校務・生徒用デバイスをApple製品に統一することにしました。当校では以前からiPadをApple製品に特化したデバイス管理ツールJamf Proで管理しており、Macであれば同じく一括で管理できるようになります。また、5年前から試験的に運用しているMacの故障やトラブルが体感として少なかったことも魅力的で、修理にかける工数も削減できると考えました。
教員たちのMac導入への不安は、プレゼンとTooのMac活用研修を活用し払拭

玉城:
管理面ではMacを導入することに大きなメリットを感じていましたが、使い慣れたWindows PCから離れ、Macという新たなデバイスを使うことに不安を抱く教員もいました。そのため、Macを導入するには、実際にデバイスを使用する教員たちの心理的抵抗感を解消し、Macの操作感に慣れてもらう時間を作ることが重要だと考えました。
そこで、校務用PCをMacに変えることで教員にもたらされるメリットをまとめたプレゼン資料を用意しました。例えば、iPadとMac間のシームレスなデータの同期やAirDropによる容易なファイルの送受信、クラスルームによる生徒用デバイスの管理などの内容を盛り込みました。教員たちからはポジティブな反応をもらい、共感を得るきっかけになりました。
また、Tooが提供している、Appleに認定された講師「Apple Professional Learningスペシャリスト」による「教員向けMac活用研修」を利用しました。Macの基本操作や授業での活用方法など、初級から中級の内容まで、2日にわたり受講しました。研修内容は事前に担当講師と相談しながら決定することができ、研修時も教員の関心やニーズを的確に捉えた指導をしてくれたことがありがたかったです。導入後の活用支援まで手厚いTooのサポート体制が、Mac導入を前向きに決断できた要因の一つになりました。

オンラインで実施された「教員向けMac活用研修」の様子
メンドーザ:
私も実際に活用研修を受講しました。私たちのレベルやスピードに合わせて教えてもらったことが印象的でした。基本のキから、これができると便利だという活用ポイントまで教えてもらい、今後授業でMacを活用していくイメージが湧きました。
実際に校務でMacを使うようになってから、校務の効率化を実感しています。今まではクラウドツールでおこなっていた子どもたちとのデータのやり取りも、AirDropで簡単に共有できます。また、AirPlayを使用することで、ケーブルで接続することなくApple TVに繋げられます。Apple製品同士のシームレスな連係で歯痒かった作業を削減できました。

Apple製品に統一したことでデバイス管理工数を削減。今後はApple製品をより活用できる環境を構築していきたい
玉城:
まだ導入したばかりですが、校務用PCをMacに切り替えたことで、デバイスの管理を一元化でき、すでに管理工数を削減できています。以前までは環境設定の変更やアプリのインストールなど、デバイスごとに一つひとつ手作業でおこなう必要がありました。しかし現在は、既存のデバイス管理ツールを活用して、教員・生徒用デバイスの設定や環境を一元的に管理できるようになりました。実際にデバイスを触ることなく一括で変更できるため、とても助かっています。
今後は、Apple製品をより活用できる環境を構築していきたいです。例えば現在は、Windows PC使用時のアクティブディレクトリの仕組みを残したままMacを利用しています。Appleデバイスの環境下にWindows OS前提の仕組みが共存し、不整合がある状態です。この状態から脱却し、より効率的かつ安全にMacを使用できる環境を構築していきたいです。
教育機関でのApple製品の活用に精通したTooのサポートに期待
玉城:
Apple製品の販売に精通しているTooだからこそ提供できる、残価設定型のリースサービス「Apple Financial Services(AFS)」を活用することで、よりコストを抑えてMacを導入することができました。また、iPad/Mac用修理保証サービス「Tooあんしんパック」を付帯することで、今まで時間を取られていたデバイスの修理を任せることができ、非常に助かっています。
Tooが開催するイベントでICT教育の最新情報を提供してもらうなど、日々の校務の改善をさまざまな側面からサポートしてもらっています。これからも変わらぬサポートを期待しています。

※記載の内容は2025年10月現在のものです。内容は予告無く変更になる場合がございます。