AI時代の授業づくりとは? Adobe Express実践ワークショップで探る、思考力・表現力を育む学び

AI時代の授業づくりとは? Adobe Express実践ワークショップで探る、思考力・表現力を育む学び

2026年8月25日(火)、「AI時代の授業づくりアップデートセミナー ~Adobe Express実践ワークショップ~」をTooの東京オフィスで開催しました。

生成AIの普及により、教育現場ではAIを活用した授業づくりへの関心が高まっています。一方で、「どのように授業へ取り入れればよいのか」「著作権や安全性にどのように配慮すべきか」といった課題を感じている先生方も少なくありません。

本イベントでは、教育現場における生成AIの活用方法に加え、直感的な操作性でさまざまなコンテンツを作成できるAdobe Expressや、画像生成AIであるAdobe Fireflyを実際に授業へ取り入れている学校の実践事例、体験型ワークショップを通じて、AI時代の学びのあり方について考えました。

本記事では、当日のセッションから見えてきた、これからの授業づくりのヒントをお届けします。

※この記事は2026年09月07日現在の内容です。

目次

  1. AI時代の授業づくりを支えるAdobe ExpressとAdobe Firefly
  2. Adobe Express・Classroomで実現する、探究的な学びと生徒の主体性を引き出す授業デザイン
  3. 参加者自身が体験した「考える・深める・表現する」学び ―Adobe Express ワークショップ―
  4. 生徒も教員もクリエイティブに!中高におけるAdobe Creative Cloud使い倒し実践
  5. AI時代に求められるのは「使う力」ではなく「考える力」

AI時代の授業づくりを支えるAdobe ExpressとAdobe Firefly

イベント冒頭では、Tooとアドビ株式会社より、教育現場におけるAdobe ExpressとAdobe Fireflyの活用について紹介しました。

Adobe Expressは、プレゼンテーションやポスター、動画などを直感的に作成できるデザインツールです。課題の配布・提出・フィードバックを行えるClassroom機能も備えており、授業づくりから学習管理まで幅広く活用できます。

また、Adobe Expressには生成AI「Adobe Firefly」が搭載されています。テキストから画像を生成でき、商用利用を考慮した学習データや安全性への配慮により、教育現場でも安心して活用できる点が特長です。

セッションでは、百人一首の現代語訳や漢詩を画像で表現する授業事例も紹介されました。生成AIを単なる答えを得るためのツールではなく、生徒の発想を広げ、試行錯誤を促す学習パートナーとして活用できることが示されました。

Adobe Express・Classroomで実現する、探究的な学びと生徒の主体性を引き出す授業デザイン

続いて登壇した和光学園 和光中学高等学校 情報科教諭の小池則行先生から、「情報Ⅰ」におけるデジタルシチズンシップをテーマにした授業実践を紹介されました。

生徒が課題を自分ごととして捉えられるよう、生徒のスマートフォン利用状況や生成AIの利用実態を一緒に把握することから始めます。その後「世界・自分・他者との対話」を繰り返しながら、テーマについて自分の考えを深めていくことが重要だとのこと。その最終アプトプットとしてAdobe ExpressとAdobe Fireflyなどのツールを活用しながら15秒の動画を制作し、それぞれの学びを表現します。

小池先生はAdobe Expressについて、

  • 低い敷居(初心者でも入りやすい)
  • 広い間口(柔軟さが効く)
  • 高い天井(どこまでも追求できる)
  • Classroomで個々の生徒の進捗を把握(適切なサポートができる)

というメリットを挙げ、「生徒の創造性を加速するツール」と表現します。

Adobe Expressでの作品制作を通じて、生徒は自ら情報を整理し、考えを表現しながら学びを深めていきます。また、試行錯誤を重ねながら作品を完成させる経験は、生徒の自己効力感や学習意欲の向上にもつながります。小池先生は、「主体的で、対話的で、深い学びをAdobe Expressでカタチに。」という言葉で締めくくりました。

※本セッションの詳細は別記事でご紹介予定です。

参加者自身が体験した「考える・深める・表現する」学び ―Adobe Express ワークショップ―

イベント後半では、参加者が生徒役となり、Adobe Expressを活用した授業を体験しました。

テーマは、AIで生成した東京駅の混雑画像をSNSへ投稿したことで誤解が広がってしまった架空の事例をもとに、「AIを利用する上でのルールを3つ考える」

小池先生の授業を参考に、「考える」「議論する」「体験する」「アウトプットする」「共有する」という学びの流れで進めました。

1. 考える
Adobe ExpressのClassroom機能で配布されたワークシートで整理しながら、画像生成AIを使う上でのリテラシーに関する自分の考えを深めます。

2. 議論する
グループに分かれ、自分の意見を発表し、グループで「生成 AI 利用のルール3つ」について、多様な意見を持ち寄りながら整理。

3. 体験する + 4. アウトプットする
Classroomで配布されたデザインテンプレートをもとに、啓発ポスターを制作。さらにポスターに使う画像をAdobe Fireflyで生成します。参加者は生成AIの可能性と注意点の両方を実感している様子でした。

5. 共有する
最後はAdobe Expressのギャラリー機能を使って作品を共有。互いの作品を見合うことで、新たな視点や気づきを得る機会となりました。

ワークショップを通して紹介されたのは、Adobe Expressを単なるデザインツールとしてではなく、思考の整理、対話、制作、共有までを支える学習プラットフォームとして活用する授業モデルです。

参加者からは、「話を聞くだけでなく実際に体験できて有意義だった」「Expressを活用した具体的なブレスト方法が参考になった」といった感想が寄せられました。

生徒も教員もクリエイティブに!中高におけるAdobe Creative Cloud使い倒し実践

最後に、湘南学園中学校高等学校のICT主任 石井先生から、英語の授業におけるAdobe Fireflyの活用と、校内におけるAdobe Creative Cloud小中高校ユーザー指定ライセンスの活用事例が紹介されました。

石井先生は、英語でプロンプトを入力し、Adobe Fireflyで画像を生成するという授業を実践しているとのこと。生徒たちは、同じプロンプトでも異なる画像が生成されることや、より詳細なプロンプトや正しい綴りで入力しなければ意図した画像が生成されないことを体験しているとのこと。英語での表現力や論理的思考力を育んでいるのです。

さらに同校では、Illustrator, Photoshopなど、クリエイティブな作業に必要なアプリが揃ったツールキットであるAdobe Creative Cloudの小中高校ユーザー指定ライセンスも活用されています。IllustratorやPhotoshopを活用したスタンプ制作など、プロも使用するクリエイティブツールに生徒が触れる機会を提供しています。さらに教員も使用可能なため、校内マップやポスター制作、動画編集、写真加工など校務で日常的に活用しており、アドビ製品が学びと働き方の両面を支えています。生徒も教員もクリエイティブに活躍するための実践事例が紹介されました。

※本セッションの詳細は別記事でご紹介予定です。

AI時代に求められるのは「使う力」ではなく「考える力」

小池先生と石井先生のセッションに共通していたのは、生成AIやクリエイティブツールの導入そのものを目的とするのではなく、生徒の思考力や表現力を育むための手段として活用していた点です。AIに答えを求めるだけでなく、AIを活用しながら自ら考え、表現する―そのプロセスこそが、これからの時代に求められる学びであることが示されました。

本イベントで紹介された実践は、その実現に向けた具体的なヒントを示すものになったのではないでしょうか。

■関連URL

Adobe Express詳細:https://www.too.com/adobe/use/express/
Adobe Firefly詳細:https://www.too.com/adobe/use/firefly/
Tooの教育機関向けアドビ製品導入支援:https://www.too.com/adobe/lp/edu_creative.html




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