アドビの画像生成AI「Firefly」が、さらなる進化を遂げました。最近搭載されたのは、従来モデルを大幅に上回る性能を持つImage Model 4と、その上位版であるImage Model 4 Ultra。プロンプトへの忠実度が格段に向上し、人物、動物、建築物などをリアルで鮮明に描くことが可能になり、アイデアのスケッチから納品レベルのビジュアルまで、Fireflyひとつで完結できるようになりました。
今回は現在利用可能なこれらの最新モデルについてご紹介します。
Adobe Fireflyは、テキストプロンプト(指示文)をもとに、画像やテキスト効果、ベクターなどを自動生成するアドビ独自の生成AIツールです。Photoshop、Illustrator、Adobe ExpressなどのCreative Cloudアプリと統合されており、誰でも直感的にAIを活用したデザイン制作を行えます。
Fireflyの大きな特徴は「商用利用が可能なAIモデル」であるという点です。Adobe Stockや著作権的にクリアな学習データのみを使用してトレーニングされているため、安心して業務用途にも使用することができます。
Image Model 4:スピードと効率を求める日常制作に
従来のImage Model3と比べImage Model 4はプロンプトの忠実度が向上し、人物から動物や建築要素まで、卓越した精度・鮮明さが改善され、よりクイックなアイデア出しや日常のクリエイティブ作業にぴったりの画像生成AIです。
たとえば
・ブレスト中のラフスケッチ
・シンプルなイラストやアイコン
・写真風のオブジェクト
など、スピーディーに質の良い画像を作りたい時に適しています。
Image Model 4 Ultra:精密な表現を求めるプロ仕様
Image Model 4 Ultraは、より高度でリアルな表現が求められるプロジェクト向けです。人物ポートレートやフォトリアルな背景、複数人のグループ写真も自然で生き生きとした表現で生成できます。広告やビジュアルデザインなど、細部のクオリティが問われる現場で力を発揮するモデルです。
よりリアルでディテールにこだわりたいときに威力を発揮します。
たとえば
・本物そっくりの風景や人物の描写
・複数人が写る自然なグループ写真
・雑誌レベルのビジュアル制作
など、リアルさ、自然さ、ディテールの細かさが求められる場面では、Ultraモデルの出番です。
※Image Model 4 UltraはCreative CloudコンプリートプランのProエディションまたはエディション4製品かFirefly単体製品をご契約いただくことで利用可能です。通常版のCreative Cloud製品は月2回までご利用いただけます。
今回のアップデートでは、用途に応じてモデルを使い分けられるだけでなく、「テキストから画像生成」におけるカスタマイズ機能も大幅に強化されています。スタイル選択や構図の指定など、ユーザーの意図を忠実に反映させるためのコントロールが可能になりました。これにより、「思い通りのビジュアル」に近づける精度が格段にアップしています。
Fireflyは、プロフェッショナルだけでなく、初心者やクリエイターにとっても使いやすい設計を目指しており、今後もさらに多くの新機能が追加される予定です。スピードとクオリティの両立、そして高いコントロール性を備えたこの進化したAIツールは、私たちの創造の可能性を大きく広げてくれます。
創作スピードを上げたい人にも、作品の完成度を追求したい人にも、新しいFireflyはきっと強力な味方になってくれるはずです。ラフなアイデア出しはImage Model 4、本格的な仕上げはImage Model 4 Ultraを活用し、作業効率もクリエイティブの質もアップさせましょう。今こそ、次世代のクリエイティブ体験を試してみませんか?
Fireflyをはじめとした各種アドビ製品をご検討の際には、アドビ製品取り扱い30年以上・経験豊富なスタッフの多いTooにご相談ください。
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ありがとうございました。
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記事は2025年5月30日現在の内容です。