「"Beyond advertising, beyond marketing" 広告の先にあるもの、マーケティングの先にあるもの」セミナーレポート | イベント・キャンペーン | 株式会社Too

Too主催の特別セミナー「.design surf seminar 2017 - デザインの向こう側にあるもの - 」が、2017年10月13日(金)に虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都港区虎ノ門、虎ノ門ヒルズ森タワー4F)で開催されました

昨年に続き第2回目となる今回も、デザインをビジネスの側面から捉えた9本のセミナーを行いました。

本レポートでは、電通から独立し共同代表として株式会社CCを始動した二人による「”Beyond advertising, beyond marketing” 広告の先にあるもの、マーケティングの先にあるもの」について紹介します。

戸田 宏一郎

CC INC. 共同代表 クリエーティブディレクター/アートディレクター 1970年佐渡島生まれ。東京造形大学卒業後1995年(株)電通に入社、数々の広告を手がける。2017年Creative & Consultingを事業ドメインとするクリエーティブプラットフォーム『株式会社CC』を設立のため独立。
コミュニケーションのアウトプットをイメージしたシンプル&ボールドなアートディレクションを中心に商品開発から、企業やブランドロゴ、CD ジャケット、TVC、ポスターなど幅広いデザインを手掛ける。
近年の主な仕事は、サントリー金麦、MY BOTTLE DRINK drop(次世代飲料開発)、仙台市地下鉄東西線 WE プロジェクト、dビデオ、ホンダ、JAL、NHK紅白歌合戦ロゴ等。 主な受賞歴は朝日広告賞、毎日デザイン賞、JR東日本ポスターグランプリ、OneShow Design、D&AD 等、国内外で受賞多数。JAGDA 会員。

齋藤 太郎

CC INC. 共同代表 コミュニケーションデザイナー 株式会社dof 代表取締役社長 株式会社電通入社後、テレビ局、営業局を経て、05年にコミュニケーション・デザインを生業とする、株式会社dofを設立。事業戦略から、サービス・商品開発・マーケティング戦略立案、メディアプランニング、クリエイティブの最終アウトプットに至るまで、コミュニケーションの川上から川下まで「課題解決」を主眼とした提案を得意とする。サントリー「角ハイボール」「トリスハイボール」「知多」、資生堂「エリクシール」コーポレートスローガン「一瞬も 一生も 美しく」、JR東日本「新青森キャンペーン」「SUICA」、KDDI「au」などを手がける。

広告になる手前の課題解決に取り組むという試み

電通で同期だったという戸田さんと齋藤さん。齋藤さんは2005年に株式会社dofを設立し、コミュニケーションデザイナーとして活躍してきました。アートディレクター・デザイナーとして実績を積んだ戸田さんが独立するにあたって二人は合流し、Creative & Consultingを事業ドメインとする株式会社CCを今年設立しました。


戸田 宏一郎さん(左)と齋藤 太郎さん(右)

株式会社CCでは、企業の課題発見の手伝いから始め、今までの広告領域とは違うところで新しい試みを行っており、その取り組みに手応えを感じているそうです。

最初にマイクを握った齋藤さんは、インターネットの影響などから、広告が「広く」告げるではなくなってきており「ゲームチェンジ」の時代になったことを、Amazonダッシュボタン、Amazon Echo、UNIQLOCKといった「衝撃を受けた」という例から説明していきます。


今までの広告領域とは違ったところで新しい試みを行っている二人

広告が物を売るための手段の一つに過ぎないものとなる時代にも課題の発見と解決は必要だと考え、広告になる手前のビジネスデザイン領域の課題解決に取り組むことが、二人が広告の領域で培ってきたものを活かせるとのこと。クリエイターのみなさんにとって、大変参考になる取り組みだと思います。

製品になる前の試行錯誤の段階から関わってきた事例を紹介

すでに二人は、製品化されたものを広告するだけではなく、製品になる前の試行錯誤の段階から関わってきた事例を多く持っています。それらの豊富な事例をもとに、どういう取り組みを行ったのかを紹介していきました。


新しい飲み物を創出するプロジェクトの事例紹介

戸田さんが関わったサントリーと新スタイルの飲み物を創出するプロジェクトは、ブランドのゼロスタートから始め丸3年ほどかかり、保温ボトルメーカーのサーモスと共同でこれまでにないスタイルの飲み物を生み出しました。


会社の立ち上げ段階からサポートした例も

齋藤さんは、会社のコンセプトを考えコーポレートスローガンの作成から会社名のネーミングに携わるなど、会社の立ち上げ段階から関わった事例も紹介しました。いくつかのベンチャー企業では、取締役としてサポートしているそうです。


齋藤さんは国際貢献活動「TABLE FOR TWO」にも関わっている

スマートフォンを使いリアルタイムで質問を受け付け

本セッションでは「一方的に話を聞くだけでなく、リアルタイムに質問して参加してください」と、Slidoというサイト・モバイルアプリでリアルタイムに質問を受け付けました。これは匿名で質問できる便利なサービスで、「今の若い人たちにはネットで双方向のものが当たり前」だと齋藤さんからの解説がありました。


多くの質問がネット経由で「匿名で」寄せられた

この企画は大当たりで、「失敗例とそこから得た教訓やノウハウなどを聞きたいです」「クリエイティブフィーは月々ですか? 成果報酬もありですか?」など二人の話を受けての質問が数多く寄せられ、セッションを盛り上げることとなりました。

二人が考えるブランドとは


質問に真摯に答えてくれた二人

セッションの最後は、ネット経由で寄せられた「お二人が考える『ブランド』とは?」という最後にふさわしい質問に答えることで、丁度時間となりました。

戸田さんは自分の関わったビールの空き缶をゴミ捨て場で偶然目にし、生活の中の1シーンにあることでブランドをリアルに感じられたという答え。一方齋藤さんは、ブランドとは背骨であり宗教のようなもので、企業にとってブランドは人格であり真ん中にあるものと答えました。


豊富な経験を元に様々な話をしていただきました

二人の関わってきた商品やサービス、プロジェクトの幅広さや発想の豊富さ、多岐にわたる関わり方に圧倒させられたセッションでした。

熱量を持って語る齋藤さんと、落ち着いた真摯な語り口の戸田さんとの対比もバランスが良く、すんなりと話が入ってきました。同業者の背中を押してくれるようなセッションとなったのではないかと思います。


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