デザイン事務所起業支援導入事例 Study and Design 様

退職2日後には業務をスタート。職場環境の切り替え時のストレスが一切なく助った。
なるべく身を軽く、新しいことに自由に取り組みたい

古谷氏は株式会社電通でアートディレクターとして11年半ほど活動し、2017年10月「Study and Design」を立ち上げました。株式会社Tooでは、この独立時にお手伝いをさせていただきました。いつかは独立を想定していたという古谷氏に、起業前の下準備や独立時の苦労ポイント、起業から1年半経っての変化を伺いました。


石垣 緋奈子氏と石崎 順帆氏の写真

会社で学びきったと独立を決断

入社時からいつかは独立したいと思って働いていました。ただ、自分が思っていた以上に会社での仕事は勉強になることが多く、得難い経験をさせてもらっていたので、結果的には会社員として10年以上も勤めました。さまざまなクライアントと仕事をした経験やノウハウは、今も非常に役立っています。独立のためのスキル向上はずっと意識していて、ここからは社会とダイレクトに仕事をしていった方が成長できるだろう、と思ったタイミングで独立を決めました。
独立を決めてからの話ですが、プロジェクトごとにたくさんの人たちと仕事をしていたので、退職の10ヶ月前からお世話になった方一人ひとりにご挨拶に伺いました。付き合いの長いクライアントも多く、商品パッケージやキャラクターなどのデザインを担当していたこともあり、ありがたいことに会社時代の多くのクライアントやパートナーと今もお付き合いを続けさせていただいています。

退職2日後には業務をスタートできた



自分の会社の設立日を決めた後に、機器選定をしました。自宅にMacやスキャナなどの機器類は揃っていましたが、唯一新たに必要だったのが複合機です。色の再現性がいいものをちゃんと選びたいと思い、数社から見積もりを取りました。その際に一緒に仕事をしていたデザイナーの友人からTooさんを紹介してもらいました。
周りの独立した人たちを見ていると、退社してから稼働できるようになるまで時間がかかる印象がありましたが、私の場合は9月30日まで前の職場で働いて、10月2日からはすでに自分の会社で働いていました。Tooさんにはリース契約や会社設立後の煩雑な手続きも調整してもらい、稼働がスピーディに行えました。ちょうど10月5日にオープンする店舗の仕事があり、とても忙しかったのですが、職場環境の切り替え時のストレスが一切なく助かりました。



複合機については、事前に打ち合わせしてからTooさんを訪問し、実機で見本を出力してもらいました。細かな部分を調整して後日出力見本を届けてもらって……と細かくお付き合いしてもらいました。色の傾向がキヤノンよりはゼロックスの方が好みのイメージがありましたが、見本出力で実際に確認できたのがよかったです。最終的にTooさんからゼロックスの複合機とマップケースを導入しました。

自分の単価表を、独立前に設定

独立後に決まったルーティンワークがあるわけではなかったので、収入的にちゃんとやっていけるか不安でした。ただ独立当時は、たくさんの新規依頼のお声がけをいただきましたし、見当違いな仕事以外は受けるスタンスでやっていたので、一年半経った今でも限界まで忙しくさせてもらっています。嬉しい悲鳴です(笑)。
それと、苦労したのは見積もりです。ここはきっと大変だろうと思ったので、独立前に先輩方やプロデューサーに話を聞いて、自分の単価表を設定しておきました。アートディレクションの仕事は原価がかかるものではないので、自分の気持ち次第で価格設定が揺れ動いてしまうこともあります。通常単価をベースに理論的に考えるようにしていますが、それでも、自分で自分の作業に値段をつけるのはいまだに苦労しています。


経営者視点で対話するために、フリーランスではなく起業を選択

会社員時代も「ブランドとしてこうするべきだ」などと提案していましたが、こちらはサラリーマンで事業を起こしたこともないわけです。そこに壁を感じていました。法人格の代表になることでベンチャーやスタートアップ企業の社長や代表の方とも対等に話がしたい。たとえ自分一人だったとしても「会社」になることで見える景色があるのではないかと思い、勉強の意味も兼ねて法人化しました。そのおかげで、変な気負いや不安はなくなり、どんな相手でも、企業の代表同士として自然と話せるようになりました。
また、独立したことで仕事の依頼内容も明快になりました。当たり前ですが自分が得意とする分野を依頼されるようになりましたし、ほとんどのことはすぐに自分で判断ができるので、業務の効率化・スピードアップにつながりました。


身を軽く、自由に取り組みたい



いまは外部のデザイン会社と連携することも多く、案件に適したデザイナーさんをアサインしてチームを組んでいます。この体制でうまくやれているので、早々に自社でデザイナーを入れようとは考えていません。一方で、2〜3人は会社にデザイナーがいて欲しいとも思いますし、育成をやっていかないと会社として弱すぎる、自社を大きくしていきたいという考え方もあります。プロダクション化するとルーティン業務が増えてしまうので悩ましいところです。なるべく身を軽めに、新しいことを考えて自由に取り組みたいと考えています。

今後の展望




デザインを始める前にどのような課題があり、目標があり、それを達成するにはどういうビジュアルをつくるか、どういう商品開発をしたらいいか、そもそも企業のロゴとしてどういうものがいいか。単純にデザイナーとしてではなく、ディレクションする立場で、コンセプトから関わらせていただくことが多いです。その中でもパッケージデザインの仕事は、商品設計まで含めて関わることが増えています。SNSが定着したこともあり、商品自体の価値や、見た目に求められるものが変わりました。最近、世の中に面白いパッケージデザインが増えていて、自分の能力も強く発揮できる場だと感じているので、商品開発案件は増やしていきたいと考えています。



中小企業やスタートアップ企業の仕事も増えてきました。資金調達ができた初期にデザインをセッティングするような、デザイン意識の高い企業が増えています。ロゴや名刺、ツールなどを一式つくって立ち上げを手伝う案件は、大変ですが、発展途上段階のクライアントさんと一緒にやる面白さがあります。これも大切にしていきたい仕事です。 また、個人名義でイラストの仕事もしています。多忙でなかなか受けられないのですが、イラストレーターとしての仕事、自分で手を動かす仕事も増やしたいと考えています。

Study and Design

日常のあらゆる事象から学び研究を行うこと(Study)と、その学習を応用しアウトプットにすること(Design)を呼吸のように繰り返すことが、社のコンセプトであり、社名の由来。
業務内容
グラフィックデザインを中心に、商品開発、CI、VI、広告キャンペーン、パッケージデザイン、ブックデザイン、イラストレーション、キャラクター開発など。
古谷 萌 氏
1984年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。株式会社電通を経て、2017年10月に「Study and Design」設立。

デザイン業総合支援

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