iPad導入事例 学校法人藤華学院 品川エトワール女子高等学校 様

ZoomとiPadを活用したオンライン授業で学びを止めない

学校法人藤華学院 品川エトワール女子高等学校様(以下、品川エトワール女子高等学校)は、ICT教育を積極的に活用しています。新型コロナウィルスによる緊急事態宣言など過去に経験のない状況の中、生徒一人一台のiPadやビデオ会議システムZoomを導入し、「卒業式のオンライン配信」や「オンライン授業配信」などを実施しました。準備から運用に至る流れや苦労された点などを、教育部ICT教育チーム情報課主任 河原弘幸先生と、教務部国際教育部外国語科主任 目次祐子先生に伺いました。


河原弘幸先生と目次祐子先生

2020年より生徒一人一台のiPad導入を開始

品川エトワール女子高等学校では、2020年度入学生徒から一人一台iPadを導入しています。2008年に国際キャリアコースが新設された際に、他社製品のノートパソコンを導入したり、MacBook Airを導入するなど、検証を重ねました。その結果、2014年からiPadの導入を決め学習活動に活用しています。2014年当時は端末管理にMDMを使用しておらず、キッティングを生徒側でこなす必要があり苦労していました。また、アプリの制御や閲覧制御もできなかったので、管理面は非常に困難でした。そこで、2019年からJamf Proを導入し、運用面での負担が教員側も生徒側も一気に減りました。全入学生徒にiPadを持たせる上でも、MDMなしの導入は今では考えられません。

校内の設備に関しては、2018年4月に校内全域にWi-Fi を完備しました。それまでは、各教室で教員がネットワークに接続できないことがICT教育の足かせになっていました。全域で完備できたことで、教員も自分の使い慣れた端末を授業に活用できるようになりました。

コロナ禍の対応として卒業式のZoom配信を実施

2020年2月27日に臨時休校の要請が国から発表され、3月から休校の可能性が浮上。これによって、3月5日に予定されていた卒業式の、Zoom配信を決定しました。Zoomに関しては昨年のうちにTooさんから紹介していただいており、その時点では式典での使用や映像付きの校内放送などのツールとしての導入を検討していました。事前に提案をいただいていたことから、時期を早めてZoomを導入し、卒業式での活用を決めました。

2月28日からTooさん協力のもと、Zoom配信の環境整備を始めました。トライアル環境の準備を3月2日を目標に依頼し、スピード対応してもらいました。この期間は1・2年生の学年末考査と並行しながらでしたが、トラブルなく環境を整えることができました。



前日にTooさんとともに予行演習をおこない、カメラ位置の調整などに取り組みました。そして3月5日卒業式当日、卒業生と教員のみが実際に式に参加し、保護者向けにZoomで卒業式を配信しました。式や配信自体も滞りなく進み、保護者の皆様からの感謝のコメントもチャットからいただきました。また、事務職員が初めてリアルタイムの卒業式を見ることができたなどの副次的効果も生まれました。

オンライン授業に向けて、教員同士の打ち合わせもZoomを活用

緊急事態宣言が発令されたことで、4月は春休みを延長し、オンライン授業の環境を整える期間に充てました。まずは全教員にZoomのアカウントを配布し、ほぼすべての教員たちがオンライン上に集まりました。各教科の会議もZoomを使用することでオンライン学習の環境に慣れ、知見をためていきました。出勤しなくても顔を合わせて相談ができるので、教員自身の不安を解消するツールとしての役割も担っていました。生徒の協力もあり、4月中にオンラインホームルームやコミュニケーション英語の授業で試験運用を開始しました。

ホームルームのオンライン化に着手。生徒たちの精神面をサポート

試行錯誤を繰り返し、ゴールデンウィーク前には全クラスでホームルームを運営する環境が整いました。しかし、まだ直接会ったことのないクラスメイトと担任に、画面越しで顔を合わせることに抵抗を感じることが懸念されたため、まずは担任が生徒一人ずつと面談をしました。
その後、通常の学校で朝と帰りの時間に行っているホームルームを、オンライン上で実施しました。当初は事務的なお知らせの共有がメインでしたが、クラスごとに学習状況の確認や進路相談なども実施するようになり、生徒たちと顔を合わせながら、精神的なサポートが可能になったことが大きな収穫です。

また、国際キャリアコースでは、7月に実施予定であったアイルランドへの修学旅行や、フィリピンやブータンとの交換留学が中止になってしまったこともあり、Zoomを活用した「World Trip(世界旅行)」を企画しました。毎週オンラインホームルームに、世界各国から一人ずつゲストに参加してもらい、その国の現在の状況や文化紹介、意見交換を行いました。こういった国際交流を気軽に行えるのも、オンラインならではのメリットです。

オンライン授業の活用で、リアルタイムにコミュニケーションする

まずオンライン授業に取り掛かったのは、入学時から全員にiPadを配布していた、国際キャリアコースでの「コミュニケーション英語」の授業です。iPadの操作は日常的に慣れていた生徒もZoomの使用は初めてだったことから、アプリの設定方法や使用方法などを一緒に確認しました。

「コミュニケーション英語」の授業では従来、プロジェクターで資料を投影しながら進めていました。オンラインでもできるだけ同じ環境で進められるよう、Zoomの画面共有機能で資料を共有し、リアルタイムで赤字を入れて板書を再現しました。予習した内容をもとに、生徒に発言をしてもらったり、質疑応答を行ったりと、一方通行の授業ではなく、理解度を確認しながら進行することを心がけました。

国際キャリアコースでのオンライン授業の知見を教員同士で共有したり、教科ごとに話し合いを進めたりしながら、ほぼすべての教科でZoomを使った授業を開始しました。他にも生徒たちがアクセスできるポータルサイトをGoogleサイトで作成し、その中に学校からのお知らせやICTサポートの窓口を置き、教科ごとの授業ページでは課題や学習教材を説明し、生徒たちが必要な情報を自分で収集できる環境を整えました。また日常的な課題の指示や提出などは、各科目ごとのGoogleクラスルームで行いました。



ステイホーム期間に部活動をオンラインで再開

部活動を楽しみに入学した生徒のモチベーションを維持するためにも、活動をオンラインで再開しました。当初はGoogleサイトやGoogleチャットで活動状況を教員間で共有するなど、工夫しながら情報を発信していきました。5月ごろから毎週Zoomでミーティングをしたり、外部から講師を招いてオンラインで練習を行う部活動も出てきました。授業時間外でもコミュニケーションを取ることで、ステイホーム期間の心身のケアにつながりました。

先の見えない状況下で、新しいものへ挑戦する

生徒や保護者はもちろん教員も抱えていた不安が、オンラインの場を作ることによって解消されました。オンライン上でお互い顔をあわせることで安心感が生まれ、「つながっている」という感覚を作り出すことができたのが大きいです。

国際キャリアコースに関しては、学校全体でのオンライン学習の開始前からiPadやZoomを活用したオンライン授業を試験的に実施。生徒からフィードバックを受けて改善・実行を繰り返しました。その結果、他クラスへ経験を共有し、より良い運営体制を作り出すことができたと思います。目標を共有し、個々が持っている能力や経験を惜しみなく出し合って協力することが、ICT教育を進める上で必要なことだと実感しました。

学校法人藤華学院 品川エトワール女子高等学校

学校法人藤華学院 品川エトワール女子高等学校では、日々の学習はもちろん、普段の学校生活から課外活動、教育プログラムを通じ、本校では普段から多様な価値観や考え方に出会う機会を多く設けています。たくさんの経験から自分のことを知り、長けていること足りないことを確認し、それらを磨く自主性を身につけることを3年間の目標としています。
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