Vectorworks

Vectorworksとは?

Vectorworks(ベクターワークス)は米国Vectorworks社が開発している汎用CADソフトです。2D作図、3Dモデリング、プレゼンテーション、ワークシート集計機能などの豊富な機能を搭載し、さまざまな空間を総合的にデザインすることができます。

Vectorworksの主な特長

店舗設計でも活躍、クリエイティブな2D作図環境



2D作図で用いる線図形と面図形を多用は、属性として線種や色、ハッチング、グラデーション、イメージなどが設定できるほか、不透明度設定やドロップシャドウ(影表現)効果も表現できます。さらに面同士を貼り合わせたり、切り欠いたりできるため、詳細図のような精密な図面から、プレゼンテーションで利用できるグラフィカルな図面まで幅広い表現が可能です。

直感的なモデリングと多彩な編集機能



基本作図ツールでは、2Dで描いた作図面を持ち上げてそのまま3D化することが可能です。もちろん数値指定でも作成することできます。また、3Dモデル同士を組み合わせて変形するコマンドや、「3Dフィレット」「デフォーム」など作成したモデル形状をひねったり曲げたり角を丸めたりして自在に編集するツールを多数搭載しています。

さらに、複雑な曲面を持つモデルを作成する場合は「サブディビジョン」機能が活躍します。プリミティブ形状から変形したり、既存のソリッドをサブディビジョンに変換することが可能です。また、サブディビジョンの精度(滑らかさ)を5段階で調整できます。

高いクオリティを実現する3Dレンダリング



3Dビジュアライズエンジンには、高速で高品位な3Dレンダリングを実現するCinema 4Dをベースにしたレンダリングエンジン「Cineware」を搭載しています。
自然な影を書き出すソフトシャドウ・入隅の陰影を表現するアンビエントオクルージョン・水面の揺らぎやガラスの 集光現象などを再表現するコースティクスフォトン・シンプル設定でフォトリアルを実現する間接光(バウンス)など レンダリングの設定を詳細に行えます。これらの設定はほかのファイルにも利用することができ、効率的に作業を進 められます。
バージョン2024からはシェイドレンダリングの改善により、リアルタイム処理で無制限の影と被写界深度などカメラ エフェクトの表現ができるようになりました。

多彩なプレゼンテーションボード機能



作図を行う「デザインレイヤ」に対して、プレゼンテーションボードを作成するための「シートレイヤ」が、より多彩な図面のアウトプットを手助けします。「デザインレイヤ」に作図した図面や3Dモデル、レンダリング結果をのぞく窓となる「ビューポート」を通してレイアウトでき、参考写真などのイメージ配置や加筆、注釈を追加することができます。シートレイヤはDXF,DWG,DWFのレイアウト(ペーパー)空間と互換があるため、他のCADソフトウエアとのやりとりにも役立ちます。

その他の機能(メーカーサイトへ)


Vectorworks2024新機能

1.ユーザーインターフェイスの刷新

表示バーとツールバーが再編成されたことで、Vectorworksでの作業がより効率的になり、必要な項目を選択・配置できます。また、ツールやプルダウン、文字などのコントロールアイテムに3段階のサイズが提供されるため、モニターサイズや解像度に合わせて最適な表示を選択できます。macOSに続き、Windowsのダークモードにも対応しました。

2.リアルタイムプレゼンテーション機能の強化

各OSの標準APIに対応した「シェイド」レンダリングがさらに進化し、グラフィックス性能の許す限り、影の表現を可能にしました。またカメラエフェクトを搭載し、被写界深度や露出、F値などを設定することで、リアルタイムながら表情豊かなレンダリングを可能にします。さらに、ブルーム機能によって光源の拡散効果も表現できます。

3.BIM/建築設計機能の強化

図面化に必要なビューポートの各種設定をスタイルとして保存できるようになり、ワークフローの効率化と標準化を可能にします。さらに、グラフィック凡例とレベル基準線が改善され、設計図書の作成に必要な環境が強化されました。窓とドアのオブジェクトは、室内側と吊り元を明確に設定できるようになり、精確なジオメトリと業界標準のデータに対応しました。3つのキャビネットツールが1つに統合・刷新され、より詳細に、さらに柔軟にオリジナルのキャビネットをモデリングできるようになりました。


Vectorworks のラインアップ

Vectorworks2024は、汎用作図機能を搭載した基本製品のFundamentals(ファンダメンタルズ)、BIM対応の建築・インテリアデザイン製品向けのArchitect(アーキテクト)、ランドスケープデザイン向け製品のLandmark(ランドマーク)、ステージ&ステージライティングデザイン向け製品のSpotlight(スポットライト)、そして全製品の機能を搭載した最上位製品としてDesign Suite(デザインスイート)の5製品ラインアップを用意しています。



Vectorworks Fundamentals:シリーズ基本製品

Vectorworks Fundamentals 2024は、2D/3D汎用作図機能に、プレゼンボード作成機能や図面と連動できる表計算機能など、数多くの基本作図機能に加え、高品質レンダリング&3Dビジュアライズ機能を搭載したVectorworksシリーズの基本製品です。




Vectorworks Architect:建築/内装業界向け

Vectorworks Architect 2024は、高性能な2D/3D汎用作図機能と3Dビジュアライズ(テクスチャマッピング/レンダリング等)機能に加え、建築設計や内装、ディスプレイデザインに対応した先進的なBIM・インテリア設計支援機能、拡張機能、さらには豊富な建築向けのデータライブラリを搭載した建築/内装業界向け製品です。




Vectorworks Landmark:都市計画造園業界向け

Vectorworks Landmark 2024は、高性能な2D/3D汎用作図機能と3Dビジュアライズ(テクスチャマッピング/レンダリング等)機能に加え、地形モデルや多彩な植栽、灌水設備計画等に対応するランドスケープデザイン機能、さらには豊富な造園向けのデータライブラリを搭載した都市計画/造園業界向け製品です。




Vectorworks Spotlight:エンタテインメント業界向け

Vectorworks Spotlight 2024は、高性能な2D/3D汎用作図機能と3Dビジュアライズ(テクスチャマッピング/レンダリング等)機能に加え、ステージプランニングやライティング計画に対応した先進的な舞台照明計画支援機能、さらには各種メーカー製のトラスや照明機材、音響機器等の豊富なデータライブラリを搭載したエンタテインメント業界向け製品です。




Vectorworks Design Suite:全製品の機能を搭載した最上位製品

Vectorworks Design Suite 2024は、高性能な2D/3D汎用作図機能と3Dビジュアライズ( テクスチャマッピング/レンダリング等 )機能に加え、専門分野別( 建築設計/ディスプレイデザイン、ランドスケープデザイン、ステージデザイン&スポットライトプランニング )の設計支援機能、拡張機能、さらには豊富なデータライブラリを搭載したVectorworks 2024シリーズ最上位の製品です。


機能比較/データ互換表(メーカーサイトへ)


Vectorworks評価版

製品評価版のダウンロード(メーカーサイトへ)

製品情報

製品タイプ

  • スタンドアロン版:1ライセンスで2台のPCパソコンにインストール可能
  • ネットワーク版:インストール台数の制限なし(同時稼働数をサーバで管理)

Vectorworks保守サービス

Vectorworks Service Select

Vectorworks Service Selectは、Vectorworksご利用ユーザのための年間保守サービスです。
ご契約期間中、専用ポータルサイトでの情報配信や専用追加ライブラリデータを提供、最新バージョンの無償提供、専用電話回線やインターネットLiveサポートを含むテクニカルサポート、スキルアップのためのトレーニング、クラウドサービスなどのさまざまなサービスをご提供します。



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