
こんにちは!株式会社Tooのアドビスクール「Desi(デジ)」講師です。
2025年10月29日にAdobe Creative Cloud 2026が発表されてから、まもなく1年。CC 2026は発表時の新機能だけでなく、ほぼ毎月のようにアップデートが重ねられ、気づけばたくさんの機能が追加されています。
2026年11月の「Adobe MAX」で次のバージョンが発表される前に、この1年で追加・強化された注目機能を3回に分けておさらいしましょう!第1回はIllustrator・Photoshop・InDesign編です。
発表時点の新機能は速報記事で紹介しているので、本記事ではその後のアップデートで加わった機能を、機能名・バージョン・リリース時期とあわせてピックアップしています。

●パートナーモデル対応・TIFF書き出し(Ver.30.2/2026年2月)
「ベクターを生成」などで、Firefly以外のパートナーモデルを選べるようになりました。あわせてアートボードやアセットの書き出しがTIFF形式に対応し、「個別に変形」で絶対値を指定できるようになっています。
●ターンテーブル(正式版)(Ver.30.3/2026年3月)
ベータ版として提供されていたターンテーブルが正式搭載されました。イラストを別の角度から見た状態を自動で生成でき、背景のないラスター画像にも対応しています。
●日本語の文字組みプリセット「ベタ組み」「ツメ組み」(Ver.30.4/2026年4月)
文字組みアキ量設定に「ベタ組み」「ツメ組み」が加わり、禁則処理にも改良版の「弱い禁則 v2」が追加されました。日本語の文字組みを手軽に整えられる、Illustratorで日本語を扱うユーザーにはうれしいアップデートです。
●画像の生成拡張・背景を削除(Ver.30.4/2026年4月)
配置した画像の足りない部分をAIで補う「生成拡張」と、背景を自動で透明にする「背景を削除」がIllustrator内で使えるようになりました。ちょっとした画像処理のためにPhotoshopと行き来する手間が減ります。
●コンセプトからベクター生成(Ver.30.5/2026年5月、Ver.30.8で強化)
手描きのラフや参考画像とプロンプトを組み合わせて、編集可能なベクターアートを生成できます。従来の画像トレースと違い、「フラットに」など方向性を指示しながらアイデアを広げられるのが特徴です。30.8では最大8種類のスタイルを一度に生成して比較できるようになりました。なお、現在使用できるのはパートナーモデルのみで、生成クレジットの消費が大きい点には注意が必要です。
●書き直し(言い換え・校正・翻訳)(Ver.30.5/2026年5月)
選択したテキストの言い換え、校正、翻訳などをAIで実行できます。元の書式を維持しながら編集できます。書き直し自体は生成クレジットを使いませんが、「テキストに合わせる」は1回1クレジットです。
●プロンプトで編集(Ver.30.5/2026年5月)
「ベクターを生成」やターンテーブルで作ったアートワークに、文章で要素の追加・削除・再配色を指示できます。全体を作り直さずに、部分的に修正できるのがポイントです。
●整列パネルの強化(Ver.30.5~30.6/2026年5~6月)
整列パネルに「水平・垂直方向中央に整列」ボタンが追加され、ワンクリックで上下左右の中央に配置できます。30.6では整列・分布コマンドにショートカットを割り当てたり、アクションに記録したりできるようになりました。
●ブレンドパネル(Ver.30.7/2026年7月)
ブレンド専用のパネルが登場しました。間隔やイージング、色の変化の速さを、カンバス上でライブプレビューしながら調整できます。ブレンド関連の機能がアップデートされるのは28年ぶりだそうです。
●リンク配置画像の扱いの改善(Ver.30.5~30.8/2026年5~8月)
30.5でリンク画像の拡大・縮小率が正しく表示されない不具合が解消されました。30.6では同じ画像を1つ再リンクすると全て更新、30.8では欠落ファイルを同じフォルダー内でまとめて再リンクできるようになり、入稿データの確認が楽になりました。
Illustratorの直近の新機能については以下のブログでも画像付きで解説しています!
▶【Illustrator】ここまでできる!制作スピードが上がる最近の新機能5選

Photoshopはこの1年、生成AIだけでなく色調補正や日常の操作性にも大きなアップデートがありました。
●Firefly 塗りつぶし&拡張(生成塗りつぶしの新モデル)(Ver.27.3/2026年1月)
生成塗りつぶし・生成拡張に新しいモデルが加わり、2K解像度でよりシャープな結果が得られるようになりました。参照画像を使って、画像内の特定のオブジェクトを置き換えることもできます。
●新しい調整レイヤー(明瞭度とかすみの除去・粒子)(Ver.27.3/2026年1月)
中間調のコントラスト調整やかすみの除去、粒子の追加が、調整レイヤーとして非破壊で使えるようになりました。Camera Rawで開かずに写真の仕上げができます。
●オブジェクトを回転(Ver.27.6/2026年4月)
画像内の被写体を、カンバス上で直接回転・傾斜させて別の角度から見た状態にできます。素材を撮り直さなくても向きを変えられますが、オブジェクトの初回回転時に20生成クレジットを消費します。(※利用条件や消費クレジット数は変更される場合があります)
●反射を除去/レイヤーのクリーンアップ(Ver.27.6/2026年4月)
これまでCamera Rawで行っていたガラスの映り込み除去が、Photoshopから実行できるようになりました。また「レイヤーのクリーンアップ」で、空のレイヤーの削除やレイヤー名の自動変更ができ、入稿前のデータ整理に便利です。
●Firefly Image 5・複数の参照画像による生成(Ver.27.6/2026年4月)
「Firefly Image 5」が使えるようになり、複数の参照画像とプロンプトを組み合わせて自然な画像を生成できます。パートナーモデルも順次追加され、最新の27.11ではGPT Image 2にも対応しています。
●削除ツールの処理(Ver.27.7/2026年5月)
削除ツールのAI処理を、クラウドではなくパソコン上で実行できるようになりました。オフライン環境でも使えますが、GPUやメモリなどの動作要件があるのでご注意ください。
●Fireflyボードとの連携(Ver.27.5/2026年3月、Ver.27.7で強化)
PhotoshopのドキュメントをFireflyボードに送ってバリエーションを検討し、またPhotoshopで編集を続けられます。ムードボード作りや案出しに便利です。
●ライト調整レイヤー(Ver.27.10/2026年8月)
露光量、コントラスト、ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベルの6項目を、調整レイヤーとしてまとめて調整できます。Lightroomに近い感覚で、マスクを使えば部分的な補正も可能です。
●プロンプトで編集・マークアップ(Ver.27.10/2026年8月)
「夕暮れの光に」のように文章で指示するだけで、画像全体のトーンや季節感を編集できます。「マークアップ」を使えば、画像に矢印やメモを描き込んで、位置や形をAIに伝えられます。
●ダイナミックテキストの強化(Ver.27.10/2026年8月)
ダイナミックテキストが自由なパスやシェイプにも沿うようになり、形を変えると文字が自動で流し込まれます。
●エッジを強調(Ver.27.11/2026年9月)
切り抜いた人物の髪の毛などに残る背景色を、AIで取り除けます。合成でいちばん手間のかかる髪のふちの修正が楽になりますが、1回20クレジットを消費します。
Photoshopの直近の新機能については以下のブログでも画像付きで解説しています!
▶【Photoshop】レタッチと合成の常識が変わる!作業ストレスを解消する最近の新機能5選

●フレックスコンテナ(名称変更・機能強化)(Ver.21.2/2026年1月~Ver.21.4/2026年5月)
CC 2026で登場した「フレックスレイアウト」は、21.2から「フレックスコンテナ」に名称が変わりました。21.3では子要素のロックやキーボードでの微調整、21.4ではカンバス上での間隔調整やネストしたフレームの選択がしやすくなり、実務での使いやすさが向上しています。
<ブログ記事のリンク>
【InDesign】新機能「フレックスコンテナ」とは?使い方と活用例を深掘り解説!①
●AIによる代替テキストの生成(Ver.21.2/2026年1月~Ver.21.5/2026年7月)
配置した画像の内容をAIが説明し、代替テキストを自動で作成できます。21.4ではトリミング変更時に更新を促す通知、21.5では複数画像の一括生成・一括削除に対応しました。
●Adobe Expressで画像を編集(Ver.21.3/2026年3月)
InDesignから離れずに、Adobe Expressの画像編集ツールで配置画像を調整できます。簡単なトリミングや補正ならPhotoshopを開く必要がなくなります。
●書き直し(テキストを生成・テキストを調整)(Ver.21.4/2026年5月)
Illustratorと同様に、AIでテキストのトーンを変えたり、フレームに収まるよう文章を調整したりできます。あふれたテキストの対応に役立ちます。
●キーボードショートカットの検索(Ver.21.5/2026年7月)
キーボードショートカットのダイアログボックスに検索機能が追加され、コマンドやショートカットをすぐに探せるようになりました。
※CC 2026のリリース当初でご紹介した「PDFやIllustratorファイルをInDesignドキュメントに変換」は、現時点でも英語版のみの提供です。
InDesignの生成AIを使用した新機能については以下のブログでも画像付きで解説しています!
▶【InDesign】実務で活かせる生成AIの新機能をご紹介!
この1年で3つのアプリに共通したのは、生成AIが「ゼロから作る」だけでなく「言葉やラフで指示して直す」道具になってきたことです。IllustratorとPhotoshopの「プロンプトで編集」、IllustratorとInDesignの「書き直し」など、アプリをまたいで共通する操作方法が増えてきました。
一方で、文字組みプリセット、整列ボタン、リンクやデータ結合の改善など、毎日の制作で効く地道なアップデートも多くありました。パートナーモデルや一部の機能は生成クレジットの消費が大きいので、使い分けも大事になっています。
今回ご紹介した機能について、「具体的な使い方を知りたい」「実際の業務に活用してみたい」という方は、ぜひTooの講習やセミナーをご活用ください。
アドビスクール「Desi」では、目的や習熟度に合わせた講習を実施しています。また、Tooでは最新機能や便利な活用方法をご紹介する無料ウェビナーも定期的に開催。気になる方はぜひチェックしてみてください!
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11月10日~12日には『Adobe MAX 2026』が開催予定です。次期バージョンを含む今後のアップデート情報にも注目です。本ブログでも発表後に最新情報をお届けします!
また、次回は第2回「Adobe Firefly編」をお届けします。第3回は「Premiere・After Effects編」です。お楽しみに!
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ありがとうございました。
今後も最新情報やTIPSなど配信していきますので、ぜひご覧ください!
記事は2026年10月27日現在の内容です。