Apple Business Managerでは何ができる?無料で使える?
ABMを徹底解説!


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Apple Business Managerとは?

Apple Business Managerは、Appleが用意している無料のWEBポータルです。法人単位で登録することで、Appleのプログラムを利用した端末管理を可能にします。
Device Enrollmentによるゼロタッチ導入や、Volume Purchaseによるアプリの購入に必須です。
管理ツール(MDM)との違いや機能、基本の操作方法をご紹介します!

目次

  1. Apple Business Managerとは
  2. MDMとの違いと、連携によって出来ること
  3. Device Enrollmentで叶えるキッティングの簡易化
  4. Managed Apple IDによるアカウント管理

■Apple Business Managerとは

Apple Business Manager(以下、ABM)は、法人でAppleデバイスやアカウントを管理し、MDMによる管理をサポートするためのWebポータル
以前は「Apple Deployment Program」として「DEP(Device Enrollment Program)」「VPP(Volume Purchase Program)」という別々のプログラムとして提供されていた機能が、2018年に一箇所に統合されたものです。

ABM.png 法人であれば、無料で登録・利用することができます。

登録にはD-U-N-Sナンバーが必要となるため、個人の方は利用することができません。また、登録の際は他のAppleサービスで使われていない、新しいApple IDが必要です。

登録に関する手順は、マニュアルをご用意しております。
◯Apple Business Manager登録手順


登録すると、主に下記の機能を利用することができます。(2021年8月時点)

  • ABM内のストアで、法人組織単位でのアプリやブックの購入(=旧VPP Store)
  • 有償アプリを購入するためのVPPクレジット登録
  • ABM と端末を入荷前に紐付け、MDMへの自動割り当て(旧 DEP)
  • 管理対象Apple ID(Managed Apple ID)の作成とアカウント管理

■MDMとの違いと、連携によって出来ること

よく勘違いされるポイントなのですが、「ABMだけで端末の管理が完結する」訳ではありません。 ABMは基本的に、MDM(Mobile Device Management)製品と連携して利用するサービスです。

ABM自体は無料で登録・利用できますが、ABM単体では購入したアプリや制限設定を配布することができません。ゼロタッチ導入の際の初期設定内容も、MDM側で構築する必要があります。

MDMとABM.png 実際に端末に適用させる設定を作るのがMDMで、配布するアプリを入手したり、端末を組織の所有物として紐付けたりしてMDMによる管理をサポートするのがABMと考えていただければと思います。

従業員にアカウント(管理対象Apple ID)を発行し、ABMを操作する権限を与える等はABM単体で可能です。
しかし、一般社員に付与する管理対象Apple IDは、通常のApple IDとは異なり、アプリのインストール等の機能を使うことができません。

MDMからアプリ配布を行うことが前提のため、こちらも単体で運用することは難しいでしょう。

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■Device Enrollmentで叶えるキッティングの簡易化


さて、ABMとMDMを連携させる大きなメリットの一つが、Device Enrollmentによるキッティングの簡易化です。 ゼロタッチ導入、つまり端末を開けて管理者が細かい設定をすることなく、ほぼ触らずにキッティングが完了します!

実現には、販売店やApple Storeで【Device Enrollment】の形式で端末をご注文いただく必要があります!

【Device Enrollment】での購入は、弊社のようなDevice Enrollment対応販売店宛に、ご注文時に企業のABMの「組織ID」をご連絡頂くだけです。
そして、ABM側に弊社からお伝えする販売店IDをご登録いただければ、購入の準備は完了です。
申請書類や作業マニュアルがございますので、詳しくはお問い合わせください。

入荷時に我々の方で紐付け作業をし、お客様のABM環境に、あらかじめ紐付けられた端末を納品いたします。

箱を開けたばかりの端末をネットワークに繋げるだけで、アプリや制限情報・プロファイルが自動で流し込まれ、端末の初期設定の時間を大幅に削減できます。


▼ABM内で購入した端末が、自動でMDMサーバに割り当てられます。

割り当て
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後からのDevice Enrollment登録は基本的には行えません。
購入時の準備が重要となりますので、端末導入を決められた際は、ぜひお早めに販売店までご相談いただければと存じます。

※iOSであればApple Configurator 2というMacのアプリを使って後からDE端末(ABMに登録された組織所有の端末)にすることもできますが、有線接続による作業が必要で、操作時に初期化されてしまいます。

▼ゼロタッチ導入の様子を動画で見る
ゼロタッチ動画.png

■管理対象Apple IDとアカウント管理

ABMで作成するアカウントは、「管理対象Apple ID(Managed Apple ID)」という組織向けのApple IDとなります。 通常のApple IDとは異なり、IT管理者が従業員のアカウントを一括で作成することが可能です。

このIDには、2通りの使い方があります。

●ABMにログインし、アプリ購入やアカウント作成を行う(適応する権限が必要)
●Apple IDとして、Appleの一部アプリやサービスを使う

アカウントを作成する際に、4種類の役割から必要なものを設定します。役割は複数追加も可能です。

アカウント追加.png

4つのアカウント権限


  1. ユーザマネージャ 
    主にアカウント管理を行う役割です。管理対象Apple IDの作成、編集、削除、パスワードリセットなどが可能です。
  2. デバイス登録マネージャ 
    主にDevice Enrollment設定に関わる役割です。MDMサーバの追加や端末の割当などが可能です。
  3. コンテンツマネージャ
    主にアプリやブックの管理に関わる役割です。アプリの購入と管理、端末への割当などが可能です。
  4. 職員
    Apple Business Managerの操作を行わず、Apple IDとして管理対象Apple IDを使う一般社員の役割です。

※最初にABMに登録した人は「管理者」の権限になり、全てのアクションが行えます。また、ABMの利用規約が更新された際、継続利用には管理者の規約同意が必要です。

Managed Apple IDを社員用に利用する場合は、下記の記事も参照下さい。
→Apple IDを法人で利用する4つの方法



中々利用のコツが掴みづらいABMですが、MDMによる端末管理を始める際は、ほとんどの場合登録が必須となります。 実際の運用についてのご相談は、定期相談会を開催しております。

Apple IDやABMといった仕組みの利用方法はもちろん、導入に関する不安やご懸念な点がありましたら、経験豊富なスタッフに何でもご相談ください。

Apple相談会汎用.png

MDMについて、弊社ではApple製品の管理に特化した「Jamf Pro」を推奨しております。
Mac・iPad・iPhone・AppleTVに至るまで、柔軟でセキュアな設計が可能です。

Apple専用の統合デバイス管理Jamf Pro


ありがとうございました。

他にも法人導入に役立つTipsやマニュアルを配信する予定ですので、ぜひご覧ください!
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記事は2020年12月30日現在の内容です。

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