教員用PCにかかるトータルコストとは?MacとWindowsの比較ポイント解説

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教員用PCをMacに置き換えてみませんか?

学校で所有するPCは、製品を使用する期間(=ライフサイクル)全体でコストメリットを考えることが重要です。
PC購入時のみの価格から、MacはWindows PCより高い。そんなイメージをお持ちの方が多いのではしょうか?
デバイス価格のみではなく、必要な周辺ソフトウェア費用・キッティングにかかる時間・予備機や修理費用など様々なことを加味してトータルコストを計算すると、Macに置き換えたほうがメリットが大きい場合があります。

また、企業が定めた1種類のPCしか用意されないのではなく、従業員の希望によってWindows PCかMacか好きなPCを選べるようにする「従業員選択制」という考え方があり、教育現場へもその考え方が広まってきています。
ぜひ一度教員の皆さまが使用するPCを見直してみませんか?

今回の記事では、教員用PCのライフサイクル全体のコストを考えるポイントと、Windows PCをMacに置き換えた際のメリットについて解説します。

ライフサイクル全体のコストメリット「Total Economic Impact」とは?

デバイス購入にかかる費用だけではなく、オペレーションコストやリスク、投資対効果も含めてトータルに見た時の総経済効果を「Total Economic Impact(TEI)」と呼びます。

Appleの委託により第三者調査機関であるForrester社が教育機関関係者を対象に行った調査結果「The Total Economic Impact™ Of Apple Devices For K-12 Education(2023年1月)」のなかから、

1. 高い残存価値
2. 長い製品サイクル
3. デバイス管理業務の効率向上
4. 学習指導準備のためのPC作業の時間短縮
5. 環境配慮

の5つのポイントに焦点をあてて解説していきます。

The Total Economic Impact™ Of Apple Devices For K-12 Education(2023年1月)外部サイト

1. 残存価値を加味した購入価格

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残存価値とは、デバイス購入から数年経過し、利用を終了した後の中古デバイスに残る価値のことです。

Windows PCはデバイスによっては償却の際に費用がかかる場合もありますが、Apple製品は数年利用後も非常に高い価値があります。
使⽤済みのMacを下取りに出し、その⾦額を新しいデバイスの購入や別のICT環境整備に再投資することができたり、あらかじめ残存価値を引いた価格でリースを組んだりすることができます。

ぜひPCの導入費用を計算する際は、使用後にかかる費用・削減できる費用についても考えてみてください!

Apple製品専用のリースプログラム「Apple Financial Services」について知りたい方はこちらから通常リンク

2. 修理頻度やPCを快適に使用できる期間

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数年PCを使い続けていたり、データ容量が増えてきたりすると、PCの起動が遅い・動作が重いと感じることはありませんか?

Apple製品は定期的にソフトウェアをアップデートして、⻑く使えるように設計されているため、3~4年目の使用でも快適に使うことができます。
毎年新しいOSがリリースされ、OSのアップデートは無料で行えます。最新のOSを使うことで、セキュリティも強化されます。

皆さまの学校では何台予備機を運用していますか?
経年劣化が少ないことで予備機の台数見直しにも繋がります。

3. セットアップ・管理コスト

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PCのセットアップは時間がかかって大変な作業というイメージがあると思います。
しかし、Apple製品とMDMを組み合わせれば、Macが届いて箱を開けて起動したらすぐに、新しいMacに学校の設定を反映することが可能です。
また、必要なアプリケーションを学校専用のApp Storeに登録しておき、それぞれが必要なタイミングでダウンロードしてもらうこともできます。
1台1台PCを手動でセットアップするためにかかっていた時間が大幅に短縮され、人件費を削減できます。

生徒用iPadの管理にすでにMDM(Jamf製品)を使っている場合は、その環境下に教員用のMacを追加することもできます。
教員の働き方改革が求められる時代です。MDMで教員用PCを管理しておくことで、校外でも安全に使用できるようになるので、テレワークの許可のハードルが下がるのではないでしょうか?

4. 業務効率化:デバイスの連係しやすさ

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授業計画を立てたり、プリントを作成したり、課題を採点したり、PCを使った業務にもみなさま多くの時間を使われていると思います。
そういった業務を効率化できて時間を削減できたら、生徒とのコミュニケーションを増やしたり、授業内容を考えたり、新しいツールを試したりするなど、有効活用できる時間が増やせるのではないでしょうか?

例えば、Apple製品同士ではAirDropで簡単にデータを共有することができます。
他の先生のMacからプリントのデータを送ってもらったり、職員室へ質問に来た生徒のiPadに参考になる資料を共有したり、といった場面でも一瞬でデータ転送ができます。

また、Apple版のPowerPointのようなプレゼンテーションアプリ「Keynote」は、MacからでもiPadからでも共同編集ができます。
グループワークで生徒が作成中のスライドを覗いて、Macからリアルタイムでコメントを入れるといった使い方もできます。

5. 環境への配慮

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SDGsをテーマに取り入れた授業が増えてきています。自分たちが使う電化製品についてもSDGsの観点から考えてみませんか?

Appleは2030年までに全てのAppleデバイスをカーボンニュートラルにすることを目標として、昔から環境へ配慮した様々な取り組みを行っています。
製品の製造にリサイクル由来の素材を多く使ったり、輸送にかかる炭素排出量を減らしたり、消費電力を小さくしたり、製品の生産から輸送・使用期間全体での炭素排出量削減が考えられています。

Appleの環境配慮の取り組みをもっと知りたい方はこちら通常リンク

Macを初めて導入する際によくある疑問や不安

ここまでは、教員用PCをMacに置き換えるメリットを解説してきましたが、Macを初めて導入検討する際によくある疑問や不安についてもお答えします!

普段使っているアプリケーションやソフトウェアはMacでも使えるの?

学校や企業で日常的に使われているOffice 365はMac版もあり、心配なく今まで通り使うことができます。
また、最近では多くの校務支援ツールがクラウドベースになっています。OS問わず、どのPCからでもアクセスできます。

それでも、今使っている一部のソフトウェアはWindowsしか対応していない。という方もいらっしゃるでしょう。
すべての教員のPCをMacに置き換える必要がある訳ではありません。Windowsでしか動作しないアプリケーションをメインで使用している教科担当の教員用PCは、Windows PCのままにするという選択肢もあります。
学校で所有しているPCの一部をMacに変えるだけでも、生徒のiPadと連係させて出来ることがぐっと増えるはずです。

教員の赴任時にWindows PCかMacかどちらを利用したいかアンケートを取り、それぞれが一番パフォーマンスを発揮できる環境を実現している学校もあります。
従業員が使いたいPCを選択できる制度「従業員選択制(=Employee Choice)」を取り入れている企業が増加し、その流れは教育現場へも広がっています。

ぜひこの機会に教員PCの選択制について検討してみませんか?

「従業員選択制」の解説はこちら通常リンク

初めて使うので操作が不安、Macって難しそう

たしかに、キーボードの配置がWindows PCとMacでは異なっていたり、ショートカットキーが変わったりするので、最初は戸惑うこともあるかもしれません。
しかしキーボード操作は使っていれば慣れてくるものですし、トラックパッドが使いやすいのでマウス不要で作業ができる点や、バッテリー持ちの良さなど、使っていると便利さを実感できるポイントもたくさんあります!

また、Macを初めて導入する学校へ向けて、Macの基本的な使い方の研修を提供可能です。Apple認定の資格をもった講師が、教員の皆さまの不安を解決します。
ぜひ初めて学校でMacを使ってみたい!と思った方はTooにご相談ください!

まとめ

Forrester社の調査レポートをもとに、Windows PCをMacに置き換えた際のメリットについて解説してきましたが、いかがでしたか?
PCのライフサイクル全体のトータルコストは、以下のようにかかるコストを計算しましょう。

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ここから、PCを使い終わった際に節約できる金額や、業務効率化できる時間を考慮して差し引いた分が、PCのライフサイクル全体でのトータルコストとなります。

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トータルコストの計算式をまとめると下記のようになります。

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Macを使うことで、計算式でプラスになる部分を抑えられるのは、
・故障率が低く長く使えるので修理費用削減
初期設定管理にかかる労力を削減
電力消費量を節約
という点があげられます。

加えて、トータルコストから差し引きできるメリットが増えるポイントは、
・使用後の高い残存価値
・生徒のiPadと連携させ、業務効率化による人件費削減
が考えられます。

実際に、Macに置き換えた際のトータルコストを計算してみたい、どんなスペックを選べばいいのか知りたいなど、ぜひお気軽にご相談ください!

記事は2024年4月 9日現在の内容です。

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