フォルトファインダー プロ導入事例 豊上製菓株式会社 様

食品表示改正のタイミングでデジタル校正ツールを検討

食品表示の作成や、商品パッケージの文字校正を担当しています。デザインを担当する会社から送られてきたパッケージのデザインデータの食品表示部分が、弊社で作ってお渡しした原稿と合っているかの校正作業は、従来1文字1文字目視で行ってきました。改版製品と新製品の校正が重なってくると担当者の負担が大きくなり、疲れが出て集中力も切れやすくなっていました。

デジタル校正ツールの導入を検討した大きなきっかけは、食品表示法の改正によりアレルゲンを含む食品表示が義務付けられる特定原材料に「くるみ」が追加され、2023年から2年間という決められた期間で多くの商品を改版する必要があること、それを限られた人数で対応しなければならないということです。そのため、対応できるように校正ソフトの導入を視野に入れました。

パッケージ校正に関してネットで検索して、見つけたのがフォルトファインダープロです。他メーカーの校正ソフトも使用してみました。その中で、原稿と、それをレイアウトしたデザインデータは見た目がまったく違うのに、それらを比較して検査できる点でフォルトファインダープロが良さそうだと感じました。

追加機能の搭載が導入を後押し

フォルトファインダープロのトライアルを使っている中で、追加機能試用の提案をいただき使わせていただきました。

新たに搭載されたAIによるOCR機能では、画像状態の文字認識が向上していて、その効果を実感しました。校正データをやり取りする際に、数社ですが食品表示部分は画像として貼っているケースがあります。追加機能のAI OCRを使用すると、その部分もちゃんと読み取って処理できるようになりました。

また、弊社のパッケージ表示部分はどの商品でも大体同じ形式なので、検査したいエリアを記憶して自動で囲むリスト機能が追加機能として加わったことも、導入を決める大きな理由となりました。それまでは比較したい新版と旧版のそれぞれで、照合したいところを何箇所も囲む作業が都度必要でしたが、一方の版だけでも記憶した範囲を自動で指定できることが、時間の短縮になってありがたいです。

食品表示部分が元の原稿と合っているかの確認に使用

導入後は主に、パッケージのデザインデータの食品表示部分が、元の原稿と合っているかの確認作業にフォルトファインダープロを使っています。

印刷前の最終チェックや、パッケージを同じ版で再度印刷するときにもフォルトファインダープロによるチェックを入れています。また、あおり機能もあるため、デザイン変更や版が変わった場合に、新版と旧版で食品表示部分だけでなくデザイン面を含めた全体を比較するのにも利用しています。

校正作業の時間短縮とともに精神的なプレッシャーも軽減

校正作業において、1文字1文字目視で確認しなくてもいいことが時間短縮になりました。フォルトファインダープロ上では検査結果も一度に確認でき、異なる部分が赤く表示されるので、パッと見てわかりやすいです。目視での確認が大変だった食品表示の文字数が多い商品では特に、時間短縮につながっていることを実感しています。

文字校正は誰でもできるけれど大事な作業です。ミスがあると法律違反になる上、アレルギー表示など重大なところを間違えるとお客様の命の危険もありえます。そうなってしまうと商品の回収になり会社の信用も落ちることになるので、責任とプレッシャーが大きい作業です。精神的なプレッシャーがとても軽くなったことも、フォルトファインダープロを導入したことでの大きな効果だと思います。

導入前に実際のデータをもとに検証するなどきめ細かいTooの対応