Apple Intelligence、業務でどうやって活用すればいいの?機能を組み合わせたユースケース紹介!

2025年4月から日本語対応が始まった「Apple Intelligence」、皆さんもう活用していますか?
画像生成や作文ツールなど様々な機能が搭載されていますが、「具体的にどんなことができるの?」と業務での活用方法に迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はApple Intelligenceの機能を組み合わせたユースケースをご紹介いたします!
作文ツールを使ってイベント登壇用のプロフィールを作ろう!
作文ツールや写真アプリの機能を使って、イベント登壇用のプロフィールを作ってみましょう。
まず、メモアプリを開いて自分の簡単なプロフィールを箇条書きで整理します。経歴、スキル、趣味など、伝えたいポイントをピックアップするのがコツです。
作文ツールの「書き直し」機能を使えば、箇条書きの内容を自然な文章に変換できます。他にも「プロフェッショナル」や「フレンドリー」などのトーンを選べば、イベントごとの雰囲気に合った文章が完成します。
さらに、「ChatGPTで作文」機能を活用することで、簡単なメモもそのまま使えるプロフィール文に早変わりします。たとえば、「ビジネスイベントの登壇者用プロフィールを書いて」とリクエストするだけで、洗練された文章に仕上がります。
プロフィール文章ができたら、自分の写真を撮影しましょう。 背景に余計なものが写り込んでも心配いりません。
写真アプリの「クリーンアップ」機能を使えば、消したい部分を選択するだけで背景に写り込んだ不要なものを簡単に取り除けます。


また、Image Playgroundを使えばその場で撮影した自分の写真をアイコン画像として生成可能なので、SNSや社内報などにも使える素材を簡単に準備できます。
このように、作文ツールや写真アプリ、Image Playgroundを活用すれば、登壇用のプロフィールはもちろん、職務経歴書やポートフォリオの下書きも手軽に作成できます。
ぜひ一度、試してみてください。
文字起こしがメモアプリだけで完結
これまで面倒だったインタビューやミーティングなどの文字起こしが、メモアプリだけで完結します。
MacやiPhoneに搭載されたメモアプリ上部のバーにある、縦の線が連なったアイコンをクリックすると録音が開始されます。
こちらの録音機能では録音と文字起こしの機能が統合されており、1時間を超えるような長時間の録音でも、終了とほぼ同時に文字起こしが完成します。
しかも、文字起こしの精度が高く、聞き取りにくかった箇所は「#」でマークされるので見直しも簡単。話者の区別こそしませんが、少人数でのインタビューやミーティングはもちろん、お客様へのヒアリング、セミナーの受講時、さらには授業や講義の復習時にも使える便利な機能となっています。
また、作文ツールを使えば録音したデータの要約も可能なので、たとえばセミナーの直後に概要を振り返りたい時に便利です。
イベントの帰り道に文字起こしや要約がiPhone上で完成するため、作業効率がアップすること間違いなしです!
SiriとPagesで提案資料を作成
提案資料を作成するときにも、Apple Intelligenceは役立ちます。
今度はSiriとPagesを活用して、提案資料を作成していきましょう。
Siriを起動し、「夏にイベントを開催したい。ChatGPTを使って企画案作成して」とリクエストすると、Apple IntelligenceがChatGPTと連携し、企画の案出しを手伝ってくれます。
声が出せない場面でも問題ありません。Commandキーを2回押せばSiriを起動できるので、そのままプロンプトを打ち込んでください。
SiriからChatGPTと初めて連携する際は必ず「そのためにChatGPTを使用する必要があります。よろしいですか?」とポップアップが出てくるため、無断でChatGPTに情報が流れることはありません。
その後、開催場所や規模、メインターゲット層を記入するとテキスト上で企画案を作成してくれます。
その内容を元にPagesで提案資料を作成しましょう。
また、Pagesのメニューバーの「挿入」より「Image Playground」を選択するだけで、Pages上でImage Playgroundを使うことができます。
Image Playgroundのアプリを立ち上げる必要がないため、作業を中断することなく使用できます。
試しに「フェス」「夏」のプロンプトを入れるとこのような夏らしい画像が出てきます。
Image Playgroundではイラスト/アニメ/スケッチなど、生成されるイラストのテイストも変更することができます。
WWDC25の発表によると、今後ChatGPTと連携し「油絵風」や「ベクターアート」のスタイルも利用できるとのことです。
このように、Siriを活用すれば、Pagesから他アプリに移動することなく、Pagesだけで提案資料を作成できます。
自分のイメージが簡単なスケッチで具現化できる!
Apple Intelligenceを活用すれば、「こんな感じの画像がほしい!」というイメージを、iPad上でそのまま形にすることができます。
今回は、SDGsをテーマにしたイベント告知バナーのイメージ画像を例に、その活用方法をご紹介します。
バナーに入れたい要素をざっくりとスケッチし、「植物」「地球」と書いた文字とスケッチを「画像マジックワンド」のペンを選択しApple Pencilで囲むだけ。Apple Intelligenceがスケッチと文字情報をもとに、イメージ画像を瞬時に生成してくれます。
文章での説明が難しいビジュアルの意図も、これなら感覚的に共有できます。


また、画像と一緒に納品スケジュールや画像形式、画像内に入れたい情報など、依頼に必要な情報をメモしておけば作文ツールのプロフェッショナル機能で箇条書きのメモを読みやすい依頼文に自動で整えてくれます。
表やリスト形式にすることも可能なので、内容ごとに使い分けてみてください。
メモアプリ上で画像・依頼文・仕様表を一括で作成できるので、そのままコピペして共有すれば伝達ミスや確認作業の手間も大きく軽減されます。
おわりに
いかがでしたか?
作文ツールやトランスクリプトなど、機能を組み合わせることで今まで以上の業務効率化につながります。
WWDC25でもライブ翻訳やショートカットの強化など新しい機能が紹介され、今後Apple Intelligenceはどんどん日常に溶け込んでいくことが期待されます。
こちらのブログを参考にして、ぜひApple Intelligenceを業務でも使いこなしてみてください!
また、以下のブログではApple Intelligenceのセキュリティや概要について説明しています。
こちらも併せてご確認ください。
・Apple Intelligenceの安全性と企業における向き合い方
・Apple Intelligence日本語版が登場!対応機種は?何ができるの?
記事は2025年6月19日現在の内容です。
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