IruがWindows管理に対応。Macと合わせてどこまで管理できるのか?対応範囲を紹介!

Macがベースの企業でWindowsも管理したいという方へ、Windows管理にも対応したIru Endpoint Managementについて、対応範囲や製品をおすすめしたい企業を解説。Iru社のエンジニアに、今後のロードマップについても伺いました。
目次
Mac中心の企業でもWindows管理は必要。
エンジニアやデザイナーを多く抱える企業では、業務用デバイスの標準がMacでも、経理部門やバックオフィスなど一部でWindows PCも使っている……ということも。
MDM(モバイルデバイス管理)ツールでの管理において、多くを占めるMacをベースに管理基盤を構築しつつも、社内に存在するWindows PCの管理も無視するわけにはいかない……という課題をお持ちのIT管理者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな、Mac管理と合わせてWindows管理もしたいIT管理者の方に朗報です。もともとApple製品のMDMとして登場した「Kandji MDM」が、2025年11月に「Iru Endpoint Management」にリブランディングし、WindowsとAndroidの管理にも対応すると発表がありました。
KandjiからIruへブランド変更、何が変わった?製品構成や対応OS、新機能を解説!|Appleブログ|株式会社Too発表から半年以上経ったいま、「実際、IruでWindows管理ってどこまでできるの?」と気になる方に向けて、2026年7月現在の対応状況をご紹介します。
Mac管理者向け:Windows管理の前提知識
Iruの対応範囲の詳細に入る前に、普段MacやiPhoneなどAppleデバイスの管理を中心に行なっている方のために、Windows管理で必要な前提について簡単に触れておきます。
Windows管理で登場する用語
Autopilot
ゼロタッチデプロイメントを実現するために必要な、自動登録のための仕組みです。
Appleデバイス管理における、Apple Businessを用いた自動デバイス登録(Automated Device Enrollment)のようなものと思ってもらえればイメージしやすいかもしれません。これがデバイスに対して有効になっていることで、PCの初回起動時、自動的にデバイスをMDM管理下に登録できます。
PCを新規購入する際、購入先のベンダーやリセラーにテナントIDを伝え、Autopilot登録を依頼できます。購入済みのPCをAutopilot登録したい場合は、CSVファイルをIntuneにインポートして登録します。
BitLocker
Macでいう「FileVault」のような、ドライブの暗号化機能です。万が一デバイスを紛失・盗難した場合でも、情報漏洩を防止できます。MDMから有効化することが可能です。
Microsoft Store
Macでいう「App Store」にあたる、アプリケーションのダウンロードサービスです。
ファイル形式の違い
macOSとWindowsでは、扱うファイル形式が異なります。対応表を作ってみました。
| macOS | Windows | |
| インストーラ | .pkg | .msi/.msix |
| スクリプト | .sh(シェルスクリプト) | .ps1(PowerShell) |
| アプリ | .app/.pkg | .exe |
IruでWindows管理はどこまでできるのか
2026年7月現在、以下の管理要件であればIruで対応可能です。
Iru Endpoint Management(MDM)
-
MDMへの自動登録(Autopilot)
-
OSアップデート管理(Managed OS)
-
プロファイル
BitLocker、Microsoft Defender構成、SCEP、Wi-Fi、ファイアウォール、Windows Update設定、パスワードポリシー、証明書
-
AutoAppsの配布
-
カスタムアプリの配布
-
カスタムスクリプトの配布
-
アプリ制御(アップデート/ブロック)
-
リモートワイプ
-
IdPアカウントでのログイン
Iru Endpoint Detection & Response(EDR)
・マルウェアとPUPの検出
※保護は現状macOSのみの対応となっています
Iru Vulnerability Management(VM・脆弱性管理)
・脆弱性のあるOSやソフトウェアの検出
Iru社のエンジニアに聞いてみた、お客様の声と今後のロードマップ
この記事を書くにあたり、Iru JapanのSolution Engineerである日下部様に、Windows対応機能リリース後のお客様からの声や、今後のさらなるアップデートについてお伺いしました。
Q. IruによるWindows管理に関して、お客様からの反応はいかがですか?
一つのプラットフォームで、macOSとWindows、どちらのOSも全く同じユーザーエクスペリエンスで管理できることは、やはり喜んでいただくことが多いですね。例えば、一つのライブラリアイテムで、Mac用、Windows用と、複数のプラットフォームへの設定をまとめて行うことができます。
また、Iruの製品に共通する設計思想として「可能な限りシンプルに設定できるように」というのがあり、MDMを初めて触る方でも複雑な操作なく管理ができることもお客様に良い反応をいただいています。
Q. Iruを選ばれるお客様はどんな企業が多いですか?業種やMac/Windows PCの比率など、傾向を教えてください。
ご採用企業は、フィンテック企業や映像制作企業、小売企業など多岐にわたり、業種の偏りはあまりないです。
やはりもともとAppleデバイス管理のための製品だったので、Macの比率が高い企業に選んでいただくことが多いですね。
Windows管理機能をリリースしたことで、経理業務や基幹システムに必要なアプリケーションを動かすためや、アプリ・システム開発の検証のために、数台だけWindows PCを数台持っており、野良のWindows PCの管理にお悩みのお客様からお問い合わせをいただくことが増えました。
Q. 逆に、メーカーの視点から「こういう方にはIruは不向きかもしれない……」というケースはありますか?
そうですね……、オンプレミスのADを恒常的に使っているお客様には、おすすめできない場合もあります。グループポリシーを適用できるなどオンプレの良さはありますし、優先したい要件も企業によって異なると思います。
ただ、もしお客様がオンプレADでの管理から脱却したい、という気持ちがあるのであれば、一度ご相談いただきたいですね。
Q. 最後に、公開できる範囲で今後の製品ロードマップを教えてください!
今後も、Macと同じようにWindows管理ができるよう、続々とWindows管理機能を開発中です。
明確な実装時期についてはお答えができないのですが、今後、以下の機能を今年後半から徐々に実装していく予定です。
- カスタムアプリの拡充
単一のLibrary Itemでのバージョン管理
Self Service経由でのインストール
最大30GBのアプリに対応 - 設定 (CSP)
macOS向けのカスタムプロファイルと同様に、Windows向けのほぼ全てのMDMの設定を構成できるように - エンタープライズAPI
Windows向けLibrary Itemの設定読み取り、作成、更新をAPI経由で実施可能に
その他ツールとの連携によりポリシーの展開を自動化
Iru MCPにも対応し、各種AIで自然言語を用いたワークフローを利用可能に - LAPS - ローカル管理者パスワード
デバイス管理者向けサービスアカウントなどのローカル管理者パスワードをIruに安全に保存
必要に応じてデバイスレコードからパスワードを確認
誰が、いつパスワードを確認したのか監査ログが残るように設計
パスワードの閲覧後、自動でパスワードを再生成しローテーションを実施
ということで、Iru Japanの日下部様に、今後のロードマップについてもお伺いすることができました!
Iruは製品開発のスピードが速く、今後もWindows管理機能が順次拡大していくことが期待できます。最新情報については、Iru公式Webサイトのプロダクトアップデートページもご覧ください。
まとめ:Iruによるデバイス管理が向いている企業
さて、このブログ記事では、IruでWindows管理はどこまでできるようになったのか?をご紹介してきました。
MDMの管理下において最低限のパスワードポリシーや暗号化を適用したり、Windowsのキッティング工数を削減したりと、まずは基本的な管理要件をクリアしたいという企業にとっては、現在のIruでも十分管理に対応していると言えるでしょう。
元々、MacやiPad、iPhoneといった、Appleデバイス管理の製品としてスタートしており、初めてMDMに触れるIT管理者の方や、総務と兼任のひとり情シスの方でも使いやすいよう、「シンプルな操作感」にこだわって設計されているIru。
MacメインでWindows PCも一部あるような企業で、デバイス管理になかなかリソースを割けない、担当者の引き継ぎも見越して使いやすいデバイス管理ソリューションを探している、という企業におすすめしたい製品です。
株式会社Tooでは、Appleデバイス管理についてのご相談や、Iru製品の導入相談・製品デモを承っています。オンライン個別相談会も実施していますので、お気軽にご相談ください!
Iru製品 オンライン個別相談会|お申し込みはこちら記事は2026年7月31日現在の内容です。
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