【教育機関向け】Appleデバイス管理とセキュリティ強化を一括で叶えるには?

教育現場でのICT活用が広がる中、MacやiPadといったデバイスの導入は当たり前になりつつあります。
台数が増えるほど管理は複雑になり、セキュリティ対策も欠かせません。
しかし「管理やセキュリティを考える」とは言いつつ、何から手をつければよいのか分からず悩む先生も多いのではないでしょうか?
本記事では、教育現場におけるMacやiPadの管理・セキュリティ上の課題と、これらを包括的に支援できるソリューション「Jamf for K-12」による解決策をご紹介します。
目次
Mac・iPadの教育機関における管理:4つのポイント
まずは、教育現場でMacやiPadの利用において重要なポイントを4つにまとめました。
- MacやiPadの効率的な管理【MDM】
- 生徒のインターネット利用環境のルール整備【フィルタリング】
- マルウェアやフィッシングなどの外部脅威への対策【セキュリティ対策】
- アカウント管理によるセキュアなアクセス環境【アカウント管理と認証】
この記事では、この4つのポイントに合わせて「Jamf for K-12」という、幼稚園から高等学校を対象とした教育機関向けのオールインワンソリューションを紹介します。
Jamf for K-12の導入で、上記4つのデバイス管理やセキュリティ機能を包括的に利用できるため、管理とセキュリティの環境を同時に整えていくには最適な製品です。
Jamf for K-12は、ご利用されるデバイスに合わせて以下の内容でご提供しております。
・Jamf for K-12(Pro)
製品:Jamf Pro / Jamf Safe Internet
対応OS:iOS / iPadOS / tvOS
・Jamf for K-12(Pro Mac Only)
製品:Jamf Pro / Jamf Protect / Jamf Connect Basic / Jamf Safe Internet
対応OS:macOS
それでは実際に、学校でのMacやiPad活用でどのような課題が起きやすいのか、具体的なシーンを交えながら見ていきましょう。
1. MacやiPadの効率的な管理【MDM】
学校でのデバイス管理には、年度の切り替えや授業中など、さまざまなシーンで行うべきことが発生します。代表的な場面を見てみましょう。
新学期開始前のセットアップ
新学期を迎える準備では、デバイスを箱から出し、アプリをインストールし、Wi-Fiを設定し、必要に応じてカメラやアプリの利用制限をかけるなど、多くの作業が必要です。
数十台から数百台規模ともなると、準備だけで膨大な時間がかかり、ICT担当の教員が行う場合大きな負担となります。教員用デバイスのセットアップでは、授業に必要なプリンタ設定なども加わり、手間はさらに増えます。
MDMがあれば、事前に使用するアプリや機能制限を設定しておくことで、管理者がデバイスを直接触ることなく一括でセットアップすることができます。
授業準備と日々のトラブル
事前に設定を行ったとしても、授業での活用が始まると新たな管理要件が発生します。「教材として別のアプリも必要になった」「グループワークで一時的にカメラ機能を使わせたい」といった現場の要望に対し、その都度生徒のデバイスを回収して設定を変更するのは現実的ではありません。
さらに「パスコードを忘れた」といったトラブルが起これば、授業でデバイスが使えなくなってしまう可能性もあります。
MDMがあれば、アプリ配布や機能制限の変更なども遠隔で行い、パスコードのリセットが必要な緊急時も生徒からデバイスを回収することなく対応することができます。
年度の切り替え
年度末には、生徒から回収したデバイスのデータ消去や、次年度に向けたアプリや設定の準備が必要です。学年が上がるにつれて、授業に必要なアプリだけでなく機能制限を変化させていきたい、といった話も多く、成績管理や新学期準備と並行して行うこの作業は、先生方にとって大きな負担となります。
このような課題にも、MDMの導入でクラス、学年といったグループ単位でアプリや設定を追加適用しておくことで、理想的な状態のデバイスを使った授業の実現をサポートできます。
2.生徒のインターネット利用環境のルール整備【フィルタリング】
授業中の調べ学習など、生徒がiPadやMacで利用するインターネット環境にも注意が必要です。
例えば、授業中に生徒が授業とは関係のない動画サイトやSNSにアクセスするなど、想定用途とは異なるインターネットの使い方をする場合があります。
その結果、集中力の低下などの学習の妨げにつながったり、不適切なサイトや有害なコンテンツに触れることで個人情報の漏洩やSNS上のトラブルに発展したりと、生徒へ悪影響を与える可能性も否定できません。
「学校で活用するデバイスで生徒がどんなサイトを利用しているのか分からないと不安」といった保護者の不安の声もよく上がります。
ここではコンテンツフィルタリングの仕組みが有効に働きます。必要な範囲で生徒がアクセスするサイトを制限しつつ、デバイスのアクセス状況を可視化できます。
Jamf for K-12では、「SNS」や「アダルト」などのカテゴリに基づいた制限や、授業で必要になった一部サイトへのアクセスを限定して許可するなど、細かく柔軟なフィルタリング設定を行うことができます。
また、授業中や放課後など生徒がデバイスを利用する時間帯に応じてフィルタリングの範囲を調整することで、生徒の自主的な学習を妨げない環境を実現します。
前述の通り、生徒のデバイスによるアプリやサイトへのアクセス状況もツールから確認することができるため、設定したフィルタリングの範囲の調整に活かすことも可能です。
3. マルウェアやフィッシングなどの外部脅威への対策【セキュリティ対策】
学校でデバイスを活用する上では、外部からの脅威にも注意が必要です。近年は教育機関を狙ったサイバー攻撃も増えており、実際に被害が報告されています。
京都の東山中学・高校がランサムウェアによるサイバー攻撃被害…生徒の情報流出か例えば、生徒が不用意にアプリをインストールしたり、メールやSNSで送られてきたリンクを開いた場合、マルウェア感染やフィッシング被害につながる恐れがあります。
脅威のリスクをなるべく下げるよう工夫をしても、USBメモリなど外部デバイスを介して意図せず情報が持ち出されてしまうこともあります。
特に教員用のMacには生徒の成績や個人情報などの重要なデータが保存されているため、もしランサムウェアなどに感染すれば、深刻な影響を与えかねません。
こうした様々な脅威に対しては、Appleデバイスに最適化されたセキュリティ対策の仕組みを作ることが重要です。被害を事前に防いだり、被害が確認された際も拡大を防ぎ、先生と生徒が安心して学習に集中できる環境を守ることができます。
Jamf for K-12では、macOS標準のセキュリティフレームワークであるXProtectやGatekeeper、Appleのエンドポイントセキュリティフレームワークを使用した監視を行います。
データベースに基づいた既知の脅威の検知・ブロック・隔離だけでなく、デバイスの振る舞いに基づいた未知の脅威を検知することができます。
4.アカウント管理によるセキュアなアクセス環境【アカウント管理と認証】
デバイス管理や脅威対策と並ぶ重要な要素として「アカウント管理」が挙げられます。
Macへのアクセスをパスワードのみで管理している場合、パスワードを知っていれば誰でもログインできてしまうため、「アクセスした人物が本人である」と確認する仕組みが必要です。
また、PC教室など生徒が共通して使用するMacでは、年度が切り替わるたびに新入生のローカルアカウントを作成したり、卒業生のアカウントを削除したりする必要があると、管理者の負担も大きくなります。
この課題に対応するには、「認証の仕組み」の強化が有効です。
Google Workspace for Education などのクラウドサービスと連携すれば、普段生徒が利用しているGoogleアカウントを使ってそのままMacにログインすることが可能になります。これにより、パスワード管理の負担の大幅な軽減につながります。さらに、多要素認証を組み合わせれば、不正ログインのリスクも抑えることが可能です。
Jamf for K-12では、クラウドIdPのパスワードとローカルアカウントのパスワードを同期させたり、 GoogleやMicrosoftのユーザ情報にもとづいてMacのユーザアカウントを自動作成したりと、「認証の仕組み」の強化におけるMacへのアクセスをよりスムーズにします。
まとめ
以上が学校でのAppleデバイスの管理やセキュリティにおいて、意識したいポイントです。
しかし、教員業務の傍ら、MDMやフィルタリング、エンドポイントセキュリティ、認証強化の仕組みなど、個別に検討・導入を進めるのは煩雑に感じられるのではないでしょうか。
4つのポイントをすべて押さえ、iPadやMacの導入、設定、セキュリティ対策まで一括で管理を始められるソリューションがJamf for K-12です。
1つのサービスで完結させることにより、管理やセキュリティに必要な複数の製品を組み合わせる必要がなく、導入のコストを抑えることができます。また操作も1つの製品内に収まるため、管理者である先生間の引き継ぎや管理方法の共有も簡単になり、運用面の負担まで削減することができます。
加えて、管理下にあるデバイスの情報を同期させることもできます。例えば、iPadやMacをもつ生徒が進級すると、フィルタリングの設定を新学年に合わせて一括で適用できます。外部からの脅威を検出した際には、デバイスの情報をもとに対象のデバイスをグルーピングした上で対処するワークフローを自動化することができます。
また、Jamf社の製品はAppleのOSアップデートにも即日で対応するため、セキュリティリスク対策も安心です。
教育現場でのAppleデバイスの利用における重要ポイント、それにぴったりなJamf for K-12についてご紹介しました。生徒や教員用にMacやiPadをご導入の際は、ぜひ「Jamf for K-12」をご活用の上でデバイスの管理とセキュリティ対策を行いましょう!
製品の紹介、デモも可能ですので、ご検討の際はぜひお問い合わせください。
記事は2025年10月24日現在の内容です。
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