慶應義塾大学 AIC(AI・高度プログラミングコンソーシアム)主催のキャリアイベント『「最初の会社」をどう選ぶ?AI時代のキャリアビジョン』が4月に開催され、HRデザイン部 ゼネラルマネージャーの相庭が登壇しました。当日は、AICに所属する学生が集まり、AIが台頭する時代に企業をどのような基準で選び、どのように就活をするべきなのか、転職を経験したことがある登壇者とインタラクティブにコミュニケーションをとりながら、考えを深める時間となりました。
内容をダイジェストでお届けします。
イベントプログラム
- 価値観ワークショップと結果
- 最初の会社を選んだ理由とその時の価値観
- 現職を選んだ理由とその時の価値観
- 質疑応答
AICとは?
AI・高度プログラミングコンソーシアム(AIC)は、慶應義塾大学のAI学習コミュニティです。TooはAICの法人会員として参画しています。今回のイベントは、イメージや先入観に捉われない、自分軸のキャリアビジョンを築くきっかけを提供することを目的に開催され、AICの法人会員の企業の中でも転職経験のある社員が複数名登壇し、コミュニティに所属する学生の皆さんへ自身のリアルな体験をお話ししました。
会社を選ぶ価値観の変化
最初のパートでは、54個の価値観リストから参加学生が「働くうえで重要だと考えている価値観」をリアルタイムに回答。集計結果や、登壇者が重要だと考える価値観について、パネルディスカッションが行われました。
参加学生が重要だと考える価値観には「達成感を感じる仕事に携わる」「自分の適正に合った仕事に携わる」「高い収入が得られる」「環境が整備され充実している」「そこそこの収入が得られる」などの項目がランキングの上位に入りました。
相庭が新卒で入社したのは飲食事業を展開する企業。裁量を持って働けるという理由で、店舗の運営業務やマネジメントからキャリアをスタートさせました。当時、多忙を極め、心身を限界まで追い込んでしまった苦い経験と共に、最初の就職活動時と転職活動時での価値観の変化について共有しました。
相庭「最初の就活では、ベンチャー志向が強く、自ら挑戦し力をつけていくことにやりがいを感じていたので、成長を感じられるかどうかという軸で会社を探していました。一方で働きすぎて体を壊してしまった経験から、転職時にはプライベートとのバランスを意識するようになりました。引き続き成長の機会を求めていた中で、 Tooに出会いました。Tooの主なお客様はデザイナーやクリエイターですが、0から1を生み出す仕事や業界への憧れと、裁量を持ってお客様の課題を解決できる点に成長の機会を感じ、入社を決めました。」
AI時代のキャリアビジョン
学生からの質問コーナーでは、
- 「AIが台頭するこの時代に、人として求められる能力は?」
- 「実際にAIは会社や仕事の場面で使えるの?」
- 「AIを使える人は評価されますか?」
相庭「現時点においての見解ですが、AIが台頭する時代に人に求められるのは、課題設定能力と判断力だと考えています。『なぜ自分はこの答えを出すのか』を常に言語化しておくことは、適切なプロンプトを投げ込み、価値のある回答を引き出すことにつながります。
そして、AIは最終的なアウトプットまで出してくれるかもしれませんが、それを使うか使わないかを判断するのは人間です。AIはあくまでアウトプットに至るまでのプロセスを加速してくれるものだと考えています。本来、その課題設定能力や判断力は、アウトプットの過程で試行錯誤することで養われるものなので、その機会をAIに取って代わられてしまうことは少々懸念しているところです。
さらに、組織においては、 AIを使えること自体が評価されるのではなく、それを使うことによって出すアウトプットや周りへの影響が評価されるべきだと考えています。AIにどういう課題を与えて、どういうものを作り、そのアウトプットがどのようにチームに貢献しているのかが重要です。」
「幸せ」の基準は人それぞれ。納得できる就活をしてほしい
最後に相庭から学生へメッセージが送られました。
相庭「大きな話に聞こえてしまうかもしれませんが、結局は『自分が何を成し遂げたいか』『どう生きるか』『何をもって幸せとするのか』という軸から逆算して考えることが重要です。昨今の超売り手市場の時代背景もあり、以前と比べて内定を獲得することが容易になっていることも事実です。その中で、選択の質を高め、自分の人生をより良いものにするためには、いかに自分と向き合う時間を作れるかが大事だと考えています。自分と向き合うことは、時にしんどいと感じてしまうこともあるかもしれませんが、ぜひみなさんには、納得できる就活をしてほしいと思います。」
Tooでは、経営者の価値観・経営思想・判断基準をAIエージェント化し、長期的視点で組織に共有・継承する「AI CXOエージェント」の開発に取り組んだり、社内に「AI推進チーム」を立ち上げるなど、組織で安全にAIを利活用できる環境整備を進めています。
AIをどう使うかに正解はなく、私たちも日々模索しながらAIと向き合っています。一方で、使い方次第で自分や組織の可能性を大きく広げてくれる存在であることは確かです。だからこそ私たちは、試行錯誤しながら価値を生み出せる環境を大切にしています。変化のプロセスを楽しみながら成長したい方とお会いできることを楽しみにしています!








