Vol.3 選択制でMacを選べるJPデジタル! Macは"洗練されている"から仕事が捗る

Mac User's InterviewVol.3 選択制でMacを選べるJPデジタル! Macは"洗練されている"から仕事が捗る

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エンジニアはなぜMacを選ぶのか。

日本郵政グループ全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する子会社として設立された株式会社JPデジタル。入社5年目でスクラムマスターとして活躍する浅野翔平さんに若手にも大きな裁量を与えてもらえるJPデジタルの業務やIT環境、業務PCとして活用するMacの魅力などについて伺いました。

目次

株式会社JPデジタル(https://jp-digital.jp/

DX部門 リーダー 浅野 翔平 氏


<プロフィール>

東北大学工学部卒業後、公共的なサービスに携わりたいと思い、2017年に日本郵政株式会社に入社。システム部門やDX推進室での経験を経て、2021年7月にJPデジタルへ出向。現在は、JPデジタルのDX部門のリーダーのほか、ソフトウェア開発のスクラムマスターも務める。


JPデジタルでの業務内容と使命


まずはじめに、浅野さんのこれまでの職歴を簡単に教えていただけますか?

大学卒業後、日本郵政株式会社(以下、日本郵政)の総合職(ITデジタル)に採用されました。入社1年目は日本郵政のグループ会社である日本郵便株式会社(以下、日本郵便)へ出向して、窓口に立ってお客さま対応をしたり、バイクに乗って配達をしたり、保険営業をしたりなど郵便局のひととおりの業務を経験しました。このときに「現場の大切さ」を身を持って実感できたことが、その後のキャリアにとても活きています。その後、2年目からは日本郵政に戻り、IT部門においてRPA(Robotic Process Automation)による業務改革やテレワークの推進などを担当。3年目からは2020年10月に発足されたDX推進室(現:DX推進部)に配属され、グループ横断的なDX推進業務を行っていました。そして、2021年7月の設立と同時に株式会社JPデジタル(以下、JPデジタル)に出向し、現在に至ります。


JPデジタルに出向されてから、どのような業務を担当されたのですか?

会社設立当初は主にインフラ整備を担当し、PCの調達やネットワークの整備、ポリシーの策定といった社内のインフラ構築をゼロから行いました。外部ベンダーに依存することが多かった日本郵政グループにおいてはこのような内製化はとてもチャレンジングな試みでしたが、外部の会社の協力も得ながら、私を含めた若手3名で2カ月ほどで基本的な部分を完成させました。


インフラ整備以外に、現在はどのような業務を担当されていますか?

現在のメインの業務は、日本郵便に出向して「みらいの郵便局」(リアルの郵便局ネットワークとデジタルを融合し、お客さまの体験価値を徹底的に高める郵便局)の実現に向けたプロジェクトのチームリーダー、そしてソフトウェア開発におけるスクラムマスターを任されています。たとえば、日本郵便のWebサイトから郵便局の混雑状況の確認や番号札の発券などが行える「デジタル発券機」や、お客さま自身で郵便物の差し出しや販売品の購入ができる「セルフレジ」などを担当しています。また、郵便局のネットワークの調査や改善、JPデジタルで得た知見やノウハウを活かして全国の郵便局内にある約5万台のiPadの活用や管理のサポートなども行っています。


実にさまざまなお仕事をされていますね。JPデジタルでの仕事のどこにやり甲斐を感じていますか?

日本郵政にいた頃は業務影響が大きいこともあり、システム開発やサービス開発を行う際は外部ベンダーに頼ることがほとんどで、その調整や管理が私たちの主な仕事でした。しかし、JPデジタルでは「自分たちで手を動かしてできる」のでとても楽しく、やり甲斐を感じます。DXを実現するにはスピード感がとても大事ですが、日本郵政グループ全体ではアジャイル開発の手法がまだ根づいていませんので、その文化を変えていくことがJPデジタルの使命だと思っています。


日本郵政グループは約150年という長い歴史を持ちます。また、とても大きな組織ですので、DXを推進していくのは大変ではありませんか?

これまでの日本郵政グループは「失敗が許されない」という文化でしたが、当社CEOの飯田(恭久)は私たち社員に対して「まずは挑戦してみよう。失敗しても何かしらの気づきを得て次につながればいい」と口癖のように言っています。会社が設立されてからまだわずかですが、そうした考え方が徐々に社員にも浸透してきていますし、さまざまなバックグラウンドを持つ人材も外部からジョインしているので、新たなことにどんどんチャレンジしながら日本郵政グループ全体のマインドを変えていきたいと思います。


開発作業におけるMacの優位性


JPデジタルでは、社用デバイスとしてMacを採用されていますか?

当社では、MacまたはWindows PCのどちらかを選べるようにしています。現在の導入台数はMacが10〜15台、Windows PCが50〜60台です。Macを使っているのは私のほか、CEOの飯田、そしてUI/UXチームのメンバーなどクリエイティブな業務に携わる社員が多いです。あと、外部からジョインしたメンバーも職種を問わず、Macを選択する傾向が高いです。人材採用にあたって「Macではないと嫌だ!」という人が増えてきているという話を聞いたことがあり、そうしたことも見越してMacとWindows PCの両方を選べるようにしています。DXを推進するうえで"クリエイティブ"は1つの重要なキーワードですから、Macで仕事をするほうが生産性が高いのであれば、あえてWindows PCに縛る必要はないと考えています。


浅野さんはいつからMacを使われているのですか?

日本郵政に所属しているときに社員研修でプログラミングを学んだのですが、その研修プログラムでMacBook Airが推奨されていたのがきっかけです。参考テキストもMacベースで書かれていました。また、Macは初めてだったものの、実際に使ってみるとMacのほうが洗練されていて、使いやすく感じました。特に、キーボードはMacのほうが圧倒的に打ちやすいですよね。


なぜ社会人になってからプログラミングを学ぼうと思ったのですか? それまでプログラミングの経験はなかったのでしょうか?

プログラミング自体は学生時代からしていました。大学では工学部の通信工学を専攻していて主に基地局アンテナについて研究していたのですが、プログラミングの授業がありましたし、研究室ではさまざまな計算をするためにFORTRANでプログラムを書いたこともあります。だだ、社会人2年目くらいにもっとプログラミングを勉強したいと思ったのです。もともと「自分の手を動かして何かをする」ということが好きでしたし、仕事で何かをお願いするにしてもそのやり方を自分で知っていたほうが適切な指示ができると思いました。


浅野さん自身、現在の業務でプログラム開発をされていますか?

当社はデータ活用がまだ弱いため、お客さまからの声を自然言語処理してポジティブ/ネガティブ判定をしたりなど、業務改善に役立つ社内向けのデータ分析プログラムを主に開発しています。私はエンジニアではないので、多くの開発作業は社内の専任チームが担当していますが、時には自らプログラムを書くこともあります。


Macで開発作業をするのに問題はありませんか? Windows PCと比較してどうなのでしょうか?

ポータルサイトへの書き込みを自動収集して分析するプログラムをMacとWindows PCで作成したことがありますが、コーディングレベルではMacだろうがWindows PCだろうが変わりません。ただ、総合的に見ればキーボードの打ちやすさや画面の見やすさなどでMacのほうが使いやすいと個人的には思います。また、M1チップを搭載したMacBook Airを使っているので、Windows PCと比べると処理速度が若干速いように感じます。


どのような環境で開発されているのですか? 開発言語やお使いのツールなどを教えてください。

開発言語はPythonです。開発環境としては「Anaconda」、「Jupyter Lab」、「Visual Studio Code」等を主に利用しております。
また、プロジェクト次第ではクラウド環境(AWS)を利用することもあります。


開発チームの中にもMacを利用されているエンジニアはいるのでしょうか?

Windows PCのほうが多数ですが、Macを使っているエンジニアも一定数います。M1チップを搭載した13インチのMacBook Air(メモリ16GB)を標準機として支給していますが、このスペックで開発作業に困ることはありません。今後、たとえば大規模なプログラムを書いたりする場合はMacBook Proにするかもしれませんが...。


ビジネス利用もまったく問題ないMac


浅野さんはさまざまなお仕事をされていますが、業務をするうえでMacを使っていて困ることはありませんか?

業務アプリケーションがクラウド化した昨今は、Macだからといって業務に支障が出ることはありません。当社では「ゼロトラスト」の環境を構築しているので、シングルサインオン(SSO)ができるSaaS製品を使うことができれば良いと考えています。日常業務には「Microsoft 365」の各アプリケーション、プロジェクト管理には「Asana」、勤怠管理や経費精算には「TeamSpirit」、データ管理には「Box」、会議室予約には「workhub」といった、OSに依存せずに利用できるSaaS製品を利用しています。


そのように聞くと、Macはビジネスにも向いているPCと言えそうですね。

個人的に、Macは"洗練されている"点が素晴らしいと思っています。Apple社の新製品の発表イベントや世界開発者会議「WWDC」を見ることがあるのですが、ユーザの目の行き届かない細部まで気を配って製品開発されていることがわかります。キーボードの打ちやすさもそうですし、アイコン1つとってもデザインが洗練されています。そうしたユーザファーストの細かな気配りがかっこよさだけではなく、仕事での使いやすさにも直結していると思います。


Macのデバイスやユーザアカウントの管理はどのように行っていますか?

Macの管理には、Apple専用のMDMである「Jamf Pro」を使っています。また、ユーザのアカウント管理にはMicrosoftの「Azure Active Directory (Azure AD) 」を採用し、Macでは「Jamf Connect」を使ってAzure ADの認証情報を用いてログインできるようにしています。基本的には大きな問題はありませんが、管理・運用の仕組みは構築したばかりなのでまだ完璧ではなく、いくつか課題があるので、今後アジャイルで臨機応変に変更していくつもりです。


浅野さんは情報システム部門(情シス)も担当されていますよね。お仕事をするうえで大事にされていることはありますか?

情シスが情報システムの仕事だけをやるだけではなく、むしろ情シスこそがさまざまな現場に通じていることが重要だと最近感じています。たとえば、当社のさまざまな現場で新しい製品を導入したいときは私がセキュリティ担当の責任者もやっていますし、現場のことをよく知っていますから、すぐに導入していいかを判断できます。一方で、情シスがそうしたことを知らないとDXを推進するうえでスピード感がまったく違ってきます。自分たちの手を動かして開発もできる人材が、より現場に近い目線を持って情報システムの業務にあたることが大事だと思います。


最後に、今後のMacに期待することがありましたら教えてください。

Mac をリースで購⼊して⽉々の⽀払い費⽤を抑えながら最新の端末を利⽤できる「Apple Financial Services」(AFS)に関心があります。Macをリースできないと会社の資産になってしまうので、企業導入するうえでの大きな壁になってしまいます。米国の一部の家電量販店では個人ユーザ向けのMacのサブスクリプションサービスが始まっているようですので、日本でも中小企業に向けたそうしたサービスが始まるとMacを調達しやすくなり、ビジネスでもMacの導入がもっと進むと思います。

【企業WEBページ】


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日本郵政グループが2021年7月に設立したJPデジタル。「郵便局の、未来を拓く。」をビジョンとして、日本郵便・ゆうちょ銀行・かんぽ生命をはじめとしたグループのDX施策を推進し、新しい価値を提供する「デジタル郵便局」ひいては「みらいの郵便局」の実現を目指します。


【メインサービス】

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JPデジタルがUI/UXやテクニカルの面で支援して開発された「スマートねんが」。年賀状の購入や作成、送付、受取、保存がLINE上で行えるサービスで、昨年に続き、今年も11月16日から販売が開始されます。


浅野様、ありがとうございました!

記事は2022年12月15日現在の内容です。

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