
株式会社MTG様は、「VITAL LIFE」を事業ビジョンに掲げ、「ReFa」や「SIXPAD」など、世界中の人々の健康で美しく、生き生きとした人生を実現するための、BEAUTY、WELLNESSブランドを展開されています。
今回、製品の取扱説明書などの校正・承認作業を効率化するために、オンライン校正ツール「Ziflow」を導入されました。導入の経緯や効果を、知的財産本部の山科徹様、森淳一様、山田光太様に伺いました。
年間約100以上の取扱説明書を制作・管理

山科様(以下、敬称略)
MTGは、美容・健康機器を中心とした事業を展開し、今年で30周年を迎えます。独自のブランド開発システムを強みに「ReFa」や「SIXPAD」など9ブランドを展開し、年間100以上の新製品を開発、日本やアジアを中心とした海外へ販売しています。
知的財産本部 取説企画制作課では、製品に同梱する取扱説明書などの企画と制作をおこない、製品法規課では国内外の法規の観点からの調査や内容チェックなどをおこなっています。
森様(以下、敬称略):
取扱説明書は、開発や企画部門から共有される製品の設計情報と使用方法をもとに、制作会社と協力して制作します。完成したデータは、開発や企画、カスタマーサポート部門などが校正するほか、多言語で表記する際は、現地法人や販売会社にチェックを依頼します。
以前は、PDFデータをメールに添付し校正を依頼していました。その際、PowerPointやExcel、チャットツール、電話、口頭など、異なる方法で修正指示が返ってくることもあり、情報の集約に時間がかかっていました。また、修正箇所を整理した後、個々に確認をしたり、意見が食い違う時には部門間の協議の場を設けたりと、仲介作業も発生していました。
山田様(以下、敬称略):
取説部材に関する煩雑なコミュニケーションを効率化することを目標に3つほどツールを比較しました。自部門だけでなく、校正に関わる各部門での使いやすさを重視して、最終的にZiflowを選びました。校正依頼を受ける側のライセンスが不要で、メールアドレスで招待できる手軽さや、セキュアな環境で校正・共有ができる点、直感的な操作性が決め手となりました。

校正結果の集約作業時間が半分に。前向きな提案が増え、取扱説明書の品質向上に繋がっている
山田:
Ziflowの導入により、煩雑だった校正依頼や修正指示の集約作業、部門間のコミュニケーションがシンプルになりました。
校正依頼は、承認フローのテンプレート機能を活用して効率化しています。校正に参加するメンバーをあらかじめ設定しておくことで、一括依頼できます。テンプレートを複製し、その時々で必要なメンバーを追加したり、外部の制作会社とのやりとり専用のテンプレートを作ったりしています。
以前はデータの取り違え(旧バージョンのデータで修正指示が返ってきて 、最新データで校正し直してもらうなど)や、個々の保管の不備などにより手戻りも発生していましたが、Ziflow のバージョン管理機能で防ぐことができます。校了したバージョンはコメントできないようにロックし、全員が常に同じバージョンを見てディスカッションできるようになりました。
森:
書き込まれたコメントは、リアルタイムに確認できます。意見がバッティングした時には、こちらが仲介せずともチャットやメンション機能で、当事者同士で直接確認してくれます。校正と修正内容のすり合わせが同時進行で完了していく感覚です。検索性が良いので修正の経緯を追いやすいですし、校正者の確認ステータスを把握できることも依頼側として安心感があります。
これまで1日以上かかっていた校正結果の集約が、体感で半分以上削減されました。同時に進められる案件が4件から8件ほどに増え、パフォーマンスの向上を実感しています。各所からも「使いやすい」という声を聞いています。
山田:
ZiflowはURLリンクを開けばコメントをすぐ入力できるため、作業へのハードルが下がり、現場でも校正しやすくなったことを実感しています。期限を過ぎることが多かった校正の戻しも、Ziflow導入後は前倒しで返ってくるようになりました。さらに、誤字脱字等の修正内容の指摘だけでなく、「もっとこうしたら良くなりませんか?」という提案があがるようになったことにも大きな効果を感じています。
森:
コメントのラベル機能を積極的に活用しています。「必須(MUST)」「提案(SUGGEST)」「申し送り(NOTE)」の3種類に分類することで、コメントの意図が的確に伝わるよう工夫しています。
また、「【取説担当専用】修正原稿」というラベルは、自社内のDTP担当者、または制作会社とのやり取りに特化したもので、データ修正に直接関係しないコメントをマスキングできるようにしています。
山田:
一つひとつの作業をゆとりを持って進められるようになり、残業時間も減りました。 削減した時間を使って制作や校正作業以外のチームのマネジメント業務などにも満遍なく時間を割けるようになりました。
やりたいことを実現できる方法を一緒に模索してくれた
山田:
Tooにはトライアル中にも質問に丁寧に対応してもらい、操作感や実装イメージを実感してから導入に踏み切ることができました。技術的な話になった時も、できることとできないことを明確に示した上でプラスの提案をしてもらい、終始心強かったです。
森:
他にもさまざまな角度から業務環境をサポートしてもらっており、Ziflow導入時にも安心感がありました。

ZiflowやAIを限りなく使いこなし、パフォーマンスを最大限発揮できる体制を目指す
山田:
製品の使い方動画をZiflowで校正するなど、活用シーンが広がっています。今後、Ziflowを基盤に会社全体で校正の質が上がっていくことを期待しています。
森:
ZiflowのAIチャットボット機能に可能性を感じており、いろいろ試しているところです。短文のリライトなどをしてくれるので、的確なフェーズで効果的に活用したいと考えています。
山科:
MTGでは、DX化を積極的に推進しており、人が担う創造性と、AIが発揮する効率性とを調和させた体制の構築を目指しています。今後もさまざまなDX化をTooにサポートしてもらい、パフォーマンスを最大限発揮できる業務環境を構築できることを期待しています。

※記載の内容は2025年9月現在のものです。内容は予告無く変更になる場合がございます。