機能概要
ブラシタッチにより盛り上げ・削り・スムージングなどが行えるので、感覚的に3Dモデリングを行うことができます。従来の3DCG制作を敬遠されていた方には、よりアーティスティックな手法を提供します。従来からポリゴンモデリングを行っていた方には、より高度な造形手法を提供します。既存の総合3Dソフトウェアでは難しかった、数百万を超える高解像度ポリゴンモデルのスカルプトも行うことができます。
ZBrushは、3Dプリントやスキャンデータを活用する場合など、高解像の3Dモデルで作業する場合にも最適なツールです。
An Introduction to ZBrush with Kurt Papstein
新機能
ZBrush 4R7はこれまでのアップデート同様わずか 0.1 の小数点アップデートですが、非常に多くの新機能を提供しています。実際の所 4R7は 4.x アップデートで最大規模のアップデートとなっています。
Brush 4R7 の主な新機能として ArrayMesh, NanoMesh, ZModeler with QMesh があります。これら機能はモデルの初期段階から最終形状の創作全体に渡って役立つ機能です。これら機能はこれまでのZBrushでは不可能だった事を可能にし、ワークフローの多くの部分をZBrushだけで完結させます。
これら新機能に加えて、4R7ではZBrushのコア部分の再加工を行なっています。4R7は 64bitをサポートするZBrush 最初のバージョンとなります。64bit化によりあなたのワークステーションのパワーを余す事なく利用できるようになるでしょう。64bit化はより高ポリゴンのモデルを扱えるだけでなく、アーティストはよりストレスの少ない環境でより多くのクリエイティブワークができます!
ZMODELER
ZBrush Artist: Cki Vang
ZBrush 4R7には新機能として ZModeler ブラシが追加されました。このスマートなポリゴン・モデリングシステムはアーティストのモデリングプロセスをより単純化できるように設計されています。ポリゴンの結合、ジオメトリの一部分の塊の削除、パスに沿ったパーツの接続、1クリックでモデリングをリピート等々以前のバージョンでは不可能だったレベルのポリゴンモデリングがZBrushで可能になりました。
ZBrush 4R7でZBrushは有機系以外のモデリングも可能なツールとなりました。ハードサーフェスや建築物、工業系モデルもアーティストが思いのままに形作る事ができます。”ZModeler”は無限の可能性を秘めています。
Modeling a Truck with Pixolator in ZBrush 4R7
ZBrush Artist: Cki Van
ZBrush Artist: Cki Van
ZBrush Artist: Cki Van
インスタンスと高密度ディテール
ZBrush Artist: David Schultz
インスタンスでディテールアップ
新しい NanoMesh および ArrayMesh 機能で、アーティストは単純なオブジェクトから非常に複雑なディテールを作り出す事ができます。NanoMesh と ArrayMesh ではあらるオブジェクトの複製・配列を作成し、インタラクティブにオリジナルの変更を反映させる事ができます。
ZBrush Artist: Stefan Morrellg
レンダリング時のディテール増強
ZBrush 4R7のBPRレンダリングでは、Surface Noiseによる手続き型ノイズやテクスチャータイリングをディスプレイスメントとしてレンダリング可能になりました。Surface Noiseを使うのでユーザーはディスプレイスメントマップを別途作成する必要はありません。モデリング中のポリゴン数はそのままに、レンダリング時に驚異的なディテールを加える事ができるでしょう。
ZBrush To KeyShot
“ZBrush to Keyshot Bridge”は、ハイパーリアルで高品質なレンダリングを行う KeyShot 5 とZBrushをシームレスに接続します。もしあなたが KeyShot 5 を持っていないか、手が届かないと思うのであれば、ZBrushの為の特別版 KeyShotを購入いただけます。
“KeyShot to ZBrush Bridge”を有効化すると Best Preview Render (BPR)ボタンを押すだけで KeyShot へデータを送信する事ができるようになります。マテリアルやディスプレイスメントマップ、SurfaceNoise、ポリペイント、テクスチャーそして新しい NanoMesh および ArrayMesh の情報も含んでデータは転送されます。ZBrushで表示できる物は KeyShotでもレンダリングできるでしょう!
ZBrush Artist: Mariano Steiner
ZBrush Artist: Piotr Rusnarczyk
ZBrush Artist: Furio Tedeschi
その他の新機能
ZBrush Artist: Joseph Drust
64-Bit サポート
ZBrush 4R7には創造力の境界線を引き上げる 64-bit プレビュー版を同梱しています。ZBrush はお使いのパソコンをメモリをフルに利用可能となり、より複雑なディテールのモデリングやより高速な動作が可能となるでしょう。
ZBrush Artist: David Richardson
ZRemesher 2.0
ZRemesher 2.0程アーティストフレンドリーなリトポロジーツールは他にありません。1クリックで螺旋の無い有機的なトポロジー、ハードサーフェストポロジーを自動生成する事ができます。もし1クリックで生成されたトポロジーが気に入らない場合、カーブを使用してトポロジーの流れをアーティストがコントロールする事もできます。
FBXフォーマットの読み書き
ZBrushをよりパイプラインに組み込み易いように、ZBrush 4R7には新しくFBX読み書きプラグインを同梱しています。FBXフォーマットではテクスチャー、法線、ディスプレイスメントマップ、ブレンドシェイプ、法線に基づいたスムージングなど多くの情報をサポートしています!
過去のアップデード同様これだけではありません、ZBrush 4R7にはアーティストの生産性と創造力を改善する多数のの新機能や改良が含まれます。例えば:
最後の操作を、オブジェクトのどの位置でもリピートする事ができます。
グリッドに適用した背景画像をオブジェクトへ投影(プロジェクション)しペイントやモデリングのガイトとして使う事ができます。
新しい Cube, Sphere, Cylinderトポロジーのプリミティブを使ってモデリングを開始できます。
表示部分、シンメトリ半身、非マスクエリア等の中心にトランスポーズラインを自動センタリング機能
Tool、SubTool、プロジェクト間をまたいだコピー&ペースト
その他多数!
ZBrush Artist: Maarten Verhoeven
ZBrush to KeyShot
ZBrush 4R7ではパワフルなZBrushの”BPRレンダリング”の代わりに、ハイパーリアルなレンダリングエンジン “KeyShot” を使用できる方法を提供します。”ZBrush to KeyShot Bridge”プラグインを使ってユーザーは1クリックでZBrushからKeyShotへデータを送信する事ができます。1つのアドバンテージとして KeyShotはZBrushとは別のアプリケーションなので、ZBrushでモデリング作業中でも、別のスクリーンで KeyShot のレンダリングを更新し続ける事ができます。
“ZBrush to KeyShot Bridge”プラグイン、および KeyShotの特別バージョン”KeyShot for ZBrush”は、PixologicもしくはLuxion社のWEBストア直販でのみ購入できます。
ZBrush to KeyShot bridge teaser
高品質なレンダリング
ZBrush Artist: Tristan Schane
KeyShotは高速に高品質なレンダリングが可能な事で有名です。視点の変更、ライトの変更、背景の変更、現実的なマテリアル等の変更をリアルタイムに更新します。KeyShotでは複雑なシェーダーツリーを編集する必要は無く、基本的にドラッグ&ドロップで操作できるようにデザインされています。
KeyShotは BPR の置き換えという事ではなく、別の選択肢という形で提供されています。ZBrush 4R7でも、もちろんこれまで通りZBrushのネイティブレンダラー(BPR)でレンダリングする事ができます。KeyShotをお持ちであれば、必要に応じてBPRとKeyShotを切り替える事ができる形です。
ZBrush と同じように、KeyShotは CPU と システムメモリを使用してレンダリングを行います。高価なGPU(ビデオカード)を必要としません。ZBrushで表示できるモデルは KeyShotでもレンダリングできるでしょう!
ZBrush Artist: Jerod Bogh
ZBrush Artist: Joseph Drust
ZBrush Artist: Omid Moradi
ZBrush to KeyShot シームレス接続
ZBrush Artist: David Richardson
真の1クリック送信
ZBrush to KeyShot Bridge を有効にすると KeyShot はBPRの代わりに動作するようになります。BPRボタンをクリックするだけで自動的に KeyShot へデータを送信するでしょう。Surface noise やディスプレイスメントマップ等も含めて殆どのデータが自動変換されるので、ユーザーは予め準備する必要はありません。ZBrushが全て自動で行なってくれます!
ZBrush Artist: Daniel Oriveg
ZBrush データのサポート
ZBrush to KeyShot Bridgeは次の機能をサポートしています:ZSpheres, ZSketch, MatCaps, PolyMesh 3D, Surface Noise その他多数。ZBrush の中で生成できる物はほぼ全て KeyShot へ送信する事ができます!
Options for All Needs
既に KeyShot 5 (HD or Pro)のライセンスをお持ちであれば、単純に “ZBrush to KeyShot Bridge” を購入するだけでZBrush 4R7とKeyShotを接続する事ができます。
KeyShot をお持ちでなければ、特別なバージョンである “KeyShot for ZBrush” を購入する事ができます。”KeyShot for ZBrush”はデータの入出力が”ZBrush to KeyShot Bridge” プラグイン経由のみという点と“無制限なレンダリング解像度“が提供されている点を除いて KeyShot HD と同じです。— そう、この値段にも関わらず KeyShot Pro 相当のレンダリング無制限が提供されているのです!
KeyShotのリアルタイムフィードバックとZBrushを結び付ける事で、スカルプトしながら高速にフォトリアルなビジュルアルフィードバックを得る事ができます。これはよりイメージに近いモデルを作成する事を可能にするでしょう。もちろん KeyShotの超高速でリアルなレンダリングを ZBrush データのファイナルレンダリングとして使用する事もできます。制限はありません!
ZBrush Artist: Bernard Caumes
無償の素材集
KeyShotで素早く簡単に高品位のレンダリングができる様に、”KeyShot for ZBrush”と”ZBrush to KeyShot Bridge”購入者に対してレンダリング素材集(137の背景画像、22のHDRパノラマ、8つのクレイ風マテリアル)を提供しています。このコンテンツはもちろん商用利用いただいて構いません。