【Part1】3ds Max 2013: フェアリーソードフィッシュ Mk.I

こんにちは、Tooサポートの3ds Max担当です。

Max記事が無いと社内でツッコミがありましたので、急遽メイキング的な何かを投下します。
モデリング特化ネタで、初心者を脱した辺りの方がターゲットでしょうか・・・。
ヘビーユーザの方は温かい目でご覧ください。
正確さより見た目優先、テキトーにそれらしくをモットーに、3ds Max 2013で地味にモデリングします。

お題はイギリスの雷撃機、フェアリーソードフィッシュ Mk.I です。趣味です。

まずはメイキングモノ恒例の資料集めから・・・・(その筋では)超有名機な割に、たまたますぐ手に入るものが無かったんですね。
この手の実機が多数残っているモノは大日本絵画のエアロ・ディティールだろう、と思ったら意外!ソードフィッシュは出ていない!手元にはBf109やらFw190やらはあるんですが・・・・
素晴らしい洋書たちは取り寄せで数週間、しかも結構高い・・・・
そうだ、天下のTAMIYA製モデルなら図面が付いている!と思いきや Mk.I は1999年の限定生産品のみ、ほぼ入手不能。Mk.IIはあったんですが・・・・トホホ

仕方が無いのでWeb上を漁ることになりました。
まず図面は有名な The-Blueprints.com (http://www.the-blueprints.com/) で。
乗り物を中心に多くの図面があり、無料で使える模様です・・・・が、お仕事で使われる場合は使用許諾などを確認いただいた方がいいと思います。

参考となる実機写真は Airliners.net (http://www.airliners.net/) などで。

まず下準備として、Photoshopで図面に印をつけておきます。
1行選択ツールを使い、飛行機の全長/全幅/全高ギリギリの四隅に、青や赤の目立つ色で印をつけます。

3ds Max 2013を起動して、基本設定でグラフィックモードをDirect3Dに切り替えます。
ビデオカードの問題だと思うんですが、Nitrousだと線画が綺麗に表示されなかったんですね。
3ds Maxを再起動したら再度基本設定を開き、ドライバを設定>ダウンロードテクスチャ サイズを大きめに、ビットマップサイズに近づけるにチェックを入れておきます。
ついでに単位設定で、システムとディスプレイ共にセンチメートルにしておきます。

Wikipediaで実機のサイズを調べて、そのサイズのボックスを作成します。数値が微妙に違ったので、英語版Wikipediaの数値を採用しました。

  • Length: 35 ft 8 in (10.87 m)
  • Wingspan: 45 ft 6 in[15] (13.87 m)
  • Height: 12 ft 4 in (3.76 m)

忘れずにボックスを(0, 0, 0)の位置に移動させておきます。
ボックスのオブジェクトプロパティで背面を非表示に、ついでにレンダリング可能をOFFにして、法線モディファイヤを適用します。
標準マテリアルの拡散反射光カラーに図面画像を適用し、自己照明を100にします。
UVWアンラップを適用し、図面の四隅につけておいた印に合わせて、各面のUVを設定していきます。
この時に、ボックスの上面には下面図、下面には上面図、といった具合に設定しておくのがミソです。

こうしてモデリング用の立体図面が簡単に用意でき・・・・ムム、おかしい、飛行機がデブって見える・・・・
比較用にスプラインの円を置いてみると、やはり図面がデブってます。
何故だー

ここでふと気がつきました。
Lengthは、機首のスピナーからプロペラ回転軸に沿って垂直尾翼の終端までの長さ。
Wingspanは、上翼の端から端まで。
・・・・でいいのですが、Heightがはっきりしないんですね。
普通、ものの高さを測るときは地面からの高さを測りますよね。
図面は水平飛行時の状態だけど、Heightってのは主車輪と尾輪が設置している状態の高さなのでは?という疑問ですね。

水平飛行状態が 3.76m とするとデブって見えるので、三点接地状態が 3.76m であると想定し、水平飛行時の高さを弾き出します。
今では覚えていない計算手順の結果(計算したのは夜中だったんですよ)、水平飛行時の高さを 4.14m と決定いたしました。
ボックスの高さを 414cm にしてやると・・・・おおッ、今度はデブってない!

予想外に手間取りつつ、モデリング用の立体図面が完成いたしました。
表示パネルで[フリーズをグレーで表示]のチェックを外して、フリーズしておきます。

第1回はここまでです。モデリング未だ始まらず・・・・

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